本日、JR西日本が「城端線・氷見線鉄道事業再構築実施計画」の概要を発表しました。
この記事では、氷見線・城端線の概要とこちらの計画の概要について纏めて行きたいと思います。
氷見線の概要
(氷見線で使用されているキハ40 福井県内で撮影)
氷見線は高岡駅と氷見駅を結ぶ単線非電化の路線です。旅客列車だけでなく、貨物列車も1日1往復ではありますが運転されています。
朝夕ラッシュ時は最大毎時2本、日中は約60~100分間隔で運行されています。
また、日曜日には観光列車「べるもんた」が1日2往復運転されています。
1日あたりの平均通過人員は2157人となっています。
城端線の概要
(観光列車 べるもんた)
城端線は高岡駅と城端駅を結ぶ単線非電化の路線です。かつては貨物列車も運行されていましたが、現在は運行されていません。
こちらも朝夕ラッシュ時は最大毎時2本、日中は毎時1本運行されており、土曜日には観光列車「べるもんた」が1日2往復運転されています。
また、朝夕ラッシュ時には城端線→富山駅の直通列車も運行されています。
1日あたりの平均通過人員は2481人となっています。
あいの風とやま鉄道へ経営移管
現在はJR西日本が運営していますが、「新型車両導入完了時期」にあいの風とやま鉄道へ経営移管を行う計画のようです。
設備投資
(JR西日本の最新電気式気動車 DEC700)
新型車両の導入(173億円)
新型車両を34両を導入(現在は24両で10両の増車)
新型車両は「電気式気動車」を基本とするが、車両メーカーの技術開発の最新の動向を踏まえて判断するようです。
電気式気動車は車両構造上、座席定員が少ないのが課題となっていますので出来ることなら違う方式も考えたいということでしょうか。
運行本数増等 44.8億円
新型車両の性能向上に伴う保安装置の改修、ホームの改修、運行本数増加に伴う設備改良を行うとの事です。城端線・氷見線共に1日60本程度の運行を想定しているようです。
交通系ICカードへの対応 4.6億円
これはそのままですが、ICOCAやSuica等の交通系ICカードに対応させるようです。
やはりこれからの時代はキャッシュレス化が大事になるでしょうから良い事だと思います。
氷見線・城端線の直通化 37.8億円
氷見線と城端線を直通させるための費用です。
直通が実現しますと、新幹線が通っている新高岡駅と氷見線が1本で結ばれますので便利になると思われます。
利便性、持続性向上 81億円
指令をJRから分離、券売機等の改修、レールの更新費用、除雪車の導入等の費用です。
これら全てを合わせますと342億円となります。
この他経営安定基金40億円と合わせますと、382億円が必要となるようです。
このうちJRが104億円、国が128億円、富山県が75億円、沿線4市が75億円を支出するとの事です。
今後の展望
本気で利便性を良くしようと思うと、初期投資は結構必要だということが改めてわかりますね。
1日60本といいますと、毎時2本は確保できる本数ですから非常に利便性は良くなると思います。
移管されるのは7~8年後になると思いますが、城端線・氷見線の利用者が増加することは勿論、沿線の事業者にも好影響を与えることを期待しています。
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