中央線は現在、グリーン車の増結とそれに伴う車内トイレの設置の工事が行われています。グリーン車の営業開始が何度も延期され、その間にコロナがきて需要が減少するなど、JR東日本首都圏エリアでの通勤車両の車両計画の変更が行われたと筆者は考えています。このことについて考察してみましょう。
中央線のグリーン車導入はコロナ前に決定された
中央線のグリーン車導入はコロナ前に決定されました。また工事をしたうえで運行開始は20年度でした。それが諸々の理由で延期されています。YouTubeやX(旧Twitter)などで様々な人が、グリーン車導入後に中央快速線にE235系を導入するのではないかという予想を出しています。筆者もそうだと思うのですが、コロナによる大幅な車両計画の変更とグリーン車導入の工事の遅れにより、この計画自体に変更が出てきていると思います。
JRの車両計画の紆余曲折を予想する
コロナ前までJR東日本では、首都圏に高頻度で新車を導入し、もともと在籍していた車両を地方に回すという方針でした。それがコロナによる乗客の減少で金銭面が厳しくなったことから、首都圏に高頻度で新車を導入することができなくなりました。当初は2020年度にグリーン車のサービスを開始し、E233系の機器更新のタイミングでE235系を導入する計画だったのではないでしょうか。またE233系は機器更新と同時に他路線に転属する計画だったと思われます。しかしグリーン車の運行開始が延期されたことによりE233系の転属時期も遅くなり、E131系を各路線に導入する必要が出てきたのだと考えられます。一時期、京浜東北線と横浜線にE235系を導入するという噂が流れました。これは、中央快速線のE233系の転属時期が遅くなるから、その埋め合わせとしてそういう案が出てきたのかもしれません。ですが結果的には相模線や日光線、鶴見線にもE131系が導入され、関東近郊での転属先はほぼなくなりました。それにより京浜東北線と横浜線のその計画はなくなったのだと思われます。しかし長野地区や高崎地区、仙台地区など関東近郊とは言えないエリア(高崎地区は関東近郊といえますが例外ということで)へ転属する可能性は十分ある状況です。そこで現在の計画としてそれらの地区に、E233系0番台をグリーン車組み込み後に転属させるのではないでしょうか。
以上、筆者の勝手な予想なので信頼してほしくはないですがJR東日本の車両計画の検討の流れでした。
筆者が思う今後の車両導入計画の流れ
現在はE235系を横須賀総武快速線に導入しています。これが終わり、また中央線のグリーン車の運行が開始するあたりで、E235系を中央線に導入します。JR東日本は機器更新を、13年から20年、平均すると16年程度で行っています。0番台は2006年から営業運転を開始しているので、すでに機器更新のタイミングなのです。ですがE235系の中央線への導入はまだ発表されていないので、筆者の予想は間違っているかなという気もしています(笑)。そのあとなのですが、正直予想があまりつきません。E231系は、2000年から2007年にかけて、いくつもの番台の車両を同時に製造してきました。ですが現在JRは一つの路線ずつ新型車両を導入しています。なので食い違ってしまうのです。先日中央総武緩行線でワンマン運転を行う予定だと発表され、新車導入ではないかと多くの人が予想しますが、このあたりも絡んできます。すごく難しい判断、JR東日本はどうしていくのか、引き続き注目していきたいと思います。
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