2023/11/26 大糸線雪月花その3 根知駅・車内外 | 金屋代かずおのお部屋

金屋代かずおのお部屋

周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

 

大糸北線で唯一交換可能な駅

 

これまでの旅路

 

 

  根知駅

列車は根知駅に到着しました.

どこの駅でもこのような横断幕が掲げられて歓迎されます.

列車の外側に出ることができましたので見てみますと,1・2号車にはそれぞれ色・デザインが異なるサボが装備されていました.このサボ,乗客の方はレプリカを購入することができます.購入価格・購入ルールなどはその都度異なりますので車内にて確認が必要です.

15:21発南小谷行きの列車と交換します.根知駅は大糸線の南小谷〜糸魚川で現状,唯一交換が可能な駅です.大糸線のこの区間はこのように過度な合理化がなされており,「雪月花」を入れようものなら普通列車のスジと取り替える必要があり,従って普通列車をバス代行輸送させる,という極めて大規模な調整が必要です.団体臨時列車のために普通列車を運休させるという,全国的にも例を見ない措置であり,いかに地元でこの雪月花の運行が歓迎されているか,そして大糸線が地域輸送の役割を果たしていないかということがよくわかります.「シュプール号」が行き交っていたあの頃の面影はもはやありません.

新雪が枕木に被っている区間をするすると走り抜けていきます.

 

 

  ET122-1001・1002 車内

ここで「ET122-1001・1002」の車内を簡単に紹介しておきます.

各車両の連結面通路にはローレル賞ロゴと,銘板マークのステッカーが貼られています.「made in NIIGATA 新潟県産」が誇らしいです.イチバンセン・川西氏のデザインらしく,丸型のステッカーが並ぶところは117系7000番台にも通じるところがあります.連結部ホロは特急型車両のように金属の内ホロがあります.

しかし,形式名「ET122」が示すように,この車両のベースモデルはあくまで「キハ122」です.つまりは走行系はあの,頚城トンネルや親不知トンネルを爆走する「ET122」と同じであるわけで,エンジン音が大きいです.「雪月花」としては数少ないウィークポイントですが,2016年当時のトキ鉄は開業して2年目,当時のハイブリッド・電気式気動車は「HB-E300系」「HB-E210系」が登場したばかり,「GV-E400系」「DEC700系」などはJRで開発中であったと思われます.開業してまもない当時のトキ鉄にとっては,走行系をET122と合わせることは最適解であったと思います.

ET122-1002には「さくらラウンジ」があり,料理や飲み物の準備,グッズの販売が行われています.この特別運行でも,グッズを買うことは可能です.

ET122-1002はグループ席で,1人での利用はできません.最も奥は,通常運行では追加料金がかかる「ハイデッキ席」です.

ET122-1001にある洗面台も大変綺麗です.

グッドデザイン賞の表彰状などはライトアップされ,水玉模様から垣間見えるようになっています.トキ鉄の俯瞰路線図も良い感じです.

それでは時間になったので先へ進みましょう.糸魚川駅へはあと2駅です.

 

続く