広島駅停留場【広島県】(広島電鉄本線。2008年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
広島県広島市南区、JR線の広島駅南口に位置する路面電車・広島電鉄本線のターミナル駅で、JR線との乗換駅ですが、現在、本線を駅前大橋線へ移設&広島駅電停の新・広島駅ビル内へ移転させる工事が進行していて、大きく変化する予定の、
広島駅停留場 (ひろしまえきいりゅうじょう。Hiroshima Station STATION) です。  
 
尚、写真は2008年~2013年撮影で古いです(大半が2008年撮影)。
現在は広島駅改良工事により駅周辺の状況が変化しています。ご了承下さい。
 
 
駅名  
広島駅停留場 (M 1)  
(※) 記事内では「広島駅停留所」「広島駅電停」と表記する場合があります。   
 
所在地  
広島県広島市南区  
 
乗車可能路線  
広島電鉄:本線、(皆実線【比治山線】電車)     
 
隣の電停    
広電西広島方……猿猴橋町停留場     
  
乗換可能駅  
JR西日本:山陽新幹線(新大阪方面博多方面)……広島駅まで徒歩7分  
JR西日本:山陽本線(福山方面岩国方面)、芸備線、(可部線列車)、(呉線列車)

……広島駅まで徒歩5分  
  
訪問・撮影時  
2008年12月、2010年1月、2013年7月  
 
 
広島駅電停はJR広島駅の南口駅前広場東寄りにあります(写真前方)。後方にはJR駅があります。
電停自体は段差が無くバリアフリーに対応しています。
また、現在はこの地点で新駅ビルを建設していて、写真奥に延びる広電駅前大橋線の高架橋を建設していて、カオス状態になっています。
写真は2008年、南方向を望む。左奥に見える複数の古いビルは解体され、跡地に再開発ビル(ビックカメラ・タワーマンションなど)へと生まれ変わっています。
 
 

終端部より広島駅電停出入口を2008年撮影。南東を望む。左手がJR駅です。
この付近が駅前広場中央部です。右手にはバスターミナルのロータリーがあります。
現在は新駅ビルと駅前大橋線の建設により状況が変化しています。
 
 

2013年、バスターミナル東端部より駅前(南方向)を望む。左手に広電の広島駅電停があり、後方がJR駅です。
周辺は市街地で、右手には百貨店の「福屋」がありますが、広島駅前は繁華街の紙屋町や八丁堀より商店が少なく、商業集積は今一つでしたが、JRによる広島駅の商業施設整備、広島市民球場のマツダスタジアム(駅東側)への移転などで商業地としての地位が上がっている印象です。

また、交差点の先の左手には現在、タワーマンションを併設した複合ビルがあります。
そして新・広島駅ビルの完成と広電の駅ビル乗り入れにより広島駅地区の商業地ランクがもっと上がると思われます。
 
奥へ延びる道路は駅前通りで、福屋のすぐ先に猿候川を渡る駅前大橋があります。現在は駅前通り上に広電駅前大橋線の高架橋が建設中で、景観が一変すること必至です(高架区間は駅前大橋南詰付近まで)。約550m先で広電本線が通る相生通りと交差し、そこに稲荷町電停がありますが、広島駅電停~稲荷町電停間が駅前大橋線へと付け替えられる予定です。稲荷町電停から先は比治山線の付け替え区間が比治山下電停まで建設されますが、付け替えられる本線の的場町~稲荷町と比治山線の的場町~比治山下は線路が残されて的場町駅の配線をスルー構造に切り替えた上で、宇品線も経由した環状系統の運行を計画しているとの事です(参考:鉄道ジャーナル2023年5月号)。
 
 

2008年撮影。電停より北を望む。
電停のすぐ北にはタクシー用のロータリーがあり、その先に駅ビルがありました。
1階が改札口で、1階の一部と他の階は商業施設「ASSE」が入居していました。
この駅ビルは解体され、新たなビルへの改築工事中です。完成の暁には駅ビル2階に広電の広島駅電停が移転します。小倉駅ビルに北九州モノレールが突っ込む姿に類似すると思われますが、広電はJR先手前でストップし、そんなに奥まで入らないそうです。
 
 

 

 

広島駅電停は路面電車の駅なので改札口はありませんが、混雑緩和のため、ホーム上に乗車用カードリーダーが設置されていたり、自動券売機が設置されていたりしています。そして降車ホームには駅員が移動式の運賃箱(降車用カードリーダー)を最前部以外の出入口に配置して、スムーズな降車を促しています。
また、自動券売機の近くには定期券売場もあります。
尚、現在は広電で自社の交通系ICカード『PASPY』をはじめ、『ICOCA』など全国相互利用ICカードを利用可能ですが、2025年3月までにQRコード方式に移行し、ICカードの利用を終了することが既に発表されています。今後はQRコードを表示できるスマホがICカードの後継になるのでしょうね。
写真はいずれも2008年撮影。上2枚は乗車ホームより東(広電西広島方)を撮影。
 
 

吊下式の案内看板ですが、左側には駅名が書かれているので、駅名標と言えるでしょうか?
駅番号「M 1」も併記されています。「M」は宮島のイニシャルと思われます。現に「M」の駅ナンバリングは本線~宮島線に設定されています。
写真は2008年撮影。
 
 

 

 

 

広島駅前電停は頭端式ホーム4面3線の地平構造で、専用軌道区間上にあります。
案内上の番線・のりば番号は未設定で、系統(広電では「○号線」)ごとにホーム(安全地帯)が分けられています。
降車と乗車は必ず別のホームを使用します(いずれも進行方向左側のホームを使用)。北側の1面のみが乗車ホームで、あとは全て降車ホームです。
左端(北)の5号線専用ホーム(比治山線経由広島港行き)のみ必ず同一場所で降車扱い・乗車扱いを行いますが(乗降でホームは使い分けます。乗車ホームは北側ホームの西端)、他の系統(紙屋町経由宇品線直通の0号線・1号線、本線~宮島線直通の2号線、本線~江波線直通の6号線)は南2線で降車扱いをした後、折り返して北側ホーム東側で乗車扱いをします。
また、線路とホームは扇状に配置されています。
写真はいずれも広電西広島方を望む。
 
 

こちらは北側乗車ホーム東側より終端方を望む。
右奥の線路・ホームで5号線が客扱い(乗降とも)を行い、後方で0号線・1号線・2号線・6号線が乗車扱いを行います。
また、左2線で0号線・1号線・2号線・6号線が降車扱いを行い、折り返して乗車ホームへと入線します。
軌道敷は石畳で、レトロ感が漂っています。また、軌道上は歩行禁止です。
 
 

乗車ホーム東端部より広電西広島方を望む。
この先、すぐに右へカーブして駅前広場を出て、道路を横断して市街地の中を南へ進むとすぐに猿猴橋町電停へと至ります。両電停間の距離は0.2kmと短く、広島駅電停ホーム先端から肉眼で猿猴橋町電停ホーム(安全地帯)を確認できます。
尚、すぐ先に交差点があり、広島駅電停に出入りする電車が渋滞する光景がよく見られます。また、稲荷町電停まで東側へ迂回するルートであるため、八丁堀や紙屋町まで時間を要していました。駅前大橋線が開業すると交差点の数が減少し、とりわけ広島駅電停前での渋滞はほぼ解消されると思われます。猿猴橋町電停は廃止されますが、広島駅電停やもう1駅先の的場町電停が近くにあるため、廃止の影響はさほど大きくないと予想されます。
 
 

終端方を望む。
各線路とも路面電車にしてはしっかりとした車止めがあります。
右側がJR線の広島駅です。
尚、現在は右手で新駅ビルの工事が、正面で駅前大橋線高架橋の工事が、それぞれ行われています。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・1999年、2008年、2010年、2013年            
 
JRの広島駅南口駅前広場東寄りに電停が設置されており、狭い用地の中で4面3線を確保しています。まぁ手狭な印象で、よく頻発する電車を捌いているなぁと思います。駅前は市街地が広がっていて、昔は雑然としていましたが、徐々に再開発が進み、高層ビルが増えてきています。新電停へと移転後は、また行ってみたいですね。
  
鉄路のみで  
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。東海道・山陽新幹線で広島駅下車。南口を出てすぐ。 
梅田から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。山陽新幹線で広島駅下車。南口を出てすぐ。
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・あり    
飲食チェーン店・・・あり      
 
東京からの到達難易度がやや高いですが、広島電鉄をご利用の際は広島駅電停ですぐ乗車したり立ち去ったりせず、ぜひ一度は電停も観察してみて下さい!
 
(参考:地理院地図、Google地図、Wikipedia)