JR東日本は10月27日、東京から房総方面へ向かう特急列車の全席指定席化を発表した。
https://www.jreast.co.jp/press/2023/20231027_ho02.pdf
このニュースを聞いて、ふと頭の中をかすめることがあった。
255系はどうなるのだろう、という疑問である。
10月8日、新宿駅にて
255系は183系の老朽取り替えとイメージアップの観点から1993(平成5)年から新製。
翌1994(平成6)年までに9両編成5本が製造され、Boso View Expressの愛称を付与。
遂に今年、登場から30周年を迎えた。
JR東日本では、形式にEの付かない最後の特急電車である。
(製造年では、2002(平成14)年製の253系200番台→1000番台が最後)
これまでなら全席指定席化と、それに先立っての車両置き換えがほぼセットであったが…
今回は今のところ、255系置き換えの計画は聞こえてこない。
寧ろ、後年導入されたE257系が高崎線方面や東海道線方面に改造転用されている。
折々に目撃した際に気を揉んでいたが、房総特急利用率は全体的に低迷しているようで…
これまでのような座席システムは導入しないまま、全席指定席化されるようである。
11月11日、東京駅(横須賀・総武線地下ホーム)にて
現在は東京〜銚子間の「しおさい」と京葉線経由「さざなみ」「わかしお」の一部に運用。
土休日には内房線廻りの「新宿さざなみ1・4号」にも運用されている。
2年前には既に懸念していたが、外観の草臥れっぷりはさらに進んでいる印象で…
そんな状態も、利用率低迷に拍車を掛けてしまっているようである。
同じ運用線区を走る同期の電車で、既に老朽廃車が進むE217系共々、先行きが気掛かり。
これもあって、最近は銚子電鉄再訪を兼ねて255系の記録を強化したいと考えている。
11月19日、市川にて
かつては中央本線にも臨時特急「ビューかいじ」として運行していた記録があるが…
最近は房総エリアから動かず、時折団臨・臨時列車に追加使用される程度でトピックは少ない。
近年すっかり影が薄くなってしまっている同形式だが、今後の動きを注視していきたい。