番外 現在の赤地以前に青地も存在した「地獄行き!?高速バス」、亀の井バス「地獄めぐり」ラッピング | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 当ブログでは前回もご紹介しましたように、温泉地でもあります大分県別府市に本社を持ちます亀の井バスでは、定期観光バスであります地獄めぐりが運行されておりまして、「別府地獄」を見物される方が利用されております。
 
 亀の井バスが運行します定期観光バス「地獄めぐり」に関しましては、創業時より運行されている事もありまして、亀の井バスの歴史としては絶対に欠かせないものとなっておりまして、かつ国内で最も長い歴史を持つ定期観光バスでありますし、日本で初めて女性バスガイドを採用した事業者でもあるのが特徴でもあります。
 
 上の画像が、新たな「地獄めぐり」専用車(大分230あ19-28、いすゞPKG-RU1ESAJ)でありまして、カラーは青である事から青鬼をイメージしたものになっておりますし、黄色に黒のしま模様から、鬼のパンツをイメージしているようでありまして、側面前部・側面後部~車両後部までその姿が見られまして、これらデザインからもユニークな感じが見られております。
 
 そして、前部には青鬼の顔も見られておりまして、「車の顔」いっぱいに見る事ができます。このデザインの姿を見ましても、ユニークそうな顔ですので、子供さんであるならば驚くどころか馴染む所ではないかとも思います。尚、登録ナンバー大分230あ19-28亀の井バス創業年であります1928年を表しておりまして、令和元年に大分市でも開催されました「ラグビーワールドカップ」の寄付金付きナンバープレートという事で白地のナンバープレートとなっておりますが、ナンバーからも馴染んでいただきたいと言う印象が出ている事も伺わせております。
 
 
 一方、この亀の井バスでは、画像のように上部が青、下部が赤のツートンカラーの地獄めぐりラッピングが令和元年より存在しておりまして、今年までは画像のいすゞガーラ(大分200か・897、2TG-RU1ASCJ)におきまして施されておりました。

 

 この「地獄めぐり」ラッピングは、別府地獄組合が広告主としまして、「とよのくに号(別府~福岡線)」で運行されておりまして、別府にあります地獄をアピールしておりました。やはり、車両側面後方に見られます閻魔大王を中心としましたキャラクターの姿がユニークそうですが、「地獄めぐりに来てね!」と言っているようにも見える所ではありましたでしょうか。

 

 (閻魔大王)

 

 (かめたん(右から2番目)をはじめとしたキャラクター)

 

 尚、このラッピングは現在は以下画像の三菱エアロエース(大分200か10-55、2TG-MS06GP)におきまして施行されております。この車は元は西鉄バスの車でありまして、西鉄社番は3348でありましたが、移籍前は福岡~熊本線「ひのくに号」として使用されておりましたが、今年移籍しております。ちなみに、このラッピングの下地には「ハーモニー塗装」が残されておりまして、うっすらと西鉄時代の名残も見られております。

 

 (西鉄時代、3348時)

 

 

 所で、現在別府には8箇所(海・山・血の池・龍巻・白池・鬼石坊主・鬼山・かまど各地獄)の地獄がありますが、このうち「山地獄」は「別府地獄組合」からは脱退しておりまして、そう言った事から、ラッピングリア部分でも「山地獄」は記載されておりませんし、「山地獄」に行かれる際には「山地獄」以外の7箇所の地獄の共通観覧券大人2200円とは別に入場券(500円が必要となっております。

 

 また、定期観光バス「地獄めぐり」でも「山地獄」は運行されておらず、やはり別府地獄組合から脱退している影響もあるようであります。それにしても、地獄の組合って言うものもあるんだな・・・と実感する所でもあります。

 

 

 そして、その前にも「地獄めぐり」ラッピングが存在しておりまして、平成23年頃から29年暮れ頃まで西日本車体(西工)E-III架装車の1台に施されまして運行されておりまして、「とよのくに号」や東九州自動車道開通後は現在は休廃止されております、別府・大分~宮崎線「パシフィックライナー」や、大分・別府~北九州線「ゆのくに号」でも運行されておりまして、別府にあります地獄をアピールしておりました。今回ここからは過去の画像よりこのラッピングバスに関しまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 このラッピングは、亀の井バスの高速車であります、西日本車体(西工)E-III架装車の1台でもありました、大分200か・412(日産デPKG-RA274RBN)に施されておりまして、平成23年頃から29年暮れ頃まで運行されておりまして、福岡などからの観光客を誘致するために別府商工会議所が企画、現在の車と同様「別府地獄組合」が広告主としまして運行されておりまして、別府にあります地獄をアピールしておりました。

 

 このラッピングの側面は、以下画像にありますように、公式側には別府地獄の一つである海地獄が描かれている事から、ラッピングもタイトルにもあります青地であります薄いブルーが前面から後部面にかけて入っておりましたし、非公式側には血の池地獄龍巻地獄なども描かれておりました。
 
 (平成23年撮影)
 
 さらに、以下画像のドア部分、その下の画像の後部面には「閻魔大王」が描かれておりまして、ドア際の場合は別府へ行かれる方を出迎えてくれているみたいにも見えますし、後部面もバスの後ろに付くであろう車を眺めているような印象にも見えました。ちなみに、この中で見られますこの「閻魔大王」は実際に地獄でも見る事ができております。
 
 (平成23年撮影)
 
 (同、後部面)~閻魔大王が見られます
 
 尚、撮影した平成23年当時、上の画像のリア部分に書かれております地獄の中には、画像からもわかりますように「山地獄」が見られておりましたが、先述のようにその後「別府地獄組合」からは脱退しておりまして、脱退後は消されておりました。
 
 (アップ)
 
 
 そして、ご紹介しておりますように平成29年暮れにラッピングを解除しておりまして、下地の「メルヘン塗装」の姿が見られておりました。このラッピング施行は約6年に及んでおりましたが、この間には「とよのくに号」・「ゆふいん号」以外にも東九州自動車道路線にも進出しておりましたので、このラッピングの広告効果は大きかったのではないかとは思います。尚、この車は令和元年頃に廃車となっておりまして、残念ながら車自体を見る事ができなくなっております。
 
 
 今回は、先代の「地獄めぐり」ラッピングに関しましてご紹介しましたが、私自身も登場時の姿は覚えておりますが、ドア際に「閻魔大王」がいる姿を見ますと、まるでタイトルにもありますように地獄行き高速バスみたいな印象にも見えていたのが懐かしい所です。実際は福岡~別府間などの高速路線バスであった訳ではありましたが、こういったユニークさが出ていたのが良かったようでもあります。現在はインバウンド客も見られております別府系統の「とよのくに号」とともに、前回もご紹介しました「地獄めぐり」も運行されておりますので、ご覧の皆様もご利用になってみてはいかがかとは思います。
 
 (詳しくは・・・)~別府地獄組合HP
          ~亀の井バス地獄めぐり