キハ66の廃車回送
主に大村線で「シーサイドライナー」として使用されていたキハ66。2021年6月30日に運用を終えて以降は川尻駅近くの留置線(川尻信号場)、八代駅構内に疎開留置されていました。
そのうち八代駅構内に留置されていた6番・8番ユニットは2022年10月25日、川尻駅に留置されていた2番・7番・12番ユニットは2023年1月25日にそれぞれ小倉総合車両センターへ廃車回送されました。
そして…残る3ユニット、1番・3番・110番ユニットがついに廃車回送されることとなりました。
長年長崎地区で活躍してきたキハ66。その最後の姿を見に行ってきました。
キハ66の乗車記はこちらから↓
竹下にて
2023年12月5日。
前日の4日に回9322レとして川尻から南福岡車両区竹下派出(竹下小)へDE10牽引で回送されてきたキハ66はここで一晩を過ごし、小倉への回送の時を待っています。
博多方面から普通列車でやってくると昨日ここまで牽引してきたDE10 1206の後ろに国鉄急行色の車両が。
キハ66です!
ちょうどホームから見やすい位置に停車していました。
ということでさっそく観察!
まずは一番うしろ、3番ユニットから。
このユニットはシーサイドライナー色。
すでにキハ220からシーサイドライナー色が消えた今、唯一この塗色を残す車両です。
現役当時は深い青色だったと思いますが、約2年半の長期留置のため色がすっかり褪せてしまっています。
そして塗装剥がれがひどく痛々しい姿を晒しています…
大村線といえばこの車両だっただけに無くなるのは悲しいですね…
続いては110番ユニット。国鉄急行色編成です。
もともとは10番ユニットでしたが、2011年に台車交換が行われ、110に改番されています。
そのときに国鉄急行色に塗り替えられました。
3番ユニットほどではありませんがこの車両も塗装の剥がれが…
そして先頭、1番ユニット。この編成も国鉄急行色です(車内より撮影)。
この編成は塗装の剥がれが少なく、現役当時の姿に近いですね~
国鉄急行色であることを活かして北九州地区の様々な団体列車で活躍していたことでも知られています。
ということでキハ66の最後の姿でした。
当たり前のように大村線の風光明媚な海沿いを走っていた車両が見られるのもこれが最後。
何度もお世話になった車両の最後を見届けることができてよかったです。
私が訪れてから数時間後。キハ66はDE10に牽かれて小倉総合車両センターへと最期の旅に出ました…
解体前に有料イベントで展示されることになっていてそれが最後の活躍となりそうです。
[おまけ]あの有名人がキハ66を?
キハ66に関してはシンガーソングライター・俳優の福山雅治氏がファンの求めに応じて購入の意向を示したことがあります。
ただ、アスベスト含有の関係から個人への鉄道車両の譲渡は難しくなっており、その後の続報も聞かないことから立ち消えとなったのではないかといわれています。
とはいえ、福山雅治氏が「買ってもいい」という姿勢を示したことは面白いですよね~
それでは。
★列車データ
回9322レ 竹下(小)行き 川尻(信)→竹下(小)
DE10-1206+キハ67-1+キハ66-1+キハ67-110+キハ66-110+キハ67-3+キハ66-3
※2023年12月4日運転
試9172レ(門司港から試9131レ) 小倉総合車両センター行き 竹下(小)→門司港→小倉総合車両センター
DE10-1206+キハ67-1+キハ66-1+キハ67-110+キハ66-110+キハ67-3+キハ66-3
門司港から進行方向逆向き、キハ66-3側にDE10連結
※2023年12月5日運転
・関連記事