津軽三味線の生演奏が続く中をJR東日本五能線快速「リゾートしらかみ1号」(橅編成)陸奥森田発車した。


 車窓を流れる風景を三味の音に耳を傾けつつ眺めていると、今回の旅の終わりが近づいてきている一抹の寂しさがこみあげてくる。

 今回は職場の秋田出身の部下たちに誘われて東京から車で盛岡経由で道草をしながら秋田まで来て一泊して彼らと楽しい酒食のひとときを過ごし、翌日も午前中はいろいろなところへ連れていってもらって美味しいものを食べたり、東京ではなかなか手に入らないような酒、すじこや漬物を自宅へ送ったりして結構散財してしまったが、それも楽しい思い出の一部分である。





 列車は木造駅に到着した。
 木造駅の次は続けて五所川原駅に停車し、津軽三味線の演奏も五所川原までなのでおそらく次の演目が最後となるのだろう。


 JR東日本「のって楽しい列車」は同社管内の路線を運行される観光列車で、かつては国鉄時代の余剰となった古い車両を改造して運転されていたものがほとんどだったが、これらの車両の老朽化とともに環境に配慮したハイブリッド気動車HB-E300系に置き換えられて信越•東北地区で活躍している。

 長野地区の「リゾートふるさと」でデビューしたこの系列の車両は東北各地や新潟地区にも導入が続けられてきた。

 全席指定席列車なので指定席料金はかかるが、普通列車として分類される快速列車での運用なのでそれ以外の特別料金はかからないけれど、特急型車両の普通車よりも引けを取らない車内設備が提供されているのは利用者としては嬉しい(但し、速達性が要求される特急列車ではないから最高速度は抑えられていることや景観が良い駅での長時間停車や風景が良いところでの徐行運転があるので所要時分はかかるが•••)。

 JR九州のように国鉄時代の古い車両に豪華絢爛な内装を施した改造を行って特急列車として特急料金を徴収して運転される列車もあってそれはそれでひとつの手法であるとは思うが、公共交通機関である鉄道の在り方として気軽に利用しやすい「のって楽しい列車」のような設定がもっと広がってほしいと願うのは私だろうか•••?


 次回に続きます。


最近撮った写真は

 

 

 

 

 

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