この区間を旧国鉄木原線が走っていたらと、妄想しながらポタしていきます。
上総中野駅から小湊鐡道の線路が伸びていますが、上総亀山には左にカーブしていく必要があります。
そして国道465号線に近いところを進むことになるのでは?


太平洋にそそぐ夷隅川と東京湾にそそぐ養老川の分水嶺。勾配がかなりあります。
これは木原線は長大なトンネルで通過せざるを得ないでしょう。国道は峠を越え



老川十字路にやってきました。北に行くと養老温泉、南は粟又の滝。
現在は山の駅喜楽里があり、大きな駐車場がありますが、


「老川露頭」という地層バームクーヘンが見られます。
ショートカットさせた川の跡を農地化する「川廻し」のために掘られたトンネルもありますが、



もし木原線が建設されたなら、長大なトンネルの出口がこの老川露頭にあって、山の駅喜楽里付近に駅ができるのではないかと。駅名は「老川」ですかね。
でも昭和後期には観光客誘致のために「老川・養老渓谷温泉口」に変更するかもな。妄想。


養老渓谷観光の中心地にやってきました。
この地域も2023年9月には水害で大きな被害が出たところ。
まだ歩道には砂が残っていて影響の大きさを感じました。


地域の皆さんは、この紅葉シーズンに向けて奮闘されたとのこと。
小湊鐡道も紅葉シーズンに間に合いましたし、結構お客さんで賑わっているようでした。源泉さわってみるとトロトロです。。。
前回、この辺りには五井から小湊鉄道沿いにポタしてきました。
せっかくなので、2階建てのトンネルを抜けて
前回〆の一風呂をいただいた「川の家」さんまで行ってみました。
今回は先があるので、極上の黒湯の温泉はまたの機会に。名残の紅葉です。


ログつなげもしたところで、腹ごしらえを。しかし、どこも食事処が混んでいて。山の駅(私の妄想上は老川駅)に戻って、そばでもと思いましたが、大行列。
いそべ焼を買いました。おみやげには養老渓谷産はちみつと、芋好き家族への干し芋のお土産を。これもサドルバッグに入れやすいし。


養老川を渡って、名残のモミジを見ながら、また登っていきますと、


国道465号は新道の新筒森トンネルに行きますので、こちらは旧道の筒森トンネルを抜けて、集落へ。1日数本バスがあり、転回所がありますね。
かなり山の上なので、この辺に木原線を通すのは厳しいか。。。


と、また妄想しながら下っていきますと、
何やら前を横断する物体!!急ブレーキ!!
猿でした。みんなムチムチな体しやがって。農家さん大変だろうな。。。
果樹園に消えていきました。
筒森集落から下っていくと養老川の支流、夕木川の谷筋になります。
「老川駅」を出た木原線は養老川を渡り、またトンネルに。そうするとこの谷筋に出てきますので、筒森集落のためにこの辺りに「筒森下駅」でもつくるかも。妄想。
「筒森もみじ谷」の表示が。もみじの名所のようで、1キロほど谷筋に行ってみます。


やはり、終わりかけの様相でした。
谷筋ですからこちらの方が紅葉早いでしょうね。



上総亀山に向けては、もう一山超える必要があります。国道沿いには旧トンネルがありましたが、これは車が通る以前に掘られたのでしょうね。


かなり険しくなってきて、トンネルを越えますと、君津市に。小櫃川水系になって、亀山が近くなってきます。


このトンネルを出て、県道81号に入ったところに「七里川温泉」があります。
こちらの温泉は千葉県では珍しい硫黄泉。一度来ましたが、久留里線の時間の関係で、滞在時間20分しかなく、烏の行水でした。
今回はゆっくり入りたくて、リベンジ。黄和田富士と呼ばれる山も見えるかけ流しの露天風呂がトロトロのお湯で。。。前回は硫黄の香りを感じたのですが、今回は正直ちょっとわからなかったけれども、火山帯でもないのに硫黄泉というのは神秘的です。
まわりがRVパークになっていますので、車中泊してお風呂は旅館で入るというのはいいですね。しかも「いろりの宿」で炭火焼きが楽しめるのがよさそうです。


はー。気持ちよかった。
この辺「黄和田畑」という集落があります。
七里川温泉のアクセスも考えると「黄和田駅」があってもいいかも。妄想。
下っていくと


亀山湖です。そして、
久留里線の末端、
上総亀山駅に到着!!これにて旧木原線(いすみ鉄道)と幻の木原線延伸構想区間をログつなげ完了して、国鉄形気動車の無念?を晴らしつつ、紅葉も温泉も楽しむ充実のポタでありました。
勾配も多くトンネルや橋梁でとんでもない建設費がかかりそう。鉄道建設が理に合わないことが身をもってわかりました。。。
(本日の記録)大多喜駅10:20→東総元駅10:50/11:00→総元駅11:25→上総中野駅12:05/12:15→山の駅喜楽里12:35→向山隧道(二階建トンネル)12:55→山の駅喜楽里13:10/13:25→筒森もみじ谷13:50→七里川温泉14:05/15:05→上総亀山駅15:35
ところで、あと1時間半くらい列車がやってきません。
少し腹ごしらえや湯上りビールが飲めたらと思いますが、駅前には何もお店がなく、徒歩10分ぐらいの亀山ダムの方まで行ってみましたが、すでに物産館は閉まっていました。近くの亀山温泉ホテルも日帰り入浴時間が終わっています。
列車の時間まで時間を潰す場所がないとは。。。鉄道利用者は見捨てられている気持ちになりました。


上総亀山駅は昭和11年(1936年)に開設された歴史ある駅です。



早朝の列車の後が14時台、その次は17時台となると、列車乗りに来ても、折り返し列車に乗るしかないんですよね。
それだと何もお金落としていかないし。。。せめて休日は観光客が使えるダイヤにして、観光客が亀山湖畔を散策したり、温泉入浴してお昼飯食べることができれば。。。
着々と外堀が埋められている久留里線の久留里~上総亀山間。
せっかく先人が戦前から残してきてくれたインフラ。まだ活用方法はあるのではないかと思うのですが。。。