(画像はあくまでもイメージです)

 

数日前に阪急電鉄が発表したプレスリリースによると、京都線で有料着席サービスを始めるそうですね。

2017年に京阪が「プレミアムカー」を、2019年にはJR西日本が「Aシート」を導入するなど、近年の京阪神、特に京阪間ですが各社で有料着席サービスが流行っている傾向にあり、阪急は静観していました。そんな中、2024年夏頃に登場する新型車両(シン2300系)に満を持して、有料着席の専用車両「PRiVECE(プライベース)」を組み込みます。また、既存の9300系にも組み込む予定があるとのことですが、新規に製造するのか、改造するのかは不詳。

 

現物を見ていないので何とも言えませんが、既に正雀工場には第一弾となる車両が製造メーカーから搬入されているみたいです。

完成予想イラストを見ると、中間に乗降用ドアを1つ配し、ドア部分にデッキを設置。そのデッキを境に乗車エリア(ここでは便宜上、「Aエリア」「Bエリア」と呼称します)を設け、「京とれいん」を彷彿とさせる2人掛けシートを配置しているように見えます。定員は40名だそうなので、2人掛け×10脚×2エリア=40人になるのかな。シートにはコンセントやWi-Fi環境も整備されるとのこと。便所は付いてないようですね。

 

最初は通勤時間帯をメインに、1時間あたり2~3本を設定し、増備が進む中で2025年度には1時間あたり4~6本にしたいと阪急は考えています。なお、料金は発表されていませんが、京阪の「プレミアムカー」がプラス400~500円、JR西日本の「Aシート」がプラス840円(・・・あれっ!? 「Aシート」ってプラス500円じゃなかったっけ?)ということを考えると、天下の阪急ですからそんなに高い価格は設定しないと思います。京阪に対抗してプラス500円前後にするのかな?

 

なお、阪急は神宝線にも新型車両(シン2000系)が導入されるそうですが、こちらには「プライベース」は連結されません。いつの時代も競争は京阪間だけなんですね。阪神間は距離が短いから?

山陽阪神の直通特急に有料着席サービスを展開すれば? とも思います。

 

どちらにしても、この手の車両やサービスは後手が一番強いわけですが、蓋を開いたら京阪やJRよりも悪かったらシャレになりませんよね。

でも、気にはなる車両とサービスです。