あさかぜ1号　博多行

今日（11月18日）と明日（19日）の2日間、渋谷駅周辺の大規模再開発に関連したJR渋谷駅での山手線の線路切り替え工事に伴い、18日は山手線外回りが、19日は同じく山手線の内回りがそれぞれ大崎ー渋谷ー池袋間で終日運休となります。
このため、今日と明日は、山手線だけでなく同線と大崎ー新宿ー池袋間で並走する山の手貨物線（埼京線・湘南新宿ライン等が走る線路）では終日にわたり臨時ダイヤが組まれています。
今回の渋谷駅工事に伴う山手線・山手貨物線の臨時ダイヤに関して、JRからの発表やマスコミで報じられた内容としては以下のようなものがあります。
・山手線外回り…18日は大崎ー渋谷ー池袋間が全面運休、池袋ー東京ー大崎間は3割程度の本数で運転。19日は運休区間はないものの7割程度の本数で運転。
・山手線内回り…18日は運休区間はないものの、7割程度の本数で運転。19日は池袋ー渋谷ー大崎間が全面運休し、大崎ー東京ー池袋間は3割程度の本数で運転。
・埼京線とりんかい線…新規バー赤羽間で増発
・湘南新宿ライン…ほぼ平常通り運転
・相鉄ーJR直通線…新宿ー池袋間で延長運転
・その他…京浜東北線は終日全区間各駅停車で運転
ざっとこんな感じです。

さて、今回の渋谷駅での線路切替工事は、2015年から始まった計5回にわたる一連のホームや駅構内の改良工事による線路切り替え作業のプロセスの5回目で、ひとまず渋谷駅の大規模工事は一段落ということになりそうです。
そして、今回の工事の前段階となる4回目の線路切替工事は、今年1月7・8月に行われ、この時には両日とも山手線外回りが大崎ー渋谷ー池袋間で終日運休し、やはり山手線・山の手貨物線で臨時ダイヤが組まれました。（内容は今回11月18日のものとほぼ同じでしたが、山の手貨物船の大崎ー渋谷ー新宿間に折り返しの臨時列車が運転されました）
山手線の中でも終日乗客の多い区間で終日運休が発生するため、その影響もかなり大きなものになりますが、乗り鉄好きとしては、池袋ー東京ー大崎間や大崎ー渋谷ー新宿間という、通常はあり得ない、臨時ダイヤならではの珍しい運転区間の列車が走るという興味もあり、2023年の乗り鉄はじめとしてこれらのレア列車に乗りに行ってみることにしました。

1月7日、自宅を朝9時頃出発し、西武線で池袋駅へ。
ここからまずは山手線外回りでこの2日間の「終点」大崎駅へ向かいました。
この臨時ダイヤ期間中の山手線外回りは、列車が運転される池袋ー東京ー大崎間では日中はおおむね10分間隔での運転となっていました。
外回りホームの7番線に上がると、ちょうど電車が発車したところでしたが、ほどなくして次の大崎行となる編成が新宿方の引き上線から入線し、すぐにドアも開きました。
山手線にしては珍しい、発車までにゆったりと余裕のある入線でしたが、これも通常より運転間隔が開いている中で、乗客が寒いホームで待たされる時間を少しでも短くしようという心遣いなのでしょうか。おかげで完封に震えながら待つことなく、余裕で座席も確保できました。
そして私の乗車する大崎行は10:30に池袋駅を発車。ちなみに当日の臨時ダイヤでは、外回り電車の池袋発車時刻が、日中は一部の例外を除き00分、10分、20分といったきりのいい時刻に統一されていて、こんなところにも減便による不便さを少しでも緩和しようという姿勢が感じられました。
さて、乗車した車両の車内は、池袋駅発車時点では座席がほぼ埋まる程度の乗車率だったようで、その後田端・日暮里あたりまでは駅ごとに多少動きはあるもののそれほど大きな人数の増減はなかったようです。
その後田端駅からの京浜東北線並走区間では、通常とほぼ同じ運転間隔で終日各停運転の京浜東北線に乗客が流れたのか、乗車中の大崎行はそれまでより車内の人数も減ったようでした。
それ以外は普段の山手線外回り電車とさほど変わった印象はなく、時折車掌の肉声で外回りの大崎ー渋谷ー池袋間が終日運休となっていることや、京浜東北線の快速運転が中止されていることがアナウンスされて「非日常」を再認識する程度でした。

運転間隔が開いていることもあり、駅での長めの停車もなくスムーズに進んだ外回り電車は、11:09に終点の大崎駅に到着。
もちろんこの2日間は山手線でこの先へ進むことはできないので、恵比寿・渋谷方面へは埼京線や湘南新宿ラインへ乗り換えるように促す放送がホームでもコンコースでも繰り返し流れていました。

この後は、山手貨物線を走る大崎ー新宿間の臨時列車に乗車しますが、続きはまた次回です。