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テーマ:鉄道(22072)
カテゴリ:乗り鉄
↑何回か色を変えているソニック。全身青いのは経年劣化を誤魔化す為の末期い…………国鉄リスペクトかもしれない。 7月の九州遠征時ではホテルを博多ではなく北九州に確保していたので、北九州方面に行く必要が出てきた。 というのも、博多に泊まると普通に高い。 しかもこの旅程を立てたのが一週間くらい前で、そんな土壇場だと博多に留まりたいならホテル側も値段を平常価格にしてる訳だから、場所によっては諭吉と更に英世を何枚か生け贄にする必要が出てきた。 でも俺のような貧乏乗り鉄にそんなブルジョアな真似が出来る訳がない。 ならばならばと5秒ほど探した末に俺の目に映ったのは福岡県のもう一つの都、旧小倉(正確には小倉だけじゃない)こと北九州市だった。 ↑折角博多着いたのに落ち着き無く胡麻鯖食べたらすぐに北九州に向かう形に。色々旅程は狂っていた。 最も北九州というか小倉駅周辺に泊まるとそんなにお安くないので更に微妙に位置をずらし、黒崎を利用した形だ。 当時の宿泊レート(ビジホ前提)だと、博多や北九州市(小倉)のビジホに泊まるより黒崎で一泊+特急往復の方が安いという状況だった。 ↑IC決済の種類でSUGOCAがトップになり、Suicaがおまけみたいに小さく記された自販機。一応九州に来たことを感じさせる。 そもそも黒崎にも特急は止まるから割と過不足無い。 ↑通学に特急とかすげぇ(大学だろうけど)…………とこんな感じにネットで形成された北九州のイメージに反して黒崎は割とのどかなベットタウンだ。隣駅はかしわめしの駅弁で有名な折尾がある。ソニックはこの2駅にほぼ必ず止まるらしい。 という訳でソニックで博多~黒崎。 約40分程度と乗車時間は短いが、博多から小倉までの間でもカーブが結構多いのでダレる事なく振り子車両を堪能することが出来た。 ↑ワンダーランドエクスプレスの名残を感じる椅子。 ↑床は木目。手入れはされてるけど、どうしても経年使用による傷みがやや目立ってしまう。とはいえ新造時はすごかったんだろうなというのを感じさせる造りだ。 ↑航空機を意識したかのような開閉式荷物置き。 ↑意外だがちゃんと窓側にコンセントがある。 事前にみんなの九州きっぷをキャンセルしていた事もあり(悪天酷そうで活用出来る気がしなかった)、乗りまくりとまではいかなかったものの、行きと帰りに博多~黒崎、晩飯食いに黒崎から博多の2往復ずつ、計4回(うち一つはソニックじゃないが)乗れたので乗り鉄としてはそんなに悪くない結果となった(内訳としては青ソニック二回、白ソニック一回、787系の門戸港行きに一回)。 白ソニックと787系は別回で纏めて書こうと思う。 話戻すと九州きっぷ使ってたら殆どソニック利用しなかった可能性もあるので(佐世保や長崎行く予定だった)、今回はこれで良かったのかも知れない。 ↑九州の水戸岡デザイン特急は欧州特急を意識したモノが多いが旧ソニックにちりんはその中でもかなり個性があって個人的に唯一無二。 振り子車両本来の力強さや小倉~大分での進行方向変化による折り返し運転を完全に堪能することは叶わなかったが、博多~黒崎の区間でも結構120キロ台をガンガン出していて、しかも割と傾くから実際の時間以上に乗った気分になる。 何よりこの一帯は場所によって北九州工業地帯と高速道路が線路と並走している。 それに鹿児島本線は複線のため結構本数がある。 ほぼ確実にソニックは二本あるようだ。 ↑特急が止まらない駅だとグッと本数は減るが、そもそも九州は車社会であるためあまり問題にならないかも知れない(駅間距離も長い)。福岡市内はバスも発展している。そのためJR九州は高級列車や観光列車で車との差別化を図っている部分がある。 ↑工場や煙突とかがポコポコ映ったり映らなかったり。 ↑デッキの方には郷土品がディスプレイされていた。 ↑うっすら豚の手と全容が映ってるけど気にしないで欲しい。 ↑かれこれ30年選手の貫禄。787系とか885系と違って883系はソニック以外の運用をされてなかった記憶。 元々父方の祖父母の実家が九州の方だったので、ソニックには何回か乗ったことがある(といっても乗り心地覚えてなかった位昔)。 今回乗ったソニックは、ほぼその当時から走ってる事が分かる全容だった(正確な車齢は知らない)。 大分~博多間は新幹線も通らない為、車社会九州と言えど、ソニックはこの間のかなりの足になっている(外れの時間でも乗車率はかなり高い)。 何より博多~北九州の足としてデカイ。 この区間、割引を除くと新幹線の博多~小倉の片道料金でソニックをはじめとした鹿児島本線特急なら若干金足して往復出来る。 その乗車率は行きの博多から黒崎では余裕があったが、晩飯食いに黒崎から博多に向かった際は平日ラッシュという事もあって指定席を取れなかった程だ(自由席でもデッキで立つ形)。 そんな状況で中々新型車両が来ないのは結構地元の人達からすれば不満だろうなと思う。 一応白いソニックこと885系はもう少し新しいが、それでも20年選手で何より此方は元々ソニックより更に海沿いを走っていた(特急かもめ)の為、やはりどこかのタイミングでこの二種類に代わる新型車両の導入は望まれるだろう。 JR九州自体が初期にガンガン新車投入してきたツケが今になってきてるのかも知れない(それだけじゃなく宗太郎越えに代表される様な過疎路線も大量に抱えてるのもある)が、この辺りはやはり民営化の弊害をモロに受けているのだろう(あと四国も)。 何より巨額をかけて佐賀知事も難色を示していた西九州新幹線を作ってしまった事実がある。 ぶっちゃけあの区間、直通が消えて乗り換えが増えて二枚きっぷも使えなくなって値上がっただけだから本当に酷いとしか言えない。 まぁあの工事の背景ってググると政治絡みだから割愛するが…………。 少なくとも本来九州で新幹線が望まれていたのは大分だろう。 ↑実質的に東九州新幹線となったソニック。 2023年時点でソニックをはじめとした九州特急に新型車両が投入されるという話は特に無い。 大好きだった車両が現役なのは嬉しい一方、老朽化が大事故の原因にならないと良いなと願うばかりだ(JR九州が手入れしてるだろうから大丈夫だとは言っても)。 ↑811系。顔は新しそうに見えるが結構古い(89年)。 この旅程の続きを語ると黒崎で降りた後はホテルにチェックインして荷物を置き、スペースワールド跡地へ向かうべく普通列車に乗り換えた。 ↑晩年は悪い意味で有名になってしまったスペースワールド…………のあったスペースワールド駅。 ↑八幡製鉄所とかこの辺だっけ?高卒なのでよく覚えてない。 ↑のりこしせいさんって平仮名なのが辛うじて残った遺構感ある(一応この駅すぐ横にデカイ博物館があるので、子どもが楽しめる施設が完全に無くなった訳ではない)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.01.26 12:37:13
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