この日の気温もそれほど寒くは感じなかったが、前日のよく晴れた小春日和とは一転して冷たい雨が降り続いていた。

 一日早く訪れていたらどこまでも高い突き抜けるような青空を映す青い海が広がる車窓を楽しめたかもしれない。しかし、それを残念に思うよりも薄墨を流したような本来の季節の光景に近い色に触れられたことを幸運と受け止めるべきかもしれない。







 次の停車駅である千畳敷駅が近づいてきた。

 寛政4年(1792年)の地震により隆起したと伝わる岩場の絶景が続く海岸は、むかし津軽藩の殿様が命じて千枚の畳を敷かせて大宴会を開いたことからその名がついたとか•••。

 







 千畳敷駅では15分ほどの停車時間が設けられていて、駅から出て海岸を散策する時間が設けられているが、この日は深浦駅手前で緊急停止して機器の安全確認が行われたことから7分ほどの遅延が発生していたことから千畳敷駅での停車時間は9分ほどになることが車内放送で案内されたから慌ただしく駅の外に出ることになる。


 3編成存在するJR東日本五能線快速「リゾートしらかみ」の中では唯一国鉄型車両を改造したキハ48形で残るくまげら編成








 中間の2号車•3号車に組み込まれている車両は種車の面影が色濃く残る前面スタイルを向かい合わせて連結している。



 列車に遅延が発生していたために停車時間が削られているので足早に千畳敷海岸へ出よう。


 次回に続きます。













最近撮った写真は

 

 

 

 

 

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