9月22日(金)

 

昨日まで比べ、今日は比較的余裕のある行程。まずはここ宮古駅から山田線盛岡駅へ出て、そこから初乗車となる花輪線に乗り大館駅へ。その後は奥羽本線弘前へ行き、そこで1泊するという予定となっています。

 

そのためには宮古発6時45分の盛岡行きに乗ればいいわけですが、ここでちょっと懸念がありました。

 

実は昨日岩手県秋田県の一部で局地的な豪雨が発生しており、その影響で山田線花輪線が運休になってしまったとのこと。ニュースを見る限りでは、幸いにも雨は収まりつつあるようですが、昨夜の宮古到着時点では今日の運転の予定はハッキリしておらず、最悪1日足止めとなってしまう恐れもあって、正直気が気でありませんでした。旅にトラブルはつきものとはいえ、そんなものは起きないに超したことはありません。ということで、まぁなるようになれと半ばやけ気味に宮古駅に6時半頃に行ってみると、山田線に関しては始発から運行しているとのこと。その先の花輪線は、現時点では午後から運転再開の見込みとの情報があり、その情報通りになれば、今日の行程には支障は出ないことになります。いやぁよかったよかった。

 

早朝とはいえ、まったく人気のない宮古駅と駅前風景。

 

 

 

雨こそ降っていませんが、地面は濡れ、どんよりとした空模様ですね。

 

 

時刻表を見ると、盛岡まで行くのは1日わずか4本。その始発です。ていうか、最終が18時08分って・・・

 

 

他の駅同様ここも列車別改札のようで、仕方なく案内を待ちます。その間にやってきたのは7人くらいかな。みんな大きな荷物を持っており、年配客が多めでした。そうそう、ローカル線の朝の大口顧客? の高校生の姿はゼロ。通学需要はないようです。

 

 

 

単行の気動車に乗り込み、しっかりと窓側を確保。これから2時間半以上をかけ、盛岡駅を目指します。

 

列車は北上山地を横断する形で、山深い中を進んでいき、7時08分到着の茂市駅で行き違いのため4分停車。

 

せっかくなので、ホームに出て軽く撮影することにします。

 

 

 

山中の小駅ですが構内は広く、2014年(平成26年)まではJR東日本屈指のローカル線で名高い岩泉線が分岐していました。

 

 

これはそのホーム跡かな?

 

 

それにしても、こんな山奥からさらに路線が延びていたなんてとても信じられません。ちなみに廃線直前の2013年(平成25年)の1年間の運賃収入は、わずか300万円だったとのこと。1日あたりたったの8,219円って・・・ もはや事業としてまったく成り立ちません。これでは廃線もやむを得ないといった感じですね。

 

そしてこちらは7時53分到着の川内駅

 

 

 

宮古駅からの区間列車の設定もある駅ですが、見ての通りの閑散とした山奥に位置しており、やはりというかなんというか、乗降客は皆無でした。

 

ここでも交換があり、7時57分に発車。

 

その後も盛岡へ向け山中をひた走り、次第に住宅も目立ち始めた上米内駅からは、10人ほどの乗車がありました。さらに山岸駅あたりまで来ると、周囲は完全に盛岡の市街地になり、車内も盛況に。

 

そして終点の盛岡駅には、ちょっと遅れて9時半過ぎの到着。

 

 

 

これで山田線も、無事全線完乗達成となりました。

 

次に乗るのは、12時35分発の花輪線。それまでしばしのんびりしようと思います。