2024年JRダイヤ改正:京葉線快速の大幅削減

JR京葉線は、2024年3月のダイヤ改正で昼間以外の快速を廃止するという。

速達型の通勤快速も、いきなり各駅停車に格下げ。

ネットの反応は千葉県民に同情。通勤利用者が早起きを迫られるとか、総武線快速に客が集中するといった感じだが、大事なのはそこじゃないだろう。

 

これは県外者は千葉に行くなというJRからのメッセージである。

 

東京ビックサイトやパシフィコ横浜で企業が展示会をするとして、朝10時に来てくださいとなったら埼玉や千葉の人は少し遠いよなと感じる。東京からでも少し億劫である。ここからは横浜に話を絞るが、東急東横線が各駅停車のみにしますとなったらどうなるかと。さらには上野東京ライン総武線横須賀線直通もやめるので各駅停車である京浜東北線で来てくださいとなったら絶望するのではないかと。

大宮発でも秋葉原発でも東京発でもどこでもいいけど、「東京を出たら新橋、品川、川崎、横浜で京浜東北線みなとみらい線」だったのが、東京、有楽町、新橋、浜松町、、、、、何駅あるんでしたっけ?

 

この状況をJR東日本は千葉で試すことにした。これは想像ではなく決定事項である。幕張メッセで企業が展示会をするとして、朝10時に来てください、となるとどうか。いやいや、もう来年からは無理である。

京葉線東京駅地下ホームへの乗り換えは他路線からは早足で10分かかる。それを回避しようと新木場や西船橋乗り換えを目指せばホームから転落しそうになるほど混んでいる。幕張に行くくらいならオンラインでいいですわとなる。

施設を1日借りて10時にイベントを始められないとなれば割高感がある。誰が幕張メッセを借りるのかと。これは施設側としても稼働を半分に下げろということになる。設備の維持費は確保できるのだろうか。

ZOZOマリンスタジアムも同様である。帰りの便は2023年改正により、今も各駅停車しかない。休日夜の上り快速は先行して廃止された。立ったまま東京まで帰らなければならない。ロッテの応援には県外から来るな、千葉県民だけで応援してろと。これがJRからのメッセージである。

 

JR千葉支社の排他主義に対抗する競合が現れない。都心方面からの高速バスや深夜急行バスはコロナ禍を境に休止だらけ。どれも再開していない。

 

さらに次の年の改正では海浜幕張での系統分離を促進し、海浜幕張を除く千葉市とそれより奥は海浜幕張で乗り換えとなるだろう。

東京および新宿から着席サービスを提供するべきだと思う。

 

車輌を減らしているところなのに新造する予算がない?

房総特急を終日海浜幕張停車にするだけならそれほどお金はかからないのでは?