日本の鉄道で運転された開業・周年記念号で時刻表掲載されたものを取り上げています。

 

第55回目は、山形新幹線の山形〜新庄間延伸開業の10周年をうけて運転された記念臨時列車を取り上げます。

 

新庄延伸については、地元の山形の観光開発公社がJR東日本に無利子で建設費等を貸出して実現したといい、山形新幹線の山形開業時、秋田新幹線のように費用負担に国が直接関与したスキームとは大きく異なるで完成しています。要はJR東日本にとってはあまり将来性のある延伸開業であったことが明確であり、現在も新庄以北への延伸の話題も出るようですが、果たして実現させる主体がどこなのかが気になるところです。

 

私自身、山形新幹線は天童まで乗車したことがあります。趣味的観点でいえば、こんな長閑な線区を最新テクノロジーを駆使した新幹線が闊歩する画にはたまらなくギャップ萌えするのですw。

 

 

  周年記念の概要

山形新幹線 新庄延伸10周年

対象物

JR東日本 山形新幹線

所在地など 福島〜新庄間 148.6km
歴史の起源(概要)

1992年7月1日 山形新幹線 福島〜山形間が最初に開業

1999年12月4日 山形〜新庄間延伸開業・・・ここが起点

 

 

  臨時列車の運行概要

快速 SLつばさ10周年号

運転区間 新庄→小牛田 ※陸羽東線
運転日

2009年12月5日 のみ

使用車両・編成 牽引機:C11 325号機(真岡鐵道から借り入れ)、後方補機としてDE10 1661号機(郡山総合車両センター)
客車:旧型客車4両(高崎車両センター)
こちらのサイトを参考にいたしました
列車番号、運転ダイヤなど

9722レ 新庄発8:45 → 小牛田着13:04

途中停車駅:瀬見温泉、最上、赤倉温泉、鳴子温泉、鳴子御殿湯、岩出山、西古川、古川

備 考

 全席指定席

 

新庄駅から南新庄駅(通過)の間では、団体列車として山形新幹線E3系電車が並走運転するという粋な計らいも行われたそうで。動画が上がっているので、リンクのみ紹介させてください。

 

また、この列車の運転翌日(12月6日)には、小牛田発新庄行として、同じ牽引機、客車を使って快速湯けむり号が運転されています。これも新庄延伸10周年記念の一環ですね。

 

この牽引機C11 325号機は、当時真岡鐵道所属でしたが、先達の皆様御存知の通り、2020年12月からは東武鉄道のSL大樹号で活躍の場を移しました。

 

 

  当時の時刻表紙面での臨時列車

2009年11月号紙面より。今回取り上げたSLつばさ10周年号は新庄発の片道運転で、翌日に小牛田発SL湯けむり号として「戻って」来ています。

同じ紙面内の快速リゾートみのり号ですが、2008年運転開始のため、登場間もない頃だったのです。このリゾート列車も2020年8月に惜しまれながら引退していますね。

JR時刻表2009年11月号より

 

本日は以上です。

 

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参考資料 JR時刻表2009年11月号

参考サイト 山形新幹線(Wikipedia)、鉄道ファン誌オンラインサイトRailf.jp