DD51 0番台・マヤ20・カニ22などが登場 KATO 2024/4〜5 | 金屋代かずおのお部屋

金屋代かずおのお部屋

周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

 

人気シーンを再現しよう

12/1,KATOは主に2024/4に発売する予定の製品を発表・受注開始しました.早速みていきましょう.特記なしは2024/4発売予定です.

今回は日本の鉄道シーンで屈指の人気を誇り,現在でも見ることができる「夜行列車の分割併合」が一つのテーマです.

 

  20系「さくら」関係

20系「さくら」が仕様変更・値上げされて再販されます.今回の編成は1965〜72年の,肥前山口(現:江北)駅で分割し,長崎行きの編成の電源車に,パンタグラフを撤去したカニ22が,佐世保行きの編成にマヤ20が組み込まれた編成です.ちょうど以前「10-1141・42」として販売されていた編成を,昨今の20系のリニューアルに合わせてリニューアルしたものとなります.3,000円近くの値上げとなっていますが,中古市場では「10-1141・42」は各2万円以上の取引がなされていました.待望の再販といえ,筆者も投入を検討しています.

セットに含まれているカニ22 52はのちに関西・奥羽でも使用されました.カニ22の中にはマヤ20の後釜として,「みずほ」の長崎編成の電源車として使用された車両もあったようです.このような運用が再現できるよう,カニ22・マヤ20には専用のパーツセットがホビーセンターカトーから用意されます.

 

牽引車はなんと「DD51 0 暖地型」が選ばれました.こちらも九州や山陰で広く活躍した,待望の車両です.この時代は九州といっても赤プレートであったとは限らなかったようです.早岐〜佐世保は機関車ごとC11の牽引で運行されました.こちらは2022年に再販されており,「さくら」の牽引に対応した車両の車番も含まれています.

「蒸気機関車が牽引する20系」の姿を想像される方は多いと思いますし,この製品はその条件を一応満たしているのですが,そろそろ1960年代前半の山陽本線で活躍する姿を,蒸気機関車共々見せてほしいと思いたくなります.

なお,牽引車は「EF65 500 P型特急色」もスロットレスモーター搭載で再販されます.いまだに現役の「501」のナンバーが含まれています.

 

12/2追記:「10-1141」製品とはナハネ1両の,「10-1142」製品とはナロネ・ナハネ各1両の車番が異なるだけであるため,旧製品をお持ちの方はセット全体を買い替える必要はないと思います.

 

  静岡関係

  • 5月に行われた静岡ホビーショーで告知されていた211系5000番台が受注開始です.今回は静岡車両所の3両セットと,身延線の運用用に低屋根化された5600番台3両が,313系2600番台3両との6両セットで発売されます.発電ブレーキを搭載した313系2600番台はKATO製品では初登場です.211系はヘッドライトが大きくテールライトが小さい,方向幕は幕式で大きさが作り分けられます.
  • 313系も,増結用・御殿場・身延線用で方向幕がLED式の3100番台,「セントラルライナー」として製造され静岡に転属した8000番台が追加されます.
  • 今回の313系・211系5000番台は総勢14両・74,030円になります.全部一気に買うのは大変ですので,手持ちの静岡車と相談して買うのが良いのではと思います.
  • 285系が5月に再販されます.2年ぶりとやや早い再販間隔で,車両・列車同様,模型も人気製品であることが伺えます.今回は待望の,貫通扉のパーツも用意されます.

  227系1000番台

KATOからも登場です.TOMIXからもラインナップされていましたが,TOMIX製品は前頭部のRが異なっていたことから待望の製品であったかもしれません.しかし,価格が13,000円台でやや高くなりました.KATOで和歌山県の車両はこれで3ヶ月連続の受注(しかもそれぞれに新規の製品があり)になっています,今月にはいよいよ283系の発売を迎えます.泣く泣くスルーする可能性が高いです.

 

 

多数の製品が登場するのは良いのですが,価格が少しずつ高くなっています.しかも最近は国鉄型の引退・災害による突然の廃線の関係で「とにかく早めに乗車しておく」優先度が高まっています.鉄道模型においては,「少々高くなっても物と金があれば買えてしまう」という実態がある一方,乗車や撮影ができなくなる日は,自分に責任がなくても,突然やってきます.もし,次に姫川が大暴れしたものなら,大糸線は「JR西日本・東日本の路線として廃止になる」を超えて「線路を剥がす」ことになるのです.自然災害一つで有形・無形の文化が失われるのです.

KATOの決算は5月,次に発表する製品は新規製作の自信作・待望の再生産品であることも容易に想像できます.そこまで考えて製品の検討をしたいところです.緑色をつけた製品でも導入するとは限りません.

 

  参考文献

いつもお世話になっています.

 

 

  2023/11のアクセスについて

Amebaブログのアクセス解析機能によると,2023/11のアクセス数は28,758件,訪問者数は21,829名でした.

 

 

日頃乗車できない車両の細部は気になるものと確信していますので,「大糸線雪月花」においても,車両の細部は多めに撮影しています.