前編からの続き。
姉妹船とのすれ違い
14時30分頃、仙台港へ向かういしかりとすれ違います。
結構近くて、迫力があります。
この日は風が強く、撮影したスマートフォンが飛ばされそうになって大変だったこととここから画像サイズが16:9に変わったのを気づかず、後々の編集が大変になりました(苦笑)
すれ違った後、きそはそのまま直進しますが、いしかりはきその辿ってきた航路に戻っていきます。
思い思いの時間を
このイベントが終わると日没まではまったりとした時間が流れます。
ラウンジ『サザンクロス』で映画を見たり、パブリックスペースでテレビを見たり談笑したりと様々です。
右舷側は携帯電話の電波が通じますが、かなり弱々しいです。
ソフトバンクの有料Wi-Fiサービスもありますが、あまり期待しない方が良いでしょう。
海風にさらされると髪の毛がパサパサになるので大浴場に浸かってさっぱりしました。
某旅行系YouTuberのあの方に習って檸檬堂を飲みます(笑)
船の中心部
中心部が吹き抜けになっています。
このパブリックスペースの内装はきそが3船の中で一番豪華だと思います。
きたかみはよく言えば近未来的で機能的、
そもそもきたかみは仙台と苫小牧の専属であり、個室主体なのでスペースが割けなかったという事情もあると思うので比べるのも少し酷かもしれませんし、写真や動画だと特等は2船よりも高級そうに見えます。
いしかりは白と青が貴重で爽やかな印象、
豪華な給湯室ですが、ビールサーバーのようなものも見えますし、元はバーカウンターだったようです。
日暮れ
夕日が沈んでいきます。
ファンネルがオレンジに染まります。
雲は少なめで良い景色を残せました。
レストラン タヒチ
レストランは船尾にあります。
いしかりは右舷後方にあるので姉妹船として最も大きな違いです。
場所的にエンジンの近くですが、
料金は夕食2,100円、朝食・昼食は1,100円と少食の人だとお高めに思います。
ビールに日本酒、太平洋フェリーオリジナルのワインなどドリンクは充実しています。
なお、ワインは売店でも購入できます。
この日は知多三元豚を使ったローストポークに手羽先風チキン、土手煮など目的地の名古屋にちなんだご当地メシが並びました。
天むすをアレンジした海老天まぶしご飯が個人的にかなり刺さりました。
揚げ物など冷食もあるとは思いますが、盛り付けがキレイで、テーブルが汚れてもすぐ拭いていましたし、味付けも万人受けするような丁度よい塩梅に仕上げられています。
ラウンジショー
サザンクロスでは主に映画が上映されていますが、20時になるとショーが開催されます。
無料です。
この日は中国の伝統的な打弦楽器の一種である揚琴(ヤンチン)を使ったショーでした。
今回演奏されていた金亜軍さんは日本ではこの楽器を使った第一人者ということで、150本以上も弦がある揚琴を何度もバチを当てることで柔らかい音を奏でており、トークも上手で充実したものでした。
コロナ禍によってしばらく中止となっていましたが、豪華な設備を有する太平洋フェリーを象徴するイベントだと思います。
船の揺れについて
こういった船で気になるのは揺れだと思います。
今回、船長さんからは
『波は2~3mでやや時化模様』
とアナウンスされていました。
フェリーってどうなの?と知り合いに聞かれるのですが
『震度1〜2の横揺れと縦揺れ』
と回答しています。
今回乗船したきそはいしかりよりもエンジンの振動が伝わってくると口コミを何
波ではなく、小刻みな振動が壁や障子を揺らしていて、これが結構不快で夜はあまり寝られなかったのが本音です。
前回は洋室のベッドで結構ぐっすり寝ていた一方で、和室の布団は振動や揺れがダイレクトに伝わってくるので、
ちなみにショーが行われていたラウンジはエンジンからの近いのもあって、天井の照明がガタガタと音を立てていて、
日の出
翌朝5時半、静岡県沖を航行しており、モヤが掛かっていますが朝焼けの富士山が見れます。
朝日はちょうど船の後方へ上がります。
航跡と相まって、ここでもまた非日常を味わえます。
日の出は5時50分という早朝にも関わらず、多くの方が朝日をカメラに収めようとデッキに集まっていました。
なお、風はこの日も強く、遮蔽物の背にしていないと立っているのが辛かったので、デッキに出る時は風で飛ぶようなものは絶対に持っていかないようにしないといけないです。
愛知県沖
朝も早いのでウトウトしていたら伊良湖岬まで来ていました。
朝食は前日に購入していたおにぎりを電子レンジで温めて食べました。
タヒチの朝食バイキングでも良いですし、名古屋コーチンの卵かけご飯がマーメイドクラブで提供されていたのでそちらでも良かったのかなと思いました。
右舷には中部国際空港も見えてくるとまもなく名古屋です。
名港トリトンを通過し、名古屋港に着岸です。
下船口には列が形成されるレベルでたくさんの人が乗っているので慌てずに下りなくても大丈夫です。
予定よりも10分ほど早い10時20分に名古屋港に到着でした。
10時40分にバスが連絡しているのですが、もっと船を撮りたいのもあり金城ふ頭駅方向へ歩いていきます。
正面に行くと車両が順次降ろされていました。
22時間の航海、お疲れ様でした。
まとめ
きそは就航から18年ほどが経過しており、新型船に比べると揺れが多いですが、ショーやレストラン、海の見える浴場など充実の設備はさすがの太平洋フェリーだなと思います。
船に乗るのは個人的に非日常が味わえるし、日の出や日の入に普段だと特別感は無いのですが、船から見ると特別なものに見えるのだから不思議です。
3船を制覇した一方で、仙台から苫小牧へ向かう航路は乗ったことがないので機会があればそちらも乗ってみたいなと思います。