前編はこちら↓

 

 横浜市営バスで川崎駅へやってきたところで、そそくさと次のバスに乗り換えます。次に乗るのは川崎駅と五反田駅を結ぶ東急バス反01系統 五反田駅行きです。

 横浜市営バスは川崎駅西口のバス乗り場を発着していますが、反01系統は西口のバス乗り場から少し北へ歩いたところにあるラゾーナ広場から発着しています。発車数分前だったので急いで乗車。川崎駅でバスを撮影しそびれました・・・

 

12月1日(金) 東急バス反01系統 川崎駅ラゾーナ広場14:04→五反田駅14:53

 

 21人の乗客を乗せ、バスは定刻通り川崎駅を発車。ソリッドスクエアで2人乗車があり、少しずつ降車がありながら進みます。遠藤町付近から国道1号線に入り、東京方面へ進みます。先ほど乗車した横浜市営バス7系統と同様、この反01系統もほとんどの区間で国道1号線を通っています。

 もっと川崎市内で降りるかと思いきや、半数以上は乗車したまま多摩川を越えて東京都へ入ります。

 

 東京都大田区に入ると、池上エリアを通過。ここでは乗降どちらも多くありました。池上エリアは東急池上線が通っていますが、バスを利用する人も少なくはありません。反01系統は日中でも毎時5本と本数が多いですが、この利用ぶりをみると納得します。

 西馬込駅から先は、終点の五反田駅まで都営浅草線と重複しています。反01系統が通る国道1号線の下を、都営浅草線が通っているという形です。

 それもあってか、西馬込から先は乗車してくる客は少なく、五反田に向かうにつれて客はどんどん減っていき、最終的には9人の乗客を乗せて五反田駅に到着しました。

 

 

 途中、多摩川大橋と池上橋で時間調整をするなど、ダイヤに余裕があったからか、五反田駅には定刻通りの到着でした。

 全停留所の乗降記録は次の通りです。

 

  1つ目の特徴は、川崎から乗り込んだ乗客の半数以上が、東京都内まで移動したことです。半数以上は川崎市内で降りるかと予想していましたが、外れる形となりました。

 池上や馬込エリアと川崎を行き来する場合、鉄道だと必ず乗換が発生してしまいます。その点、川崎まで1本で行けるバスへの需要が根強いものと思われます。

 2つ目の特徴は、池上警察署~西馬込間では乗降どちらも多いことです。このエリアは、どの駅へ向かうにも徒歩10~15分ほどかかる場所もあり、いわばプチ鉄道空白地帯です。そうした点で、バスが地域の足として機能しているといえます。

 一方、西馬込駅以降は乗降いずれも少なく、馬込橋以降は乗車はありませんでした。西馬込駅~五反田駅間は都営浅草線と重複していることもあり、都心へ出るには都営浅草線を利用するほうが便利なためと考えられます。

 

<まとめ>

 いかがでしたでしょうか。乗車してみて感じたのは、池上エリアから川崎や西馬込、五反田に向かう乗客がメインユーザーである可能性が高いということです。

 気がかりなのは、西馬込~五反田が若干利用者が少ないことでしょうか。都営浅草線と完全重複していることも踏まえると、今後乗務員不足がさらに深刻になった場合、一部便が五反田駅発着ではなく荏原営業所や西馬込駅発着に短縮される、という展開はあるかもしれないと感じました。

 2編にわたって、横浜から五反田へのローカル路線バス乗り継ぎの旅の模様をお送りしました。先の市営バス7系統もそうでしたが、反01系統も鉄道駅から徒歩10~15分と微妙に離れているところをカバーしており、小回りがきくという路線バスの強みを改めて感じました。

 皆さんも一度、横浜から東京まで路線バスだけで旅してみてはいかがでしょうか??