先週は金~日まで3連休だったので、これを利用して旅行をし、今回は名古屋方面に行ってきました。
行きは池袋サンシャインバスターミナルから夜行高速バスを利用しました。
うちから近いかつ一番安いものを選んだところ、安いだけに快適性に期待できないのは覚悟の上でしたが、運悪く隣が大柄な人になってしまいました。4列シートのバスを選ぶとこういうハズレもあるので注意が必要です。
バスは途中、海老名、藤枝、刈谷で休憩して6:10に名古屋駅に到着。


名古屋に来たからには喫茶店のモーニングが食べたいと思いそれっぽい店を探すも7時開店の店が多いので、それまで適当に時間潰しをしていたら突然駅前に着ぐるみが現れました。
何だろうと思ったら、現地の朝のTV番組「ZIP中京」のキャラクターで、街頭インタビューとかをやっていました。
そして7時になったので、駅ビル内の「AVANTI」(アバンテ)という店に入りました。
駅ビル内の飲食店の多くは7時開店なのですが、ここも含めて多くの店に開店前から列ができていて、それだけ需要のある場所なのだと実感。
ここではコーヒーにサンドイッチとポテトサラダとヨーグルトがつくモーニングセット(580円)があったのでこれを注文。コーヒー類の多くが500円台なので、コーヒー代+数十円のサービス価格になります。


食後は名鉄の一日乗車券を買って、この喫茶店のほぼ真下にホームがある名鉄名古屋駅から名鉄岐阜行きの特急に乗車。


特急は8両編成で、豊橋方6両は特急車両の2200系だけど岐阜方の増結車2両はオールロングシートの通勤型電車の3150系で、古い型のもの(1000系、1200系、1800系)だと増結車も特急と同じ車両なのですが、これが来ると何となくハズレ感がありますね(嫌なら後ろの車両に乗ればいいのですが)。なお、3150系でも初期型に限り特急の2200系に準じた一部クロスシートの車両で、どうせなら2200系の2両編成版(形式は2800系?)を作ればよかったのにとも思うのですが、2200系登場当時から現在に至るまでの間には、そこまで余裕はなかったのかもしれませんし、1800系登場当時と方針が変わって2両編成の特急増結車は不要となったのでしょう。


その後は終点の岐阜まで乗り通すつもりだったのですが、笠松駅で変な保線車両を見つけたので思わず途中下車。軽トラのタイヤをそのまま鉄車輪に交換してしまった保線車なのですが、名鉄ではこういうのが重宝されているようで、他の駅でも見かけました。
木曽川を渡って岐阜県に入って最初の駅で笠松競馬場がそばにあり、駅のホームにも馬を象った彫刻があったり、駅のバス乗り場の屋根に提灯が沢山ぶら下がっていると思ったら、ここは岐阜提灯の産地とのことです。
このほか桜並木があったりもするそうで、今まで通過したことはあったけど一度も降りたことのない駅だったのですが、なかなか興味深い場所でした。


その後は岐阜行きの電車で移動。
今度は8両編成の増結車も特急車(1800系)のものが来ました。


古い型ですがリニューアルされていて、車内表示器はLED式と同じ小さいサイズだけど液晶化されています。
岐阜駅で一旦改札を出たところ、「戦国武将ゆかりの地 岐阜」と書かれた横断幕がかかっていました。岐阜といえばかつて路面電車の名鉄岐阜市内線があり、廃線前に来て乗ったことがあります。
廃線後に町の衰退が進んだとして廃線は失敗だという指摘もあるようですが、確かにもう少し廃線の決断が遅ければLRTとして再評価されるなどで存続できた可能性もありそうですね。


その後は犬山方面に向かう名鉄各務原線に乗車。同じ名鉄岐阜駅でも名古屋本線と各務原線のホームは離れていて、こちらは各駅停車が発着するのみで寂しい雰囲気です。
今年3月のダイヤ改悪までは各務原線経由で名古屋方面への直通列車もあり(名古屋本線経由に比べて遠回りにはなるけど)、名鉄名古屋駅などで「犬山経由岐阜」という行先表示も普通に見られたのですが、ワンマン化されたことにより大部分が岐阜~犬山間を行き来する普通電車のみになってしまいました。
ここで乗ったのは新型の9500系によるワンマン車です。車内放送の前にピンポーンと鳴るチャイムが東武のワンマン車と同じ音だし、ドアチャイムも東武20400系と同じだし、しかも20400系と同じ3ドア4両なので、東武のワンマン区間に乗っているかのような錯覚が起きます。おまけに名古屋近郊の名鉄沿線は全体的に何となく北関東の雰囲気がするのは気のせいでしょうか?

ワンマン車で取り敢えず新鵜沼まで乗って、新鵜沼からここ始発の豊橋行き特急(1000+1200系の6両編成)に乗り換えました。路線名は新鵜沼までは各務原線ですが、ここから先は犬山線になります。
特急の豊橋寄りの2両は指定席車で、一日乗車券だと10時から16時までの間に限り指定席車にも乗れるのですが、この時間はまだ対象外だったので自由席車に乗りました。
なお、新鵜沼を出ると木曽川を渡って愛知県に入りますが、ここに架かる犬山橋は2000年まで鉄道・道路併用橋で、特急も徐行運転でミュージックホーンを鳴らしまくりながら通過していましたが、交通量が増えたことよりこういう構造は鉄道にとっても自動車にとってもボトルネックとなり、自動車専用の橋が新設されたことで電車が徐行しながら道路を走る状態は解消されました。
そして、新鵜沼発車時は余裕で座れるくらいの混雑度だったのですが、犬山から先は一気に乗客が増え、名古屋までは通勤ラッシュ並の混雑でした。


名鉄名古屋で一気に乗客が降りるも入れ替わりでまた乗客が多数乗ってきて、終点の豊橋までは立ち客多数の混雑でしたね。


なお、名鉄の豊橋方面といえば最後の方でJR飯田線と線路が共用になり、途中にJRの下地駅と船町駅があるも名鉄の列車は全て通過となり、終点の豊橋駅も名鉄がJRに間借りするような形になっていて、飯田線のホームに挟まれて3番線のみ名鉄専用になっていて、駅名標もJR東海仕様のものになっています。
かつて飯田線が豊川鉄道という私鉄だった頃に名鉄と線路を共用していて、戦時中に飯田線が国有化されたことにより国鉄のホームの間にポツンと一軒家的に名鉄のホームがあるという状態になってしまったそうです。

そして、あと一駅で豊橋なのに普通を中心に伊奈止まりが多数あるのもこのためですね。
JR東海の企業イメージがアレなせいで(?)こういう現状を面白くないと感じる人も少なからずいるようで、名鉄独自で豊橋駅地下などに専用ホームを用意すべきだという声もあるようですが、現状これで一応間に合っていると思われるので今後も半永久的にこういう状態は変わらないと思います。


豊橋駅で改札を出た後は食事にし、駅ビル内にある洋食の開明軒に入り豊橋店限定メニューと書かれた「デ味噌ースかつオムライス」を食べました。名前の通りオムライスに味噌カツを乗せたもので、デミグラスソースにも八丁味噌をブレンドしているとのことで、僅かに味噌の味がしました。
なお、メイドカフェではないのでメイドがケチャップならぬ八丁味噌でオムライスの上に何か描いてくれるとかそういうサービスはありません。

食後は豊橋駅前で路面電車の豊橋鉄道市内線(東田本線)の乗り場を観察。


最近はノンステップの新車も導入されていますが、廃止になった名鉄岐阜市内線の中古車両が活躍しているほか、都電荒川線の7000形も4両譲渡され、3500形と名前を改めています。
以前に豊橋に来たときに都電の中古車に乗りましたが、残念ながら今回は1両も見かけませんでした。なお3500形の1両がリニューアル工事のため京王重機まで輸送されたそうで、一応一時的な里帰りが実現しています。

京王重機といえばつい最近に都電7000形の新性能化改造を手掛けただけに、これからどのような改造が施されるのか気になります。
ここは日本で終電の終着時刻がもっとも遅い路面電車であるなど市民の足としてフルに機能しており、残念ながら廃止になった岐阜市内線とは全く対称的なのが面白いですね。


豊橋駅前を観察した後は名鉄の快速特急で東岡崎に移動。豊橋から東岡崎までは結構な距離がありますが、特急だと途中で国府にも停車するところ快速特急だとノンストップです。


東岡崎駅は古風な駅ビルがある駅で、駅前からはバスも多数発着していますが、バスターミナルがロータリー式ではなく駐車場のように止める頭端式なのが特徴です。
頭端式だと出発時にいちいちバスをバックさせて出なければならないので、安全上の理由などで徐々に姿を消す傾向にあり、ここも再開発に伴う駅ビルの建て替えなどで今では一般的なロータリー式のバスターミナルに変わる予定です。
駅前には大きい鳥居があり、これは「徳川家康公御産土神鳥居」とのことです。線路挟んで南側の六所神社へと通じる参道になります。


そして駅前のペデストリアンデッキ上には徳川家康の騎馬像があり、これもまた見事でした。
台座の後ろには「厭離穢土 欣求浄土」と刻まれています。
その後は乙川沿いを歩いて岡崎公園(岡崎城)方面に向かいましたが、途中に説明などは何も書かれていない地蔵らしきものを発見。
そして歩行者専用の桜城橋を渡ると、対岸に「伝説の太鼓 酒井忠次」像と「家康に過ぎたるもの 本多忠勝」像がありました。
そのまま対岸を歩くと、殿橋を越えたところに和洋折衷の洒落た建物がありカフェと書かれていますが、残念ながら営業していませんでした。
次いで菅生神社(岡崎菅生東照宮)に立ち寄りました。
境内では菊花展が行われていて見事でしたね。
そして岡崎公園に入ると、入口近くのカフェに徳川家康公パフェ、徳川四天王パフェ(各960円)が売っていたほか、さらに豪華な「徳川家康公殿潤パフェ」(1983円)、「本多忠勝SPパフェ~栗の装い」(1548円)、「徳川家康公SP金陀美パフェ」(1542円)というのもありました。


その後は岡崎城天守閣を見学。
ここは入館料が300円かかりますが、1階から順に資料室になっていて展示内容も充実していたし、最上階からの展望も見事だっただけに値段以上の価値があると思います。
天守閣の真下に広がる紅葉、黄葉も見事でした。


降りた後は、高価なパフェの店の向かいにある「お休み処桜茶屋」に入り、「家康クリームソーダ」(巨峰味)と五平餅を食べました。
巨峰味で紫色のクリームソーダも珍しいですね。焼き立ての五平餅もよかったです。


その後は行きに通った川沿いの道の1本隣の道を歩いたら古い建物があったほか、今回の旅の第一猫発見。
なお岡崎城は化け猫伝説もある城ですが、多分この猫は化け猫ではないと思います。
岡崎城を見終えた後は名鉄の特急で名古屋に向かい、駅から10分程度のところにある今回の宿へと向かいました。
名古屋駅太閤口から歩いて行くと途中に飲み屋街があり、そこを抜けると住宅街になり、その中にあります。
近くには広島のものに比べたら当然小規模なのですが非常に小さな厳島神社がありました。調べてみたら1747年に現在地に遷座されてきたけど1608年の備前検地以前からあると言われている歴史ある神社だそうですね。
そして今回の宿にチェックイン。
ビジネスホテルを名乗っていますが1泊2600円と激安で、部屋はベッドだけで一杯なくらいの狭い部屋で、椅子が破れているなど全体的に設備もくたびれているし、アメニティの類は歯ブラシがある以外は一切なし(ティッシュすらない)という一般的なビジネスホテル並みのサービスを求める人にはとても向かない安宿です。


チェックイン後は少し休憩して駅の近くの飲み屋街へ。
立ち飲み屋の「焼きとん大黒」に入り、まずはジムビームハイで乾杯し、串焼きを何本か食べて帰りました。
飲み終えた後は真っ直ぐ宿に戻り早めに寝ようとしたところ、23時頃に部屋の外がやけに騒がしいと思ったら、「23時にチェックインすると言ったのにフロントに誰もいない」と話す客がいました。
後でフロントを見たらチェックインは22時半までと書いてあるのですが、口コミを見たら以前にも同様のトラブルが起きているようですね。その後チェックインしようとした人がどうなったかは知りませんが。

 

今回の日記、その他写真は、こちらにもアップしております。
1日目(1)http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/22645961.html
1日目(2)http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/22646070.html

 

 

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