みなさんこんにちは。前回からの続きです。1970(昭和45)年開催の「大阪万博」で活躍した、万博を巡る千里の鉄道を中心にした交通機関についての企画展「振り返ろう懐かしの千里万博の時代」訪問記をお送りしています。




さて、こちらは「OsakaMetro御堂筋線 新大阪駅(大阪市淀川区)」。新幹線が東西に発着する、言わずと知れた大阪の陸の玄関口。



展示より、先の「大阪万博」にまつわる鉄道、なかんずく「北大阪急行電鉄(北急)〜地下鉄(現在のOsakaMetro)御堂筋線」ルートで行われた輸送について取り上げているところ。


北急から御堂筋線に直通するルートは、千里万博会場と、新大阪・梅田・淀屋橋・なんば・天王寺と、市内の大ターミナル駅を網羅していました。現在もその利便性は抜群です。出典①。

その便利さゆえ、会期中には約2000万人以上を運んだというメインルートでしたが、ここからは企画展展示とともに、新大阪駅から実際にこの万博会場へのルートを辿り、あれこれと掘り下げてみようと思います。


実は、以前から気になっていた万博輸送にまつわる、幻のあるものに関しての発見もありました!また後日項にて。


改札を入ります。コンコースのデジタルサイネージには頃合い良く?「ミャクミャク」の姿。

先月末から、いよいよ再来年の、万博入場券の発売がはじまったことを思い出します。



「OsakaMetro新大阪駅」は、地下鉄と言っても高架にある駅。もっと言うと、接続するJR在来線は地平にあるので不思議な感じがするのですが、やはり万博に合わせて完成した高架道路「新御堂筋(国道423号)」と一体化して整備されたためです。

ちょうどラッシュ時もピークの頃。降りる人も乗る人もたくさん。さすが御堂筋線です。
千里中央(大阪府豊中市)に向かいます。



ホームに上がって来ますと、これまた運良く北急の車両がやって来ました。最新型の「9000系」という車系ですが、来春に迫った延伸開業のヘッドマークつき。


北急の北端に当たり、これから向かう「千里中央駅」からさらに2駅。万博閉幕後から長年、千里中央が終着駅だったものを「箕面萱野駅(同箕面市)」まで延伸させる事業です。

箕面というと温泉や滝が有名ですが、そちらからは東側に数キロ離れている南北の地域。国道も近く、昭和の頃からバス路線が頻発している住宅街です。


中河内に住んでいるので、北摂地域にはあまり馴染みがないのですが、この延伸計画は先の万博の頃からあったものだそう。新線開業というものはいいものですね。春が待ち遠しいです。



振り返りますと、御堂筋線の両側の新御堂筋にはクルマが引きも切らず。大阪府下でもこれほど整然と、近代化されているという光景はここ以外にはあまり思いつきません。

御堂筋線然り新御堂然り、やはり、万博というものの存在、影響の大きさを通るたびに感じます。引き上げ線では大阪市内へ折り返し待ち。


朝のラッシュでしたので、列車は待つことなく続々とやって来ます。千里中央ゆきが到着。


驚いたのですが、市内中心部と反対方向に向かうこの列車にも、たくさんの人が乗り込んで行きます。




次回に続きます。

今日はこんなところです。


(出典①「鉄道模型フェスティバル2023」阪急うめだ本店 展示パネル)