倉吉線廃線跡散策(泰久寺、山守トンネル等) | 乗りつぶしに行ってきた!

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泰久寺まで残り1.3kmほどのところで立派な建物を発見しました!

 

 

近づいてみると倉吉線廃線跡観光案内所ということで、倉吉線が現役だった頃の映像が繰り返しディスプレイに映され、

ディスプレイの近くにはジオラマが置かれていて、鉄道記念館のような作りでした。

観光案内所を抜けると、廃線跡最大の見どころでもある残存するレールが残る区間に入っていきます。

 
 
ずっと鉄道遺構が続くので走ることをやめてゆっくり1kmほど歩くと、
 
 
「旧国鉄倉吉線泰久寺跡」の看板を発見しました。
よく見ると英字表記もされていて、”JNR”という3文字が外国人に理解してもらえるのか気になるところですが、
 
 

左に曲がると廃線当時の泰久寺のホーム跡、線路と駅名標が残されています。

 
 
 
今にも国鉄時代の気動車がやってきそうな雰囲気ですが、もう38年もやってきていません。
 
 
 
終点の山守に向かって西に線路は延びていて、ホームを降りて歩くことが可能となっています。
 
 
 
まるでジブリ映画のようなひっそりとした空間の中、上り勾配をひたひた歩いて行きます。
 
 
線路の保存状態は比較的良いのですが、一部陥没している箇所もあって、
線路脇には「溝あり注意」の看板が掲げられているので、よそ見は厳禁です。
 
 
と書きつつも左を見るとのどかな風景が広がっていて38年前はどんな風景だったのか感じながら
足元を見ながら進んでいくと、
 
 

廃線となってから38年も経っているので、通常敷かれる線路脇には絶対に生えないであろう木が生い茂っていて、

 

 
さらに進んでいくと竹林に囲まれる区間に入って、
 
 
ついには線路の真ん中にしっかりと竹が2本、青空に向かって延びています。
 
 
倉吉線の廃線跡で最も人気のあるスポットとなっています。
 
 

ゴールデンウィークの狭間の平日ながら思った以上に来訪者は多くいて、

倉吉市内から18kmほど離れたところなので、人気の高さを伺い知ることができました。

 
 

さらに進んで左に緩やかに登ると、

 
 

トンネル(山守トンネル)が見えてきます。

 
 
このトンネルを抜けると終点の山守に向かうことができるのですが、入り口は封鎖されていて、中に入ることはできませんでした。
しかしながら4~6月、9~11月の間は月に1回(第3日曜日)だけ開催される観光協会主催の廃線跡トレッキングツアーに参加すれば
山守トンネルを通り抜けることができるそうで、機会があれば参加してみたいところです。
 
 
今回は行き止まりになっているので、来た道を戻って行きます。
 
 
自然と同化しつつありますが、しっかりと線路が残されているので、
整備をしっかりしていればまだまだ大丈夫で、100年先も残っていることを願っています。
 
 
終点の山守は先ほどの観光案内所の2km先にあって、駅舎などは撤去されているそうで疲れてもいたので、
倉吉方面に向かって1時間ほどで走って往路では通り過ぎてしまった打吹跡に到着。
近くには倉吉鉄道記念館があって、現役時代の倉吉線沿線の写真が飾られていました。
 
 
例えば先ほど訪れた山守トンネルを通る国鉄型気動車を撮影した写真などが飾られていて、
 
 
現役時代には山守から姫新線中国勝山まで延伸する計画もあったそうで、中国山地の山々をうまく回避しながら
要所要所はトンネルで繋ぐルートのように見えて、もし開通していたらどんな車窓が広がっていたか?
この時代にタイムスリップしたくなる気分に浸りながら、往復34kmのランニングを終えたのでした。