みなさんこんにちは。前回からの続きです。

今年6月に限定で発売された「近鉄全線2日間フリーきっぷ」で巡った、近鉄沿線乗り鉄道中記をお送りしています。



旅の第2日目(2023年6月14日)の続編です。


ここは「近鉄生駒駅(奈良県生駒市)」。3路線が接続する拠点駅の構内を、あれこれと探索しています。




さて、気づけば時刻は1時半前になっていました。あてのない乗り鉄ですが、ひとまずホームにやって来た「13時25分発 奈良ゆき急行」に乗り込みます。大阪方面とは逆方向の電車です。

車内は、座席がところどころ埋まる感じ。



さて、乗り込んだドアから真ん前の車内吊りに見つけたのは「あをによし」のそれ。
昨年4月29日にデビューした、大阪・奈良・京都の三都を結ぶ観光特急です。

濃紺とオレンジの塗装をまとい「スナックカー」の愛称で、長年にわたり親しまれた近鉄特急の一編成を大規模に改造したもの。天平時代の奈良をイメージした、豪華で高貴な雰囲気の内外装が高い人気を博している列車です。


運行が開始された昨春、このような記事を上げたことがありました。「あをによし」について詳しくは、こちらをどうぞ↑


そういえば、車内で見かけた広告には「運行開始1周年記念キャンペーン」のものもありました。記念グッズやカフェ車両での記念メニュー提供など、車内限定だとのこと。


大阪難波発、近鉄奈良経由京都ゆき「あをによし」。鶴橋にて。


ところで「あをによし」というと、鶴橋の駅で幾度か見かけたことがあるのですが、ホームで佇んでいますと、特急券はすべて売り切れ、というアナウンスがいつも流れているほどです。以下、近鉄ホームページより。


ただ、これは一日1往復のみ運行される「大阪難波駅」を発着する便のこと。

この便に限っては「近鉄奈良駅」でスイッチバックして「京都駅(京都市下京区)」へ向かうので、所要時間は1時間20分ほど要します。



大阪から京都へ向かうのには相当な大回りになりますが、まさにそれが目論見、ゆったりと乗車するため常に満席になっているという次第。

しかし「あをによし」の大阪難波発京都ゆきは9時台で、京都発大阪難波ゆきは16時台。


実はその間「あをによし」は「京都〜奈良間」を3往復するダイヤが組まれています。

と言いますか、東西から新幹線で京都に到着した観光客を奈良へ誘致したいことから近鉄はこちら、京奈間輸送の方に主眼を置いているようです。


そのようなことを思い出し、車内で確かめますと、直近ですと「第5便 近鉄奈良13時50分発→京都14時25分着」が最も早い列車。

これ、間に合いそうやけどひょっとしたら、と近鉄特急の予約サイトを車中で急ぎ、いらってみますと…


なんと、これの指定が取れました!


ただし「あをによし」には一人席がないので、指定を取ったのは2人掛けの「ツインシート」。

このような場合、実際には乗らないもう一人分は小児料金で良いということで、なんだかお得なような、はたまた一人でしか乗らんのに、ものすごい贅沢しとるような気分になるやら。


ということで、ともかく念願の「あをによし」に乗れることに!これはうれしい。


ひとまず、このまま「近鉄奈良駅」へと進みます。いや、重ね重ねうれしいことです。




「大和西大寺駅」を出ると、列車はすぐに平城京跡を横切ります。

朝から厚い雲に覆われていた空も、このようにすっきり回復。広々としたところを快速で飛ばしますので、心地良い気分になります。


15分ほどで「近鉄奈良駅」に到着。「あをによし」の発車までは、10分ほどですが…


隣のホームに、濃紫をまとった重厚な塗装の「あをによし」は発車待ちをしていました。


次回に続きます。

今日はこんなところです。