新富山口駅【富山県】(あいの風とやま鉄道線。2022年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
富山県富山市の北部郊外に位置する「あいの風とやま鉄道線」の駅で、2022年3月に開業したばかりの新駅、そして駅は富山操車場跡地に開業しており、跡地の大半は現在再開発途上であり、私が訪問した2022年5月時点では東口駅前が広大な空地になっていた、
新富山口駅 (しんとやまぐちえき。Shin-Toyamaguchi Station) です。  
  
  
駅名  
新富山口駅 (駅番号なし) 
 
所在地  
富山県富山市   
 
乗車可能路線  
あいの風とやま鉄道:あいの風とやま鉄道線  
 
隣の駅  
倶利伽羅方……富山駅  
市振方…………東富山駅  
 
訪問・撮影時  
2022年5月  
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(2022年開業)。
駅舎………………東西にあり(東西間は改札内跨線橋で結ばれていますが、東西自由通路を兼ねています)。
出入口……………西口、東口。
バリアフリー……各改札口~各ホーム~跨線橋間にエレベーターあり。
点字ブロック……各出入口~各改札~各ホーム・跨線橋に設置。
駅前広場…………東口のみロータリー有。バス停留所とタクシー乗り場は未設置。西口側は無料駐輪場のみ。
 
 

 

 

下り市振方面1番線に面して設置されている西口です。上2枚は北東を、下1枚は北を望む。
橋上駅舎のような雰囲気ですが、実際は出入口すぐの1階部分が駅舎で、そこに改札口と自動券売機があります。
出入口には段差がありません。
駅舎前には広いスペースがあるのですが、駅前には古くから集落が形成されていて、ロータリーを設置すると集落内の狭い道路を通行する自動車が増加するのを防ぐ狙いなのか、あえてロータリーは整備せず無料駐輪場として利用しています。
ちなみに新富山口駅においては現状、駅前に乗り入れるバス路線は存在しません。
また、新富山口駅は無人駅で、改札口にはゲート付きの自動改札機が設置されていないため、事実上駅への出入りが自由で、駅の跨線橋を利用すれば東側へ通り抜けられます。
 
 

西口駅前です。駅構内出入口前より西を望む。右後方に西口があります。
駅前は前述の通り古くから集落が形成されています。元々が駅前ではなかったため、商店は見られません。
奥へ延びる路地を550mほど進むと、南北方向に延びる県道172号線と交差します。県道172号線沿いにはロードサイド店舗が立ち並んでいます。
 
 

西改札口です。出入口より北方向を望む。
 
駅員配置………なし(無人駅。インターホンが設置されています)。
自動改札機……なし(ICカード用簡易改札機のみ)。
ICカード………利用可能(『ICOCA』エリア内。交通系ICカード全国相互利用サービスの各種カードもOK)。
幅広通路………あり(両側とも幅広通路です。点字ブロックは右側通路のみ)。
有人通路………なし。
窓口……………なし。
自動券売機……あり(ICチャージ可。近距離の他社線連絡乗車券も発売)。
自動精算機……なし(乗り越しの場合は事前に乗務員へ。IC残額不足の場合は自動券売機でチャージ)。
トイレ…………なし。ご注意下さい。駅訪問時は乗車列車で済ませておいて下さい。 
売店……………なし。  
コンビニ………なし(最寄りの店舗は約600m西の「セブン-イレブン」です)。
 
ICカード簡易改札機の入場用と出場用の間には集札箱があります。
 
そして改札の先には階段とEVがあり、階段は踊り場で右へ曲がると下り1番線ホームです(EVでもアクセス可能)。階段を登り続けると跨線橋で(EVでもアクセス可能)、上り2番線ホームおよび東口方面です。
尚、事実上、入場券がなくても改札内へ入る事が可能で、跨線橋を渡って東口側へ通り抜けることが可能です。
 
 

跨線橋内です。東を望む。
雪国ゆえ屋根付きです。都会であればこの2階部分に改札口が設置されていたと思われますが、新富山口駅のような構造は改札口を2ヶ所おく必要があるものの、橋上駅舎を設置するよりコスト面では有利なのでしょうね。
 
 

 

こちらは東口です。上写真は北西を、下写真は南西を望む。やはり1階に駅舎があります。
見た目からも将来的にはこちらが正面口になると思われますが、現状は人通りが少なく、ひっそりとしています。
立派なロータリーが整備されていて、将来はバス停留所とタクシー乗り場が設置されると思われます。
 
 

東口駅前です。南東を望む。
東口と駅前は以前、富山操車場があった場所で、現在は線路が撤去されて再開発途上です。そのため、撮影した2022年5月時点は建物がなく空き地だらけで、広々としていました。現状は空地の中を駅前道路が延びて、この道路が県道121号線に指定されています。
東口駅前はこれから新しい街並みが形成されていくと思われます。
また、操車場跡の東側(写真奥)は住宅地が広がっていて、その中を北陸新幹線が通っています。
訪問時点では駅前から立山連峰を一望できますが、開発が進んで建物が増加すると地平からは見づらくなると思われます。
 
 

 

東口駅舎1階にある東改札口です。上写真は北を、下写真は南を望む。
上写真手前右側が出入口、手前左側が跨線橋への階段です。入出場時はUターンする経路になり、そのターンの途中には改札口があります。
改札口の設備は前述の西口と同様です。
 
そして階段またはエレベーターが跨線橋に接続しており、跨線橋を介して上り線ホーム、下り線ホーム、西口へアクセスする形になります。
こちら側は東口駅舎と上り線ホームの間に、富山貨物駅構内の線路が2線あるため、上り線ホームへ行くまでに一旦跨線橋へ上がる必要があります。
 
 

下り1番線ホーム側壁に設置されている駅名標です。非電照式です。
あいの風とやま鉄道の標準デザインで、海側を走る下り線の駅名標は富山湾をイメージしたと思われる青色が使用されています。
尚、あいの風とやま鉄道線に駅ナンバリングは導入されていません。
 
 

こちらは上り2番線ホームに設置の駅名標です。
山側を走る上り線は、立山連峰などの山地をイメージしたと思われる緑色が使用されています。
 
 

駅構造……地平駅(南南西~北北東方向)。
配線………相対式ホーム2面2線。
 
左ホーム(西)が1番線で下り泊・市振方面および「えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン」の糸魚川・直江津方面、
右ホーム(東)が2番線で上り富山・高岡・倶利伽羅方面およびIRいしかわ鉄道線の金沢方面です。
2番線の右側、東口との間には富山貨物駅の構内側線が並行しています。
 
ホーム有効長……4両分。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………全体的に相当狭いので注意が必要です。
上屋(屋根)………倶利伽羅方(手前側)の約2両分。
ホーム上設備……待合室(ドアあり。冷暖房の有無は不明)。
 
1番線ホームの倶利伽羅方には西改札口方面および跨線橋方面への階段・エレベーターがあり、2番線ホームの倶利伽羅方には跨線橋方面への階段・EVがあります。
1番線と西改札口の間は上下移動が少なくて済みますが、2番線と東改札口の間は前述の通り一旦跨線橋へ上がる必要があります。
 
写真は1番線より市振方を望む。
 
 

 

 

上写真・下写真は1番線より、中写真は2番線より、いずれも倶利伽羅方を望む。
右が1番線、左が2番線で、2番線の左側、東口の間には富山貨物駅の構内側線が並行しています。
尚、新富山口駅では到着メロディー「ふるさとの空 verA」が導入されています。
 
 

1番線より倶利伽羅方を望む。
左側を富山貨物駅の構内側線が並行していて、さらに左の操車場跡地では造成工事が行われています。
この先、右手に住宅地を、左手に富山貨物駅を見て南南西へ走ると、富山貨物駅の向こう側に北陸新幹線の高架橋が並走するようになります。富山貨物駅が富山機関区やJR西日本金沢総合車両所富山支所、あいの風とやま鉄道運転管理センターへ変わると右へカーブして、これらの車両基地が終息すると北陸新幹線の高架橋があいの風とやま鉄道線の左側を並走するようになります。その後は西寄りに進路を変え、富山地方鉄道本線が左から新幹線の反対側に寄り添い並走するようになります。そして右へカーブして進路を西北西に変えると市街地に入って高架区間になり、富山駅へと至ります。北陸新幹線、高山本線、富山地方鉄道鉄道線・軌道線と乗換可能です。
 
 

 

上写真は2番線より、下写真は1番線より、いずれも市振方を望む。
右前方には富山機関区の貨車検修場があります。
この先、住宅地の中を北北東へ走ると国道8号線富山高岡バイパスをくぐります。それと同時に以前は国鉄富山港線(現・富山地方鉄道富山港線)の蓮町駅へ至る北陸本線貨物支線が左へ分岐していましたが、1986年に廃止され、廃線跡は大半が道路転用されたものの、北陸本線(現・あいの風とやま鉄道線)との接続地点付近は宅地に転用されています。その後は右側車窓が田園に変わり、続いて左側車窓も田園になってローカル風景の中を北北東へ走ります。そして左手に不二越の工場を見ながら走るようになると、東富山駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が新富山口駅で下車(乗車)したのは、2022年の1度きりです。乗り鉄中に富山に立ち寄った際、下車しました。2面2線の新駅ですが、橋上駅舎ではなく東西に小さな駅舎があり、両ホームは跨線橋で結ばれています。無人駅であるため、跨線橋は事実上の東西自由通路として利用できてしまいます。駅前は西口側が古くからの集落で駅前感が全くなく、東口側は旧操車場跡地で駅前広場が整備されているものの、未開発状態でした。操車場跡の向こう側は住宅地です。
 
東京からですと北陸新幹線で富山駅まで行き、あいの風とやま鉄道線の泊方面行き普通電車に乗り継いで1駅目で下車です。あいの風とやま鉄道線は『ICOCA』などの交通系ICカードが利用可能です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと北陸本線特急『サンダーバード』と北陸新幹線を乗り継いで富山駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。金沢駅でIRいしかわ鉄道線~あいの風とやま鉄道線列車に乗り継いでも、少々時間を要しますがOKです。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、現状は駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは西口の約600m西にある「セブン-イレブン」、最寄りの飲食チェーン店は西口の約600m西にある「丸亀製麺」になります。これらの店舗はいずれも県道172号線沿いにあり、その県道沿いには他の飲食チェーン店も存在します。しかし駅からやや遠いため、事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京、大阪とも到達難易度がやや高いですが、あいの風とやま鉄道線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は新富山口駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:あいの風とやま鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)