VSE Final Run 2023.12.10〜外から見た惜別と狂騒の最終記録⑤ | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

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12:24。

このVSEラストランで最後になった唐木田を後にし、友達親子と多摩線でぶらり。


最初は、多摩線内で撮ろうかなとも考えていた。

しかし、案の定というか、各駅先端の賑わいっぷりには早々に見切り。

結局新百合ヶ丘まで走り抜き、そのまま小田原線内もしばらくは逡巡し続けー。


…どれくらい眠ってしまっていたのだろう。

ちょっと充電が切れかけてしまっていたようだ。


たいちょーさん、降りますよ?


そんな声にハタと目を覚まして、意識も混濁したまま急いで荷物を抱えて降りた。


おや、経堂??


降りたのは、経堂駅。

どうやら、ここでのVSE通過を撮るのかな?と最初は思った。

上り通過線を走っていくさまを、今回はホーム中程から撮ろうかなあ…と最初は考えたのだが。


ホームの雰囲気を見て、驚いた。

駅員氏が、お手製のボードを持って立っている。

停車するのかい!


定期列車では無論停車するところを見たことはなく、引込線ツアーの時に4番線を発着するのを

見たことがあっただけで、3番線に停車するなぞレア中のレア、最初で最後のことに。

ならば、下り側から思い切りホームに停車しているところを撮ろうかと構えたが…


13:14。

いざ入線…というところで。


下り急行が来てしまった!


しかも微妙に遅れていたようで、少し気を揉んだが。

この急行も13:16には発車。


…停車中の実質的な撮影時間は、なんと1分も無かった。


周りの動きにまた気を揉みながら、手早くシャッターを切っていく。


それでも、これこそが経堂駅であることを象徴する、王道ながら唯一のカットが撮れた。

もしここでVSEが2編成とも並んだりなぞしたら、とんでもない事になっていただろう…などと

今はもう実現しない事を妄想してみたり、なんてのは撮っている時は考える余裕は無かったが。


撮っている下りホーム側からも、駅員がお手製のボードを掲げてお見送り。


賑々しく、かつ温かく。

このあたりは、実に平和な見送りシーンが見られた。

ふと思い立って降りられたことに、友達親子には感謝である。


なにより、温かく見送ろうとする駅員氏の心配りに感銘。

こうした雰囲気が、いつまでも続きますように…

そう祈りつつ、後続の急行で新宿へ向かったのだが…


…!


VSE到着から少し遅れて13:33に到着すると、そこはもう、興奮の坩堝と化していた。


定期運行最終日と変わらない、いや、それよりも酷い雰囲気。


小田急百貨店解体に伴う構内改良工事によるホームの一部縮小も、混雑に拍車をかけていた。

しんみりしている状況にはまるでなく、撮影場所を確保するのも難行苦行。

ここで新宿に足を伸ばしたことを後悔したが、ここから更に酷い状況を見ることになる。