9月23日(土)
6泊7日にも及ぶ長旅も今日で4日め。折り返し地点を過ぎ、残りは3日となりました。ここまでの行程は、大きなトラブルもなく概ね満足いくものであり、順調に日程を消化することができています。
さすがに疲れはちょっと溜まっており、昨日なんかは早めにホテルへとチェックインしましたが、今日も早朝から行動開始。最初の目的である五能線完乗のため、5時半少し前に起床し、身支度を整え6時20分にチェックアウトします。ちなみに今日の宿泊地は、奥羽本線と秋田内陸縦貫鉄道が分岐する鷹ノ巣駅前のホテル。ここ弘前からは、普通列車でも1時間強で行けるほどの距離にあります。
何やらとても無意味なことをしている気にもなってきてしまいますが、1日しっかりと楽しもうと思います。
一夜を過ごした東横インに別れを告げ、弘前駅構内へ。
弘前といえばりんご。その生産量は日本一を誇るとのこと。よくよく調べてみると、青森県の約6割、日本全体の約4割が弘前産とのことで、えげつない量を生産しているようです。
時間があるので、裏口にあたる城東口も見てみます。
こちらは県内で2路線を展開する弘南鉄道の乗り場に近く、『JR』の表記はありませんね。
何度か弘前には来ていますが、こちら側に来たのは初めてのような気がします。
今日の第一走者は、弘前発6時47分の五能線経由の快速東能代行き。
土曜日ということで、多少の混雑が予想されますが、どうなるでしょう。
すでに入線していた列車に乗り込み、発車を待ちます。
・・・が結局発車時刻が近づいても特に乗客は増えることはなく、先頭車には、私を含め2名がいるのみ。軽く見た限りでは、後ろの車両も同じような感じでした。
あまりの閑散具合にちょっと拍子抜けしつつ、定刻の6時47分に弘前駅を発車。
沿線に世界自然遺産白神山地を擁し、さらに日本海も臨める絶景路線として名高い五能線は、鉄道ファン以外にも人気の高い路線ですが、観光客は約2時間後に発車する快速『リゾートしらかみ2号』に集中するのかな? とにかく公共の交通手段は空いているに越したことはなく、ゆったりと初乗車を楽しむことができそうです。
といっても2駅先の川部駅までは奥羽本線を走り、まずは1駅めの撫牛子駅に停車。
汚い駅名標はご愛嬌ですが、『ないじょうし』なんて知らなきゃ絶対読めませんよね。これは弘前市のれっきとした地名で、由来は諸説あるもののアイヌ語の『ナイ・チャシ』から来ているとのこと。いくら本州とはいえ、このあたりまで来ると、アイヌの影響はいろいろなところに現れてくるのも、なかなか興味深いかなと思います。
そしてこちらは『津軽富士』の別名を持つ、青森県最高峰の岩木山。
美しいには美しいですが、富士山のお膝元静岡県民からすると、ちょっと違いますねw
そんな岩木山を過ぎ、五能線の起点川部駅には6時55分の到着。
8分の停車の後、ここから進行方向を変え、五能線へと入っていきます。
初乗車となる五能線。乗車時間は3時間半にも及びますが、しっかり満喫しようと思います。