平石停留場【栃木県】(宇都宮ライトレール宇都宮芳賀ライトレール線。2023年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
栃木県宇都宮市の、中心市街地から東に離れた郊外の田園地帯に位置するLRT路線・宇都宮ライトレール宇都宮芳賀ライトレール線【愛称:ライトライン】の駅で、駅南東側に車両基地と宇都宮ライトレールの本社がある運転上の拠点駅、そして停留場前にパークアンドライド用の駐車場と駐輪場を整備することで、LRT(ライトライン)と連携させて交通結節点「平石トランジットセンター(平石TC)」として機能している、
平石停留場 (ひらいしていりゅうじょう。 Hiraishi Station) です。
 
 
停留場名  
平石停留場 (駅番号:07)        
(※) 記事内にて「平石駅」「平石電停」と表記することがあります。   
 
所在地    
栃木県宇都宮市          
   
路線  
宇都宮ライトレール:宇都宮芳賀ライトレール線 (別称:宇都宮・芳賀LRT、ライトライン)  
  
隣の停留場  
宇都宮駅東口方………………宇都宮大学陽東キャンパス停留場  
芳賀・高根沢工業団地方……平石中央小学校前停留場                  
  
訪問・撮影時  
2023年10月  
 
 


平石停留場は、JR宇都宮駅東口と宇都宮市東部郊外を結ぶ鬼怒通りから200mほど南、専用軌道区間上に設置されています。
他の多くの電停のような千鳥配置ではなく、上下線のホームが横並びで配置されています。
各ホームヘは南北から構内踏切でアクセスします。この構内踏切は一応、南北自由通路を兼ねています。

構内踏切には警報機はありますが遮断機がありませんので注意が必要です。
構内踏切とホームの段差はスロープにより解消しており、バリアフリーに対応しています。
写真は正面口に相当する南口です。北を望む。
 
 

駅前広場は現状ありませんが、軌道と南口駅前通りの間のスペースには無料駐輪場(手前)とパークアンドライド用の駐車場(奥)が整備されていて、交通結節点「平石トランジットセンター」として機能しています。
尚、駅前に乗り入れるバス路線は現状ありません。最寄りのバス停留所は約400m北の鬼怒通り沿いにあります。
写真は南口より東を望む。
 
 

南口駅前です。南を望む。
駅前には田畑が広がっています。手前にビニールハウスがあり、奥に田園があります。
民家は少なく、商店は見られません。500mほど西の高台に陽東地区の住宅街が広がっていますが、そこは宇都宮大学陽東キャンパス駅の徒歩圏内でもあり、宇都宮駅東口までの運賃(大人)は平石駅から200円ですが、宇都宮大学陽東キャンパス駅からですと150円なので、後者へ流れる傾向になると思われます。しかし平石駅はラッシュ時に宇都宮駅東口行き始発電車も設定されていますので、着席機会を求めて平石駅を利用する陽東地区の人もいるかもしれません。
 
 

駅の南東約250m、南北方向に延びる新4号国道の西側には、宇都宮ライトレールの本社と車両基地があります。
そのため、平石駅を始発・終着とする電車が多数設定されています。
 
 


現状の北口です。上写真は東を、下写真は南を望む。
北側が東部総合公園の予定地であるため仮囲いが設置されています。現状、北口は西側(実際は北側を並行する鬼怒通り方面)からのみアクセス可能です。
駅前広場もありませんが、今後東部総合公園が整備された暁には、自動車は乗り入れられないかもしれませんが北口に駅前広場が整備されるかもしれません。
 
 

北口駅前です。北を望む。左側からのみアクセス可能です。
現状は仮囲いにより前方が見えません…。仮囲いの向こう側で東部総合公園が整備される予定です。
 
 

ホーム部分には仮囲いがなかったので北側の風景を眺められました。
現在は更地状態で、雑草が生い茂っています。東部総合公園が完成するのはまだまだ先のようですね……。
 
 

北口駅前です。西を望む。
現状は西側からのみアクセス可能で、約70m先にある交差点を右折すると鬼怒通りへ出られます。



下り2番線に設置されている駅名標です。非電照式ですが、ホーム上屋の照明により夜間でも見やすくなっています。
黒地に白文字で、下部は宇都宮ライトレール線のラインカラーである黄色に塗られており、英字は黒文字になっています。
駅番号「07」も併記されています。
下部には時刻表、運賃表、路線図、駅周辺地図などが掲示されています。
ちなみにライトラインは車内精算方式で、駅構内には整理券発行機以外の設備がありません。 
ICカードで乗降する場合は各扉脇にあるICカードリーダーにタッチして下さい。チャージは車内の運賃箱で可能です。
ICカード以外でご利用の場合、乗車はどの扉でも大丈夫ですが、は最前部の扉から下車する必要があります。
 
 

このほかにも下部に駅周辺の名所・名物にちなんだ写真が載せられている駅名標があります。
水田や畑に恵まれた平石地区の実り豊かな場面や、約2.3km北に鎮座している平出雷電神社の梵天祭が取り上げられています。
写真は下り2番線ホームの駅名標です。
 
 



駅構造……地平駅(東西方向)。
配線………島式ホーム2面4線。
  
左ホーム(北)は左から1番線・2番線の順でともに下り芳賀・高根沢工業団地方面ですが、直通電車が主に2番線を、下り当駅始発・終着電車が主に1番線を使用していると思われます。
右ホーム(南)は左から3番線・4番線の順でともに上り宇都宮駅東口方面ですが、直通電車が主に3番線を、上り当駅始発・終着電車が主に4番線を使用していると思われます。
  
ホーム有効長……30m(1編成分)。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………路面電車の駅にしては広く、車いすも他地区の路面電車の駅と比較して通りやすいです。
上屋(屋根)………ホームのほぼ全体を覆っています(奥側の端とスロープは雨ざらし)。 
ホーム上設備……ベンチ、整理券発行機。
 
LRTは超低床車両のため、ホーム高さは低く、ホームと車両の段差もほぼゼロです。
ホームには点字ブロックも設置されており、バリアフリー化されています。
中央部付近にはLCD式の発車標が上家から吊り下げられています。
 
上2枚は構内踏切より、下1枚は3番線より、全て芳賀・高根沢工業団地方面を望む。
 
 


上写真は3番線より、下写真は2番線より、いずれも宇都宮駅東口方を望む。
手前のホーム東側(芳賀・高根沢工業団地方)には出入口がありません。
ちなみに平石駅は専用軌道区間上にあるので、軌道敷はバラスト敷きになっています。
 
 


上写真は3番線より、下写真は構内踏切より、いずれも宇都宮駅東口方を望む。
各ホーム端にはスロープがあり、その先に構内踏切があります。左が南口・宇都宮ライトレール本社方面。右が北口・鬼怒通り・将来の東部総合公園方面です。

また、地面には軌道敷に入らないよう注意書きされています。
 
この先、専用軌道区間のまま右へカーブしながら上り勾配で高架区間へ上がり、田園地帯の中を走ります。右カーブが終わって一旦北へ向くものの、すぐに左カーブが始まり、東から来た鬼怒通りの西行車線を乗り越して鬼怒通りの中央部に入ります。その後はライトラインが下り勾配になると同時に鬼怒通りが上り坂になり、高台に入って両者の高低差が揃うと勾配がほぼなくなり併用軌道区間へ変わります。その後は住宅街の中を西へ走り、左手に大型商業施設「ベルモール」が見えてくると宇都宮大学陽東キャンパス駅へと至ります。
 
 


2枚とも2番線より芳賀・高根沢工業団地方を望む。
ホーム延伸可能なスペースが確保されています。その先で車両基地への出入庫線(複線)が右へ分岐します。
 
この先、出入庫線が分岐すると新4号国道をくぐります。その後は田園と民家が混在した農村風景の中を東へ走り、右前方に宇都宮市立平石中央小学校が見えてくると平石中央小学校前駅へと至ります。新4号国道をくぐるトンネル越しに平石中央小学校前駅を確認できます。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2023年           
 
2023年8月26日の開業から約1か月半後の三連休に訪問しました。島式ホーム2面4線で、快速が設定された際に緩急接続が可能な配線となっています。駅前は元々田園地帯で現状は周辺に民家が少ないですが、駅南側には平石トランジットセンターの駐車場や駐輪場、そして宇都宮ライトレールの本社と車両基地があります。駅北側には東部総合公園が整備される予定ですが、私の訪問時は完成までまだまだ時間がかかりそうな感じでした。
   
鉄路のみで (ルートは一例です) 
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
               東北新幹線or上野東京ライン経由宇都宮線で宇都宮駅下車。ライトラインに乗換。 
大阪から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。東海道新幹線で東京駅まで。以降は上記と同じ。
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・なし (最寄店舗は約750m南西の「セブン-イレブン」)   
飲食チェーン店・・・なし (1km圏内に店舗はありません)      
  
大阪からの到達難易度はやや高いですが、宇都宮ライトレール線【愛称:ライトライン】を乗り鉄の際は、ぜひ一度は平石電停でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:宇都宮ライトレールのHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)