みなさんこんにちは。前回からの続きです。

今年6月に限定で発売された「近鉄全線2日間フリーきっぷ」で巡った、近鉄沿線乗り鉄道中記をお送りしています。



「近鉄奈良駅」にやって参りました。

旅の第2日目(2023年6月14日)も佳境です。



念願の「観光特急 あをによし」の指定を幸いに取ることが出来て、ここからは京都へ向かおうかというところです。近鉄ホームページより。


ところで外観や、元車両のことについて話しがあちゃこちゃに飛びましたので、まだ肝心の車内にさえ入っていなかったという(苦笑)



それでは、早速乗り込むことにします。
使用している「近鉄全線2日間フリーきっぷ」に「特急券(520円)」「あをによし特別車両券(210円)」を別途購入すれば乗車出来ます。

ただし、座席は2・4人単位であるために、それ未満の人数で利用する場合は、不足する人数の別料金の小児運賃が加算されるという仕組み。贅沢三昧です💦


さて、乗り込んだデッキから通路には洗面台が設けられているのですが、のっけから目を惹かれます。



椿でしょうか。美しくあしらわれた文様ですが
これが手水鉢。いやはや、早速豪華です。


2号車は「サロンシート」と「販売カウンター」の合造車。


前者は3区画しかなく、すでにすべて埋まっていましたが、あちこちから外国語が飛び交うほど。奈良と京都を結ぶ観光特急ですから、インバウンド需要は戻りつつあるようです。



ちなみにこの「サロンシート」はこちら。とかくスペースが広い!ゆったりしていますね。



その端部には「販売カウンター」。

乗車記念グッズや、限定喫茶メニューなどが提供されるというもの。ただし、フリースペースはないために、各自の座席に持ち帰るようになっているとのこと。




カウンターの設えは「正倉院」の「校倉造(あぜくらづくり)」!出典①。



4号車のデッキと客席との間には、これもゆったりとしたベンチスペースが。奈良に関する書籍が置かれていて、自由に閲覧出来るようになっています。遊び心がありますね。



わたしにあてがわれたのは、その先の4号車。ムードある照明がさながら別世界ですが、大型トランクなどを置けるスペースもたっぷり。


1・3・4号車はこの「ツインシート」。

通路をはさんで2・4人掛けの座席、いや、これはソファですね。有名家具メーカーがデザインやインテリアを担った、力作だそうです。




わたしは京都まで、この2人掛けを1人で使うという、実に身の丈に合わないゼイタクなことをさせて頂きます(汗)

家具のコンセプトですからリクライニング機構はありませんが、座り心地は実に深々としていて、最高。書斎に居るかのようです。



通路をはさんだ反対側は、座席を斜めに窓方向に向いた設え。
対向列車とすれ違う時に目が合って緊張しそうなので、こちらは自重したのですが(苦笑)




いままでに見たことのない座席配列ですが、車窓を楽しむのにはこれ以上ないほどですね。


さて、そうこうしているうちに「あをによし」は動き出しました。まずは、奈良市内の地下線をゆっくりと進みます。

奈良から、京都への小旅行がはじまりました。
次回に続きます。
今日はこんなところです。

(出典①「図説日本史通覧」帝国書院編集・発行 唐杉素彦編集協力 黒田日出男監修 2014年2月)