東急電鉄は8日、東横線の有料座席指定サービス「Q SEAT」について、期間限定で指定席料金を通常の半額にするキャンペーンを実施することを発表しました。今回はこれについてみていきます。

 

1.キャンペーンの概要

 今回のキャンペーンは、東横線の有料座席指定サービス「Q SEAT」について、11月13日(月)~12月29日(金)までの期間中、指定席料金を通常の半額の250円にするというものです。(大井町線の「Qシート」は対象外)

 Q SEATのチケットは、インターネットもしくは駅窓口で購入できますが、期間中はいずれの方法でも半額となります。

 

2.利用が伸びていない?

 このキャンペーンを実施する理由ですが、やはり利用が伸びていないからと思われます。実際私も9月29日(金)の19時台のQシートに乗ってみましたが、乗車率は最大でも5割弱ということで、Qシートの2両だけスカスカな感が否めませんでした。

 指定席を半額にするという思い切ったキャンペーンを打ったところをみると、乗車率が低い状態が日常的に起きている可能性があります。

 先の記事でも書きましたが、渋谷始発の東横急行の場合、渋谷~横浜間を乗り通しても30分少々であり、乗車時間が短いのが特徴です。ましてや、武蔵小杉や日吉で降りる場合、乗車時間は20分程度なので、短時間の乗車で500円という指定席料金は見合わないのかもしれません。

 

3.まとめ

 いかがでしたでしょうか。実際にQシートに乗ってみて、利用率の低さに不安を覚えましたが、それが的中してしまっているのかなと思わざるを得ませんでした。まずは指定席料金を下げてみて、利用動向を探ることとなりました。

 それでも利用が伸びないとなると、副都心線直通列車や相鉄線直通列車へのQシートの導入や、Qシート車両を2両から1両に減らすなど、思い切った施策が必要となるでしょう。指定席半額により、利用状況がどのように変わるか注目です。