マニアック化する鉄道イベント | たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

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「鉄道」を趣味の対象として、さまざまに楽しむ活動を記録するブログです。

 近年、鉄道会社が開催するイベントのうち、ディープな鉄道愛好家向けの企画が増えている。そしてそれらはほぼ例外なく少数募集で参加費用が高額だ。コロナ禍という社会背景もあって、新たなサイドビジネス(稼ぎは知れているけど)として定着してきたようだ。それに価値を見出して、お金を出す愛好家がいる限り、需給バランスがとれているのだろう。
 数日前に発表されたのが、山形新幹線に使われているE3系1000番台の撮影会。ご存じの方は多いと思うが一応書いておくと、1999年の新庄延伸開業に伴い登場したのが1000番台。その後、秋田新幹線用0番台からの改造車が加わっている。現在主力として活躍しているのは400系の置き換え用に製造された2000番台なので、現存する1000番台は3編成のみの少数派。これを全編成集めて撮影会をやるという。

(↑1000番台 ↓2000番台)

 旧塗装時代で恐縮だが参考画像を掲げておく。一体どこが違うんじゃ!と思うほど、外観の差異はわずか。
 イベントの案内を見ると、撮影会は外観のみのコースと、車内も撮れる上級グレードのコースが設定されている。
 山形新幹線はE8系の投入が近いから、E3系を記録したい人は意外と多いのかも。

 もう一つは、えきねっとから案内メールが来たイベント。長野地区のHB-E300系「ビューふるさと」を使う貸し切り列車で、JR社員と鉄道愛好家が協議して走行行路を決定したという。通常の営業列車が入線しないルートを走るのがウリ。参加者が企画段階にも関与するようになってきたわけだ。
 これまでこの手の貸し切り列車はどちらかというと民鉄が得意だったが、JRグループも社員の世代交代が進み、柔軟になってきたということだろうか。