2023年 12月の京都市電ロマンカレンダー | レールは、こころをつなぐ道。

「京都の市電 昭和を歩く」「京都市電が走った街 今昔」の著者、福田静二さんの協力を頂き、四季折々の京都の街と市電の風景の「京都市電ロマン カレンダー」をお届けします。

 

学問の神様 菅原道真公を祀る北野天満宮前を行く京都市電

簡単にカレンダーが作れるテンプレートはこちら  

 

北野天満宮 HP

 

菅原道真の誕生日の6月25日と命日の2月25日に由来して毎月25日は「天神さんの日」で知られ参道には露天が並ぶ。

1月25日の初天神と12月25日の終い天神は特に賑わう。

 

初天神で賑わう「北野」 電停付近 福田静二氏提供

左方向に北野天満宮 後方は比叡山

 

 

2016年の初天神 ブログ記事

 


この北野天満宮前を走る今出川線の千本今出川から北野の一つ先の北野紙屋川町の区間に市電が走り始めたのは1957(昭和32)年で、翌年に北野まで来ていた京福電車北野線が白梅町まで撤退して今出川線が全通し、京都市電最後の開通区間となった。

1978年発行「さよなら京都市電」より 左は北野紙屋川町終点の市電と右奥は京福電車北野駅。

 

現在ののストリートビューでは右奥に北野駅があった面影は皆無

 

その廃止区間に乗車してみましょう!

京福電車(嵐電)の白梅町駅~北野駅間のデジタル仮想復元動画

 

 

では今出川線開通以前の北野天満宮参詣の足はと言うと…

1895(明治28)年日本最初の電気鉄道として開業した京都電気鉄道が1900(明治33)年には堀川中立売から西へ、北野天満宮一つ手前の下ノ森まで、更に1912(明治45)年には北野天満宮の横まで開業させていて多くの参詣客を運んでいた。

その付近のストリートビュー

 

1957(昭和32)年今出川線の開通で南側迄に短縮された。

絵:窪田和弘氏提供

 

 

1918(大正7)年合併し引き継いだ京都市電は自社の車両(広軌)と車番の重複を避けるため狭軌車両にnarrowの頭文字をとって「N」を付したため、「N電」と呼ばれ、北野線広軌化計画も有ったが、結局狭軌のまま1961(昭和36)年まで運転され注目を集めた。 北野線 1961(昭和36)年7月31日廃止

 

 

1953(昭和28)年都市計画図より

右上への斜めの点線区間(カレンダー画像の右方向)に今出川通が開通する以前、市電北野線の電車は北野天満宮の境内東側まで来て折り返していて、嵐電北野駅が参道横に有った。

 

京都電気鉄道には北野から更に延伸の予定が有ったのか?

 

 

今出川、白川、丸太町線 1976(昭和51)年3月31日廃止

 
 
 

 

 

 

1960年頃の京都市電路線図

 

京都市電の路線図や系統図は↓

 

 

*** 福田静二さんの著書 ***