2023年5月21日(日)
12時45分 鷲塚針原駅
えちぜん鉄道との相互乗り入れ区間を乗りつぶして、福井鉄道福武線の福井城址大名町から南の区間に乗車していきます。
車両はえちぜん鉄道のL形電車の2両編成。

天井を見ると荷棚が付けられていて、路面電車車両では珍しい!と思っているうちに出発。

中角を除いて停車していき、田原町でえちぜん鉄道との相互乗り入れ区間を終えて、福武線内に入っていきます。
福武線には路面電車線としては珍しく急行が設けられています。
乗車した23年5月時点では早朝から日中、夕方にかけて鷲塚針原発の急行が毎時1本設定されていて、残念ながら10月のダイヤ改正で日中の急行の設定はなくなっていますが、
停車駅は足羽山公園口、商工会議所前、赤十字社前、ベル前、浅水、神明、水落、西鯖江、家久、北府、終点のたけふ新の11駅で、途中の花堂、江端、清明、ハーモニーホール、泰澄の里、三十八社、鳥羽中、西山公園、サンドーム西、スポーツ公園の10駅も通過していきます。
福井城址大名町13時8分→たけふ新13時54分
福井城址大名町を出発すると、福井駅停留場へ向かう駅前線(ヒゲ線)が分かれていき、南下していきます。

足羽川を渡り商工会議所前を出発すると、ここまでフェニックス通りという道路を左右に自動車に挟まれる形で走行してきたわけですが、新木田という交差点で一気に左にカーブして軌道線から鉄道線へと入っていきます。
鉄軌分界点というそうで、鉄道線に入ってからは民家や町工場が立ち並ぶ中を過ぎて赤十字社前に到着します。
進行方向左側には北陸新幹線の高架が見え、

次のベル前に向かう時には左側の車窓をずっと眺めていると、踏切を渡るタイミングで地上に広がる貨物駅(南福井駅)もわずかながら確認することができました。
福井城址大名町から花堂までは複線ですが、赤十字社前の次の駅・花堂(今回は通過)からたけふ新までは単線となります。
ベル前から次の停車駅・浅水までは3駅通過して到着。
スピードに乗って走れるからか?少し縦揺れがすごかった記憶がありました。笑


もちろん乗客の乗り降りはできません。
単線の区間のJR特急に乗っている時の気分を味わいながら出発して、浅水川を渡ると右に大きくカーブして鳥羽中を通過し、しばらく進むと今度は左に大きくカーブしていくという、なかなかテクニカルな経路を辿って神明に到着します。
一駅先の停車駅でもある水落を出発すると西山公園を通過して西鯖江に到着。
駅名の由来はJR北陸本線の鯖江の西にあるためで、鯖江までは900mほどしか離れていないので、乗り換えようと思えば歩いて向かうことのできる距離に両駅は設置されています。
次の停車駅の家久との間にサンドーム西を通過するわけですが、サンドームというのはサンドーム福井という多目的イベントホールのことを指していて、この日はなんかのアーティストのコンサートがあったらしく、1面1線の単式ホーム上にはぎっしりと人が並んでいて、福井方面に向かう急行は臨時停車をしていた模様でした。
日野川を渡って家久に到着。
車窓はほぼ全区間、住宅地の中を走っていくもので、西側にはどんなに遠くても1.5km以内にJR北陸本線の線路があり、
接近しそうでなかなかしないじれったい距離感の間を縫うように国道8号線という北陸地方の大動脈ともいえる幹線道路が通っているために、
人口が密集していることがよくわかる路線でした。