NO.2943 日豊線を運行する定期高速貨物列車2往復中の1本です、4075レ西大分駅入換シーン | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 これまでも当ブログでもご紹介しておりましたように、日豊線大分駅の隣駅に西大分駅が存在しております。

 

 この西大分駅は、大分駅からは2.5キロの位置に存在します駅でありまして、この駅から大分駅方面にも相当します東方向より大分市内の市街地が広がる事になりますいわゆる「出入口」の所にある駅でありまして、この西大分駅の宮崎方面の次の駅が大分駅なのに対しまして、小倉方面への次の駅が7.6キロ先の東別府駅にあたりますので、まさにそう思われてもおかしくはないような所ではないかとも思います。

 

 そんなこの駅と言いますと、日豊線の普通列車が停車する駅でありまして、上の画像にもあります815系電車をはじめ、南福岡車両区に所属します813系電車や、番外でもご紹介しましたように大分地区では1運用しか見られなくなっております415系1500番台電車も上下各1本ずつこの駅に停車する列車が存在しております。

 

 

 しかし、そんな旅客列車の顔が見られております西大分駅ではありますが、実はもう1つの顔として、大分県内の貨物列車の中心駅としての姿も見せております。実際大分県で貨物を取り扱う駅自体が西大分駅しか存在していない事も挙げられますが、それほど拠点としての姿も見せているのではないかとも思う所ではあります。

 

 そういう事もありまして、西大分駅の駅舎は以下画像のように存在しておりますが、こちらはJR貨物の駅舎でありまして、JR九州の駅舎は存在しません。そんなJR九州の駅舎はありませんが、ホーム上に窓口は見られております。

 

 では、上の画像の駅舎と言いますと、駅舎内には運送会社の営業所も入っておりますし、駅舎の向かいには大分総合鉄道部の建物も見られておりまして、そういう所からも貨物の拠点としての姿も見られております。

 

 (駅事務室・大分総合鉄道部双方が入っています)

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、現在は大分駅以南唯一の定期列車となります4075レの西大分駅での入換シーンを収めておりましたので、皆様にご紹介してまいります。

 

 

 現在の日豊線貨物列車は、定期の高速貨物列車が北九州貨物ターミナル~西大分間が1往復、北九州貨物ターミナル~延岡間が1往復運行されておりますし、さらに臨時高速貨物列車が北九州貨物ターミナル~西大分間で2往復存在します。したがって、北九州貨物ターミナル~西大分間でもわずか2往復しか運行されていない事がわかるのではないかと思います。

 

 尚、8月21日までは、延岡駅の隣駅であります、以下画像の南延岡駅までも貨物列車が運行されておりまして、西大分駅発着1往復分が臨時高速貨物列車扱いとして延長運転を行っておりました。これは、荷主であります旭化成ケミカルズの専用線でありましたが、鉄道貨物輸送を終了する事になりまして、結果その日の運行を持ちまして廃止に至っております。

 

 

 さて、西大分駅での話題に戻りますが、西大分駅からは、様々なものを積載しましたコンテナ列車が発着しておりますが、この中でも40年以上コンテナ自体変わらず運行されておりますのが画像の「ポリゾール」コンテナ(昭和電工所有)のコンテナでありまして、古さもあまり感じさせられないままで現在も北九州貨物ターミナル~西大分間、そして北九州貨物ターミナル駅からは本州方面へ積載されている列車の姿も見られております。
イメージ 12

 

 (UT1-212)

 

 (それ以外のタンクコンテナ)

 

 

 また、入換用機関車として、DB500形ディーゼル機関車が存在します。このDB500形ディーゼル機関車は、基本的に貨物駅入換用として導入されました機関車でもありまして、いわゆる「スイッチャー」とも呼ばれるものでもあります。現在門司機関区所属として、令和3年製でありますこの51号機と52号機が西大分駅に、53号機が延岡駅に、そして平成29年製であります1号機が下関駅に常駐しまして運行されております。

 

 (DB500-51)

 

 

 さて、ここからは入換シーンをご紹介しますが、この日(11月7日)は、ダイヤが少々乱れていた所がありまして、普通列車でも10分前後の遅れが下り列車で見られておりました。それでも画像の特急「ソニック」は遅れは1~2分程度でしたので、そこまで乱れると言う事はありませんでした。

 

 (885系電車で運行、「ソニック5号」)

 

 

 それでも、この4075レに関しましては10時30分頃と、約50分ほど遅れての入線となっておりました。それだけ遅れたのも、上の画像の「ソニック5号」などの通過退避がありましたので、そういう事から大きく遅れるに至っておりました。

 

 私自身も、さらに立ち寄る所もありましたので、この4075レの撮影は断念しようかと思いましたが、滅多に見られない事でもありましたので、入線~発車までを見守る事にしました。画像は、西大分駅1番ホームに入線しました4075レでありますが、ホームを越えた所に停車するようになります。尚、今回の牽引機はEF81 406号機でありまして、後述のように代走の形で運行されておりました。

 

 (別の位置より)~ホームを越えているのがわかります

 

 現在、日豊線の貨物列車のこの4075レ・そして復路の4074レは本務機は画像にありますEF510形電気機関車であります。このEF510形電気機関車こそ、現在の最新鋭機でありまして、画像の301号機のみが導入・運行されております。けれども、今後302号機以降の量産車両が導入する予定でもありまして、それによりまして昭和40~50年代製のEF81形電気機関車・ED76形電気機関車が置き換えられる事にもなりまして、そんな置き換えられた姿も遠くないのが現状でもあります・・・。

 

 (EF510-301号機)~11月19日撮影、北九州貨物ターミナルイベントにて(詳しくは後日ご紹介します)

 

 

 さて、今回の4075レは、西大分駅までは16両編成で運行されておりました。そしてこのうち前6両を切り離す事になりまして、その入換もこの日の牽引機EF81 406号機によって行うようになります。

 

 

 さて、これから入換が始まります。西大分駅に約50分遅れでの入線でもありましたので、入換自体もてきぱきさが要求される事になりますが、到着から2分で入換信号機が右上に点灯しておりまして、入換自体が始まる事が伺わせておりました。

 

 

 入換が始まりました。前6両を係員の手で切り離しまして、EF81 406号機牽引で大分駅方にあります引き上げ線へ移動します。この日は、後述の画像のように「JRF」よりも私有の「JOT(日本石油輸送)」コンテナが多く見られておりまして、小豆色よりも白色の割合が多く見られておりました。

 

 

 入換が始まりまして2分で、引き上げ線から2番線に入ってまいりました。その際には、係員が「あと〇〇メートル」・「あと〇〇メートル」・・・無線で運転士に知らせる所が見られておりました。やはり、運転士にとっては見えない所でもありますので、この係員の存在は頼もしい存在であるといるのかも知れません。ちなみに、先述のように「JRF」よりも「JOT」コンテナが多く見られている事もわかるのではないでしょうか。

 

 そして、係員が「ストップ」と言った所でありますが、ちょうどレールの光具合からも、それより北側(小倉方)へは進まないようになっている事が伺わせておりました。それほどぴったしの位置にあたりますので、運転士と係員との意思疎通ができていた事がわかる姿でもありましょうか。

 

 この後、EF81 406号機は切り離されまして、再び引き上げ線へと向かいました。尚、2番線に置かれておりますこの西大分駅までの編成は、この後上の画像のDB500形ディーゼル機関車によって、最も海側にある側線でありますコンテナ線へとさらに入れ換えられる事になります。

 

 

 さて、旅客1番ホームではこの後西大分駅から乗務する事になります運転士の方と、係員の方の姿がありました。今回の4075レの運転士の方の北九州貨物ターミナル~西大分間の乗務では、西大分駅での入換も含まれるようになりますが、それが終わると交代に至る事にもなります。

 

 

 この後、引き上げ線よりEF81 406号機が1番ホームに再びやってまいりました。この後、延岡駅までの編成に連結する事にもなりますが、ここでも先程の2番線入換のように、「あと〇〇メートル」・「あと〇〇メートル」・・・と係員が無線で運転士に知らせながらの移動となりました。やはり、運転士も延岡方の運転席にいたままでもありまして、いわゆるバックでの入線でもありますので、係員頼りになるのもわかる所でもあります。

 

 そして一旦ストップしまして係員は下車、貨車の方へと移動します。移動しますと、延岡駅への編成の連結へと至る事にもなります。

 

 

 このあと、無線誘導でゆっくりと進みまして、連結に至りました。その際も「あと〇〇メートル」・「あと〇〇メートル」・・・とやり取りしながら、連結に至っております。ちなみに、この作業自体も10分足らずで行っておりまして、遅れもありましててきぱきと行っていた事が伺わせました。

 

 (連結完了)

 

 

 こうして、乗務員交代を行いまして、発車へと至るようになります。ここまででちょうど10分ですので、正直早かったなと思いました。ちなみに、本来の停車時間は9時42分着~9時56分発の14分間停車ですので、それからしますと4分も早くここまで至っている事がわかりました。

 

 

 こうして、10時40分ごろに10両編成になりました4075レは延岡駅へ向けて発って行きました。この遅れも約50分近い遅れでもありましたが、入換作業がてきぱきと行っておりましたので、少しでも遅れが回復できていたのがよかったのではないかとは思いました。尚、延岡駅には14時近くに到着に至っておりました。

 

 

 今回は、西大分駅での4075レの入換シーンをご紹介しましたが、今回はまさかの50分遅れでの入線でしたので、そんな中での作業のてきぱきさが見られた事は、連携も取れていた事がわかった分、見られて良かったのではないでしょうか。また、正直牽引機がEF510-301号機だと思っていただけに、それが至らなかった事は残念でしたが、それでもEF81形電気機関車での代走があった事を収めただけでも、収める機会が少ない者としてもまだよかったでしょうか。とにかく、本務機を収められなかった事は今後リベンジと言う事にはなりますが、まずは安全に北九州~大分~延岡間を運んでいただきたいものであります。

 

 (注)NO.2942は忌番として省略しております。