JR九州から転換クロスシートが消滅か?? など | 金屋代かずおのお部屋

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(悪名高かった座席・チケット事情が改善)

 

本日は,本日までにJR九州・JR西日本から発表されたプレスリリースについての記事となります.

  11/30 JR九州プレスリリースより

  • 813系がロングシートに改造されると発表されましたが,その対象車両数「246両82編成」は実は現在使われている813系の総数です.現在JR九州では811系・817系についてもロングシート化が進んでいるため,JR九州では転換クロスシートが廃止の方向に向かっていることになります.
  • 2024年秋以降,「JR九州ネット予約」で予約した,博多駅発着の在来線特急(西九州新幹線「かもめ」を含み,「かいおう」を除く)を利用する,「九州ネットきっぷ(以下『かもめネットきっぷ』など類似商品含む)」などの九州内完結のネット限定商品(他社線や観光施設の利用券がセットされている商品除く)で,改札機設置されたリーダーでQRコードを読み取ることによるチケットレス乗車が可能になります.
JR九州では2020年以降利用者・従業員が激減し,かつて見られたような「12両編成の特急・快速」などは運行しようがない状態になっていました.少しでも経費をかけずにラッシュを乗り越えるべく,いわゆる「座席撤去車」を運行していましたが,それでも感覚的な混雑が緩和されていないという事態になっていました.
また,きっぷの販売においても省力化が進んでおり,普通運賃と大きく変わらない価格で在来線特急を利用できる「九州ネットきっぷ」の利用を推奨し,車内での特急券販売価格を上げる戦略をとっています.しかし,「九州ネットきっぷ」はJR九州の券売機でしか受け取りができず,九州外からの利用者もJR九州の券売機に並ぶ事態となっていました.
こと,博多駅は常に混雑しています.いずれも西日本新聞などで特集的・批判的に報じられ続けられており,それらの批判にJR九州が応える形となりました.813系はすでに改造された車両の目撃情報が報じられています.
個人的には813系はもっと早い段階で,817系のように元のクロスシートの部品を使用してでもロングシート化すべきであったと思います.
チケットレス「九州ネットきっぷ」は現段階では「小倉・博多駅の新幹線乗り換え改札口での扱い」「下関方面など,改札を出ない他社線の利用」についての扱いが未発表であるため,今後の動向に注視しています.
 
模型的には813系はKATO・マイクロエース・ポポンデッタから発売されていますが,813系はブルートレインと共存した転換クロス9両編成が至高であると思います.ロングシート車が製品化の俎上に乗るかどうかは微妙です.
 

 

  その他のJR九州の話題

※12/1に追記しています.

  • 「かんぱち・いちろく」の時刻が発表されました.いずれも既存の「ゆふ・ゆふいんの森」と異なるスジが設定され,11・12時台発→16時台着に設定されています.両列車とも,少なくとも由布院〜久留米(かんぱちは博多)を乗車する必要があります.途中,おもてなし駅として,かんぱちは田主丸(かっぱ駅舎)と恵良駅(麻生観八氏設立の酒蔵)に,いちろくは天ヶ瀬とうきは駅に止まります.日田駅や豊後森駅には停車しません.ソフトウェアとしても,明確に「ゆふ・ゆふいんの森」とは異なる列車に仕上がりました.
  • 香椎線で自動運転が行われます.この自動運転は前方を監視し,列車を緊急時に停車できる権限を持ち,専用に選抜・訓練され,一方で動力車操縦士の免許を持たない車掌(自動運転乗務員)が乗務します.
  • 12/23〜1/8に有効である「こどもぼうけんきっぷ」が再販されます.こどもは100円でJR九州がぜんぶのれます.特急券は別に必要であること,前日までに購入する必要があることに注意が必要です.
  • 共同通信などは,指宿枕崎線の指宿〜枕崎について,将来の「在り方」の協議を開始すると表明しました.おそらく,当該区間は廃止されるのでしょう.

  • 福岡市地下鉄の新型車両「4000系」が2024年に登場します.荷物がおけるフリースペースの設置や,同期リラクタンスモーターの採用により,消費電力を約20%節約できる機能があります.1000N系と同数が製造されて置き換わる予定です.

筆者は指宿枕崎線の「指宿〜枕崎」は未乗です.ここ2年間で2度この地域は訪問していますが,1回目は「みんなの九州きっぷ」利用ではあるもののこの地域自体への訪問が初回で日南線(こちらも廃止候補です)や「はやとの風」を優先したこと,2回目は一筆書きでの利用が基本で指宿枕崎線の利用に向かない,旧制度の株主優待券(片道運賃・料金が5割引)によるものでした.この区間を今から利用する際は,アプローチ込みで「ぐるっと九州きっぷ」「現制度の株主優待券(JR九州の全路線の乗車券として1日間有効)」を用い,加世田経由の「鹿児島交通枕崎線」代替バスや知覧経由バスを絡めるのが有効ではないかと思います.

余談ですが,鹿児島交通枕崎線は1984年に廃止されており,廃止の遠因には1983年の豪雨災害がありました.末期は伊集院駅までは行かず,日置〜加世田の区間運転(+一部の西鹿児島行き列車を鹿児島交通の車両で運転)であったようです.

 

  JR西日本のプレスリリース

一部をこの機会に紹介します.

  • 2024年夏頃,津山駅でICOCAが使用できるようになります.定期券は使用できず,津山線内では法界院駅以外の途中駅ではICOCAは使えません.また,同時期に津山駅の駅舎がリニューアルされます.
  • 227系500番台「Urara」が,2024/1/20以降,姫路〜岡山,総社〜新見で運行されます.
  • 12/1より,広島駅のみどりの窓口・券売機の待ち時間がわかるQRコードが描かれたポスターが広島駅に設置されます.

昨今の急激なみどりの窓口縮小の影響で,広島駅周辺でも有人窓口が減っており,広島駅の窓口もいつも混雑してます.

 

なお,明日は第1金曜日であるため「【模型新製品】カトー」の記事の更新を予想しています.

 

  各社のプレスリリース

http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2023/11/30/231130_813_long-seat.pdf

 

http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2023/11/29/231130_JR-KYUSHU_Train_Reservation_QR_ticketless.pdf

 

 

http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2023/11/29/231130_kanpachi-ichiroku_train_schedule.pdf

 

http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2023/11/30/231130_GOA2.5_launch.pdf

 

http://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2023/11/29/231129_bouken-kippu_winter.pdf

 

 

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/231127_00_press_tsuyama_icoca.pdf

 

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/231127_00_press_tsuyamaeki.pdf

 

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/231101_00_press_227Urara.pdf

 

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/231129_00_press_midorinomadoguchi.pdf