JR貨物フェスティバル2023 -⑤ | 安芸もみじ / Photos, Historys, Trains - Hiroshima JAPAN

JR貨物フェスティバル2023 -⑤


2023(令和5)年も師走となりましたが11月3日の文化の日、4年ぶりに催されたJR貨物フェスティバル2023 広島車両所公開の5回目です。

今回は直流機の新旧マンモス機関車と、交直3電源のマンモス機関車をUPします。

まずは冒頭から、国鉄分割民営化後の次期主力機になる予定だった、EF200形直流電気機関車です。

前回開催だった4年前は、EF200が引退直後だったこともあり、機体のカラーリングは更新色でした。



今回の開催にあたり、デビュー当時の原色デザインに復刻されたようで、乗務員扉のカラシ色とボディサイドの″インバーター ハイテク ロコ″の文字が映えます。

広島車両所に存置されたのはEF200-30号機で、原色へのリバイバルカラー化は、この機関車を保管する意図があるのだろうと思われます。

ピカピカの車体は塗装されてからあまり経っていないことを物語り、職員さんたちのイベントへの心遣いが伝わります。

保存展示車両と違い保管車両は、整備や塗装の研修や技術向上の目的があるので、一概にファンサービスとは言えないところもあります。



しかし、やはり久しぶりの広島車両所公開に合わせてのリバイバル作業には、訪れる多くの来場者に思いを馳せてのことです。

いつもなんですが、JR貨物そして広島車両所のファンを大切にする姿勢は、訪れる度にひしひしと伝わり、毎回、嬉しく楽しいイベントに感じます。

JR貨物はJRグループ7社の1つで、給与体系や各種保障そして福利厚生などは、上位企業並みの待遇となっています。

が、運送業界として見た場合、仕事のキツさも天下一品の評価なようで、人手不足と人件費と採算性のバランスが微妙な企業でもあります。



そんな中で、イベントの実施は余分な業務だと思われ、その準備から後片付けまで大変な労働量だと推測されます。

まぁ、ホントはこんなコトを記すのは無粋なのですが、今年はちょっと触れての感謝の意を表しました。

さてEF200ですが、次期主力機関車として颯爽と登場したものの、使用電力量の関係から本来の性能を発揮させること無く、全機引退となってしまいました。

恐らく重工業としての技術的にはまだまだ高性能な機関車を製造することが可能なのでしょうが、そのマシンが稼働するためのインフラも必要です。




鉄道車両に限らず全ての工業製品に言えることで、ソフトとハードが伴わないと、科学や技術だけ先行しても無意味だと証明した例の、1つに数えられる事象となりました。

そのEF200はJR化後のマンモス機関車でしたが、国鉄時代のマンモス機関車と言えばこのEF66形直流電気機関車です。

1編成の貨車の重量数を増やしつつ高速化を目指した機関車で、その威力は 鮮魚貨物の 特急とびうお や、コンテナ列車の 特急たから の登場となりました。

JR化後にはブルートレインの牽引機として寝台特急にも抜擢され、EF58から続く栄光の東海道 山陽ブルトレ機のラストを飾りました。




ラスト3枚はJR誕生後にEF200形直流電気機関車と同時期に、3電源機関車として開発されたEF500形交直流電気機関車です。

量産化されたEF200と異なり、EF500は試作車1機のみの製造で、九州は鹿児島から北海道の函館まで、カバーできる機関車として計画されています。

こちらもインバーター ハイテク ロコとして設計されましたが、EF200と同じ理由で試作車のみに留まり、EF200はEF210として主力化され、EF500はEF510やEH500として主力化されています。

EF200は1990(平成2)年登場の2019(平成31)年引退、EF500は1990(平成2)年登場の2002(平成14)年引退。



EF66は国鉄時代の0番台とJR誕生以降に増備された100番台が存在しますが、国鉄時代のゼロロクのデビューは1968(昭和43)年なものの、まだ27号機が車籍を有しています。

ラストの写真はオマケなのですが、2014(平成26)年 JR貨物フェスティバル 広島車両所公開の時の、ゼロロクことEF66 0番台です。

左がEF66-1号機、右がEF66-27号機ですが、ヘッドマークに″さくら号100周年″で創作した物に貼り替えてみました。

そして今年の広島車両所公開では姿を見せなかったEB66-1ですが、展示線の関係か人手の関係なのか、ひょっとするとこちらももういなくなった車両なのか••••••••詳細は分かりません。



特急さくら号100周年,さくら100年



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