前回のブログで東北地方第1弾「仙台・福島私鉄乗りつぶしの旅」の各路線の0キロポストの存在を確認しましたが、いくつかの路線は「0(ゼロ)」ではなく中途半端なキロ程でした。
奥深い駅
今回乗車するのは、
仙台空港鉄道仙台空港線
仙台市営地下鉄南北線
仙台市営地下鉄東西線
阿武隈急行
福島交通飯坂線
山形鉄道長井フラワー線
JR米坂線
なのですが、このうち「0キロポスト」の存在が確認できたのは「仙台空港線」「仙台市営地下鉄南北線」「長井フラワー線」の3路線のみ。
「阿武隈急行」「飯坂線」「米坂線」の3路線は0~1キロ以内の中途半端なキロ程。
このうち「阿武隈急行」「飯坂線」は同じ福島駅を起点としていますので、まずはJR福島駅の構造を見てみます。
がJR福島駅の構造。
なかなか興味深い構造です。
JR東日本の福島駅としては1番線から6番線があります。6番線は4番線と5番線に挟まれています。
さらに阿武隈急行と福島鉄道のホームはJR福島駅のホームと並列配置で、しかも2社共用ホーム。
何やら歴史を感じます。
阿武隈急行の最小キロ程は「0.2」。福島鉄道の最小キロ程は「0.055」。
となると、もともとは「S-PAL福島店(ショッピングビル:元ルミネ)」建設前はその位置にホームがあって、そこが「0キロ」だったのかもしれません。
確かに奥羽本線の0キロポストは概ねそのくらいの位置にあった気がします。
ここまではあくまで推測。
で福島駅をWikiってみました。
なかなか歴史を抱えてますね。
2001年4月、S-PAL(元ルミネ)開業前の旧駅ビル「福島駅駅ビル」に福島交通の列車が衝突事故を起こしています。
ということはこの時点ではすでに駅はここにあったのでしょう。
さらに判ったことは、阿武隈急行はJRへの乗り入れが可能な線路敷設になっていて、以前はJR郡山駅まで乗り入れており、郡山駅行きの列車はJR東北本線1番線を利用していたそうです。
ということは阿武隈急行はもともとは現在の「0.2キロポスト」から200m南側の1番線に0キロポストがあったことになります。
200mですので、ひょっとするとホームから出たところかもしれません。
反面、福島鉄道。現在の「0.055キロポスト」から55m南側が0キロ地点ですので、今となってはS-PALがあるところ。
衝突事故発生によって、起点が北上した?とみるべきなんでしょうね。
キロ程の話題とはちがいますが、この「阿武隈急行」「福島鉄道」共用のホーム。
阿武隈急行は交流、福島鉄道は直流ということもあり、全国で唯一の1ホーム2線で交流・直流を有するホームだそうです。
なかなか興味深い福島駅。ゆっくり見て回るのが楽しみになってきました。