番外 811系電車の特異車「RED EYE」&元特異車「スペースワールド号」PM1511編成紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 上の画像にもありますJR九州の811系電車と言いますと、JR九州でも北部九州地区を代表します4両固定編成の電車でもありまして、全車南福岡車両区所属でもあるとともに、813系電車に次ぎます両数であるのも特徴でもある事はご覧の皆様もご存知の事と思います。
 
 この811系電車の運行区間に関しましても、代表的な運行路線であります鹿児島線、さらに日豊線、昨年9月改正で多く運用が見られるようになりました長崎線・佐世保線までも乗り入れておりますので、ご覧の皆様にもその姿をご覧になられた方も多いのではないかと思いますし、実際に通勤や通学等でも利用されている(いた)方もいらっしゃるのではないかとも思います。
 
 特に佐世保線に関しましては、9月改正前より江北~佐世保間の全線に乗り入れるようになっておりまして、「有田陶器市」時には早岐駅までしか乗り入れておりませんでしたので、改正以降は佐世保駅までの乗り入れるようになりましたので、結果定期で乗り入れるようになっております。
 
 
 そんな811系電車にはいわゆる特異車となります車両が数編成存在しておりますが、後述のリニューアル車両以外にも特異車が存在しております。

 このうち、画像のPM106編成に関しましては、中間車(サハ811形200番台)にもトイレが設置されているなど、団体列車にも対応した編成となっているのが特徴でもあります。尚、団体列車として使用されない場合には画像にもありますように定期運用に就く場合もありますので、運行されている姿をご覧になられた方もいらっしゃるのではないかとも思います。
 
 (中間車トイレが設けられている車両、サハ811形200番台(-202))

 
 尚、同じく中間車トイレ付き車両でありましたPM105編成に関しましては、後述のような形でリニューアルを施されておりまして、PM8105編成となっております。しかも+8000となっておりますし、トイレがあった部分には検測機器が設けられているそうでもありまして、まさに特異車であった車により特異車感を出している車両となっております。
 
 
 そんな811系電車も製造から30年前後を経過した車両も見られておりまして、最近はリニューアル工事を行った車両も見られております。その番台区分も様々な区分が見られておりまして、後述のような+1500を加えました1500番台あれば、中間車両サハ811形・モハ811形に車いすスペースを設けました2000番台(先頭車クハ810形・クモハ810形は1500番台です)、
 
 (PM2014編成)~サハ811-2014・モハ811-2014のみ2000番台です
 
 PM109編成に検測機器を設置した事で+7500番台を加えましたPM7609編成、そして先述のようにPM105編成も同じく検測機器を設置した事で+8000番台を加えましたPM8105編成がそれぞれ存在しております。
 
 この2編成に関しましては、編成区分がまばらな部分も見られておりまして、以下のようになっております。PM7609編成に関しましては、中間車が+1500に対しまして両先頭車が+7500を追加した形、PM8105編成は両先頭車に加えまして先述のPM106編成のようにトイレを設置していたサハ811-201からトイレ跡に検測機器を設置した事で3両が+8000を追加、そしてモハ811-105から車椅子スペースを設けた事で+2000を追加した形となっておりまして、まさに変わった所が見られております。
 
 (PM7609編成(旧PM109編成))
 (←熊本)クハ810-7609+サハ811-1609+モハ811-1609+クモハ810-7609
 
 (クハ810-7609)
 
 (サハ811-1609)
 
 (PM8105編成(旧PM105編成))
 (←熊本)クハ810-8105+サハ811-8201+モハ811-2105+クモハ810-8105
 
 
 これら編成に関しましては、令和2年3月より上の画像のロゴから様変わりをしておりまして、RED EYEとして姿を変えておりまして、811系電車リニューアル車のロゴであります「CT」が赤となっているのも大きな特徴でもあります。
 
 (PM7609編成)
 
 赤「CT」ロゴとRED EYE
 
 
 さて、今回ここからご紹介しますのは、現在は特異区分とまでは行かなくなりましたが、かつては811系電車の特異車両の一つでもありましたPM11編成をご紹介しますが、現在は以下画像のようにリニューアルされましてPM1511編成となりまして運行されております。今回は、過去の画像を使いましてこの編成に関しまして皆様にご紹介してまいります。
 
 
 このPM11編成は、平成29年大晦日に閉園しまして、現在は「ジ アウトレット北九州」となっております、福岡県北九州市にありました「スペースワールド」が開園しました平成2年に製造されました編成でありまして、「スペースワールド号」と呼ばれました編成でもありました。
 
 特徴は、後述の画像・内容にもありますように、他の編成とは違いまして内外装が異なっているのが特徴でありました。そのため、当初は快速列車にあって「スペースワールド号」と呼ばれました名称として運行されていた事もありまして、この列車は当初は最寄り駅でありました枝光駅、その後は現在の最寄り駅でありました、以下画像のスペースワールド駅に停車しておりました。
 

 これからは車両に関しましてご紹介しますが、導入当初の車体は、初代塗装は白地に青ラインの塗装となっていたのが特徴となっておりました。その後平成18年には画像のようにフロントを赤一色にしました2代目の塗装でありましたし、側面にもキャラクターも貼り付けられておりまして、811系電車が28編成も製造された中で比較的目立つ編成であった事には間違いなかったでしょうか。
 
 (2代目塗装フロント部分)~平成19年撮影
 
 (同・側面)~同
 
 
 車内に関しましても、他の811系電車とは大きく異なっておりまして、かつての青地の車体であった事もありまして車内の化粧板も青地の化粧板となっておりました。実際に、他の編成と車内を見比べてみましてもお分かりいただけるのではないでしょうか。
 
 (旧PM11編成車内全体)
 
 (青地の化粧板)
 
 (他の未更新従来編成車内)
 

 また、座席もシートモケットが従来の811系電車の車両とは異なっていたのが特徴でもありまして、従来の編成よりもふかふかしているような印象でもありました。やはり、画像からもわかりますようにシートの形も上の画像の他の編成とは異なってもいただけに、従来の編成とは一見違った印象でもありました。

 さらには、壁には逆四角すいの形をしました電灯がつくようにもなっておりまして、こうした所から、他の811系電車よりは1ランク上がったような印象でもありました。尚、撮影時は消えておりましたが、以前は画像のように点灯していた事もあったほどでした。
 
 (消灯時)
 
 (点灯時(平成19年)撮影)
 
 
 この編成は、平成20年に外観のスタイルが他の本来のスタイルに変わりましたが、車内に関しましては今回ご紹介しましたように変わっておらず、車内のシート・電灯も健在のままで運行されておりました。
 
 
 しかし、ご紹介しておりますように平成29年にリニューアル工事を施行されまして、その結果この特異編成は消滅しておりまして、先述のようにPM1511編成として運行されておりまして、ロングシート化されております。尚、他には先述のように検測機能を備えた編成も存在しておりますが、他の編成に関しましても、一時「コロナ禍」で中断しておりましたが、現在は15編成まで完了しておりまして、今後他の未更新編成でもロングシート化は進む事になるようではあります。
 
 (PM1504編成)
 
 (ロングシート車内)
 
 
 今回は、811系電車の「RED EYE」を中心とした特異編成と、元特異編成PM1511編成をご紹介しましたが、PM1511編成に関しましては「スペースワールド号」とも呼ばれなくなりましてからは久しくなりますが、PM11編成からPM1511編成に変わった事はまさに節目ではなかったでしょうか。やはり、スペースワールド自体が平成29年末に閉園されておりますので、スペースワールドとともにその名残の車両も姿を消した事は、結果過去のものになる訳でもある分致し方ない所でもありましょうか。それでも、実際存在した分、記憶としてはこれからも残していただきたい所ではあります。