小田急50000形「VSE車」が完全引退 | たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

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 小田急ロマンスカー50000形VSE車が、遂にラストランとなる。今日は小田急沿線が大変な騒ぎになることだろう。
 白いロマンスカーとしてVSE車がデビューしたのは2005年3月だった。箱根観光の活性化を目指して、ロマンスカーのフラッグシップとすべく凝った設計がなされたが、それが災いして短命になってしまった。
 本日の画像、一番上はつい先日運転された貸し切り列車で惜別乗車をしてきたというOさんから提供されたもの。二枚目以降は2006年に自分が乗車した際の撮影だ。およそ17年の時が流れているが、外観は変わっておらず美しく保たれている。この時は展望席がとれず中間車での乗車だったが、VSEという愛称の由来となったドーム形の天井が印象的だった。



 正直なところ、個人的にVSE車に対しての思い入れはさほどないのだが、長大連接車が刻むジョイント音が聞けなくなってしまうのが寂しい。残るは長野電鉄に転じたHiSE車だが、ちょっと短いのが残念。


 VSE車は早速16番ゲージとNゲージで模型化されている。16番スケールの方は、小田急電鉄と日本車両(実車の製造メーカー)による共同プロデュースで製品化されており、製造はカツミが担当。カツミ製ロマンスカーの常で、前面の曲面がやや強調された印象を受ける。おそらくは、より流麗な印象に仕上げようとする設計者の好みなのだろう。
 当鉄道にも早々に入線、公開運転会で颯爽と走る姿を披露している。ブラスモデルは重いので運搬は大変だが、連接車特有の走行音が重量感たっぷりに楽しめる。
 後年、TOMIX-HOからプラ製品が登場した時はちょっと驚いた。最近まで市中在庫を見かけたが、実車の引退が発表された途端、見事なほど一斉に消えたのには笑ってしまった。来春の再生産がアナウンスされている。