山陽本線広島地区を走行中、こちらはセノハチと呼ばれる山道です。
蒸気機関車の時代より難所として知られ、現在でも貨物列車は前後に電気機関車を付けて、後ろからも押し上げられます。
歴史ある山道を越えてやってきたのは、瀬野駅です。
セノハチは瀬野駅と八本松駅の間にあることから、頭文字を取って名付けられました。
広島市の通勤圏であるこの地にはニュータウン「スカイレールタウンみどり坂」があり、瀬野駅からニュータウンへ向けて不思議な乗り物が整備されています。
まるでロープウェーやゴンドラに見えるこの乗り物、実は索道ではなくれっきとした鉄道なのです。
その名も「スカイレールサービス広島短距離交通瀬野線」。ここに住まわれている方々の足として、25年間走り続けました。
残念ながら2024年春をもっての廃止が決まっているこの路線。その理由にも触れつつ、唯一無二のスリル溢れる鉄道をお届けします。