大人の休日パス2 函館本線で呑み鉄 | tundraの世界

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濡れた路面を走る車の音で目が覚めた。
どうやら雨が降っているようだ。

鉄旅の時はいつも駅から近いホテルを予約している。
昨日は森駅前のホテルに泊まった。

窓から駅が見えて建物の隙間から列車の姿も見える。

駅前にはタクシーが1台停まっているけど、人通りはほとんどない。
右手の灰色の建物はいかめしで有名な柴田商店。

今日は7時58分発の普通砂原周り函館行きからスタート。

吞みながら函館本線を普通列車で楽しむ予定だ。


小雨になったタイミングで駅にむかう。
駅の待合室には2人の乗客が列車を待っていた。
 

列車の出発時間には少々早いけどホームに出てみる。
ホームには誰もいなかった。

森駅は海に面した駅だ。
すぐそこまで波が押し寄せている。

跨線橋からは海が望めた。

ちょうど乗車予定のキハ40がやってきたのでパチリカメラ

森駅には沢山のレールが敷かれている。

きっと昔は沢山の列車や貨物で栄えていたのだろう。

駒ケ岳と一緒にパチリカメラ

カッコ良い山だなぁとしばらく眺める。

防潮堤を見ると沢山のかもめが羽を休めていた。



定刻にドアが閉まりゴーというディーゼルの唸り音が響いた。

ゆっくりとキハ40が動き出す。
乗客は我々夫婦の他に鉄分多めの人が一人だけだった。
ちょうど駒ケ岳山頂から太陽が出始めてダイヤモンド駒ケ岳になる。


本当は砂原線の木造駅舎の駅で降車したかった。
だけど午前中は列車本数がこの1本しかないので諦める。


森駅から2駅目の掛澗駅をパチリカメラ


のんびりと車窓を楽しみながら今日最初のビールを空ける。

旨い!!

列車は右手に駒ケ岳、左手に噴火湾を見ながらすすんだ。
砂原線は本線の勾配を緩やかにするために敷設されたらしい。


それでもキハ40はディーゼルの唸り音をあげてゆっくりと登って行った。


下車してみたかった渡島砂原駅をパチリカメラ


鹿部駅で数人の地元民を乗せて大沼駅に到着。
大沼駅で砂原線は本線と合流する。


一人の地元民が列車を降りた。
我々も続いて降りる。

この駅からも駒ケ岳が良く見えた。

駒ケ岳方面には青空が広がっている。

でも天気予報は雨のままだった。

ここで普通長万部行に乗換える。
長万部行は本線を通るので、駒ケ岳をぐるっと一周することになる。


2台のキハ40は特急の通過を待つため停車時間が長かった。

気温は高く風も無いので寒くない。
 

函館行の北斗2号が猛スピードで通過する。

しばらくすると正面の信号が青になった。

特急に遅れがあったため、長万部行普通列車はちょっとだけ遅れて大沼駅を出発する。
車窓から大沼が見えてくる。


そして列車は駒ケ岳の山麓をクネクネ曲がって下り始めた。

標高130mの大沼駅から下り終えると9時40分に再び森駅に着く。
朝降っていた雨は止んでいて時折日がさしていた。


列車は22分間停車する。
朝8時前にこの森駅を出発したのでいかめしが買えていない。
この停車時間を使っていかめしを買いに行った。

 

できたてのいかめしはほんのり温かかい。

旨い!
このいかめしはスーパーやデパートの駅弁祭りで購入できる。
ただ出来立ては味が違った。
わざわざ降りて購入する価値はある。

ボロボロのキハ40越しに北斗5号をパチリカメラ


今度は駒ケ岳をバックに北斗4号をパチリカメラ

駒ケ岳はなんか存在感のあるいい感じの山だ。

ボロボロのキハ40は定刻に森駅を出発した。
大人の水筒を出して噴火湾を見ながらチビリチビリやることにする。


石倉駅でパチリカメラ

良い景色をみながらだと酒が進んでしまう。

キハ40の車内をパチリカメラ

古い車内は扇風機が取り払われているけど壁にはスイッチが残っていて昭和の感じがした。

11時12分にこの列車の終着駅の長万部に到着する。
雨が降ったりやんだりの安定しない空模様だった。


長万部では2時間以上の乗り換え時間がある。
駅の出発表示板にも倶知安行まだ表示されてない。
外は雨がザーザー降り始めたので周辺を散策する事も出来ない。
しかたがないので駅の待合室でボオッとする事にした。

 


1時間ほどたつと雨が小降りになった。

お腹も減ったので駅前の蕎麦屋で昼食をとる事にする。


そばを食べ終えると倶知安行普通列車の入線の時間が近づいていた。

待合室を通り抜けそのままホームに行く。
跨線橋ベンチには数人の外国人がいたけどホームにはまだ誰もいなかった。

陸橋から列車をのぞき込む小学生をパチリカメラ

たぶん前照灯をつけているのが倶知安行H100だろう。


入線時間になった。
H100はいちど目の前を通り過ぎた後、転線してホームに入ってきた。

いつの間にか背後には沢山の乗客が並んでいた。

みんな入線の放送を聞いてから改札したみたいだった。
殆どが大きな荷物を持った観光客で地元民と思われる人はわずかだ。


札幌からの北斗10号が到着すると満員になり立つ人も出た。

たしか新幹線が開通するとこの山線は廃止されると聞く。
こんなに混むのに廃止とは??
たまたまこの日が混んでいたのか?

H100にはキハ40と違って2名ボックスシートがある。
隣に体の大きな外国人が座って狭い思いをしたくなかったので2名席を選択した。

実際4名席を選んだ夫婦は隣に巨大な外国人に座られ窮屈そうにしていた。

列車が長万部を出発すると再び大人の水筒をだす。

周囲は徐々に白くなり雪見酒となった。


14時54分列車は比羅夫駅に到着する。

車内は混んだままだった。

我々が降りる準備をし始めると立っている乗客の目が席を狙い始めた。



比羅夫駅にはいバスなど交通機関も公衆電話もない。

だから比羅夫で降りたのは我々夫婦だけだった。

 

これから駅の宿を楽しみます。

 

今日の旅程