九州の名車

 

 2022年の11月に九州に行く機会があり、博多方面へ行きました。

 

 博多までは福岡空港から地下鉄を使いました。

 

 1980年代製の車両ですが、近未来的なデザインで国鉄の車両より人気があったようです。

 

 

 管理人が九州で最も愛した特急「ソニック」です。

 

 大分方面の特急に使用され、近未来的デザインは今でも人気が高い車両です。

 

 カーブの多い九州エリアでは、振り子式台車を使った車両が多く、急カーブを高速走行できる車両がたくさんあります。

 

 この車両をはじめ、JR九州の列車のデザインは工業デザイナーの水戸岡鋭治先生がデザインを手掛けており、九州の鉄道を彩ります。

 

 

 由布院方面の観光特急「ゆふいんの森」です。

 

 前面のガラスがとても美しく、モスグリーンの車体もものぐこくきれいな仕上がりになっています。

 

 水戸岡先生が平成初期にデザインを手掛けた車両は意欲的な造りの車両が多く、内装も手摺含めてこだわり深い部分が見受けられます。

 

 

 

 JR九州は観光特急やフラッグシップ以外にも、一般の特急電車のクオリティが大幅に高いです。

 

 885系は「リレーかもめ」などの幅広い特急に使われる車両で、JR九州では比較的新しい特急車両です。

 

 「リレーかもめ」は2022年に開業した西九州新幹線の長崎ー武雄温泉間、武雄温泉で博多発着特急と接続を行い、博多とのアクセス向上を図る目的で新設された特急です。

 

 この「リレー特急」は、九州新幹線鹿児島ルートが新八代ー鹿児島中央間の部分開業時にも取られた施策で、現在の西九州新幹線も部分開業にとどまっている関係で、このようなリレー特急が運用されています。

 

 今後しばらくはリレー方式が続くと思います。

 

 

 「リレーかもめ」特急には、30年前から九州各地で活躍している787系元「つばめ」も活躍しています。

 

 水戸岡先生がものすごくこだわって設計した平成初期の傑作級の特急電車です。

 

 九州新幹線開業後は「リレーかもめ」や門司港方面の「きらめき」、宮崎方面の「にちりん」や「きりしま」などに使用され幅広い活躍をしている車両です。

 

 1編成は特別仕様車に改造されるなど、まだまだ第一線で頑張っている主力車両です。

 

 

 佐世保・ハウステンボス方面特急の「みどり」・「ハウステンボス」です。

 

 これもJR九州が最初期に開発・導入した特急で長崎の佐世保・ハウステンボス方面のアクセス向上のため、導入されました。

 

 JR東日本ではこの世代の車両の廃車が加速している一方で、JR九州はまだ現役で活躍しているようです。

 

 見た感じは手入れもしっかりされているようでした。

 

 

 JR九州は「D&S デザインアンドストーリー」列車と呼ばれる、その地域でしか運行されないワンアンドオンリーの特急を多数保有しています。

 

 その中でも傑作級の「或る列車」は国鉄型のディーゼル車を、観光特急用に大規模改造した、観光特急でも破格のサービスを誇る車両です。

 

 私鉄会社「九州鉄道」がアメリカから輸入した豪華客車がかつて九州に存在していました。

 

 鉄道愛好家で模型のコレクターでもある原信太郎氏の客車のコレクションを元に、水戸岡先生がリファインしたのが今の「或る列車」です。

 

 唐草模様の装飾など、非常にこだわりを感じられる車両です。

 

 魅力的な九州の鉄道、また遊びに行きたいです。