良き国鉄時代㉑~寝台特急「みずほ」と「さくら」~

良き国鉄時代のシリーズ、今回は1976年と1977年に米原~醒ヶ井のポイントで撮影したブルートレインの「みずほ」と「さくら」の特集になります。これまで幾度となく紹介してきたこのポイントで撮影したブルトレ写真ですが、いよいよ自分の写真のストックが少なくなってきました。今回も丁寧に紹介していきたいと思います。なお画像は当ブログ未発表の写真になります。

上の画像は4レ寝台特急「はやぶさ」号になります。この場所を通過する時間は4時30分くらいになろうかと思います。どうやらフラッシュ撮影しているのでしょうか?前面だけやけに明るいように思います。いまなら当然許されない行為で、罰せられると考えられる行為ですね。機関士さんは当時のブルトレブームを知っておられ、見て見ぬふりをしてもらえたのかもしれません。当時、名古屋駅で一晩中ブルートレインの撮影をしていた時がありましたが、当然のようにストロボを使って撮影していました。あわせてホームで三脚も使っていたように思います。おとがめもなく撮影できたのは、まだまだ世間が大らかな時代だったからと言えそうです。牽引機はEF65形500番台直流電気機関車で、客車は24系25形特急形寝台客車でした。「はやぶさ」は西鹿児島と東京を結んで走っていました。EF65形500番台は「ぐんま車両センター」に501号機が在籍して今も活躍しています。保存機は碓井峠鉄道文化むらに523号機が静態保存されています。

上の画像は醒ヶ井寄りの場所で撮影した6レ寝台特急「みずほ」号になります。5時10分くらいの通過ではなかったかと思います。夏場この時間になってくると明るくなって十分撮影できました。当時の牽引機は東京機関区のエース、EF65形500番台直流電気機関車でした。正にブルートレインブームの火付け役でした。客車は分散電源方式の14系特急形寝台客車でした。

上の画像は同じく、寝台特急「みずほ」号を米原駅に近いカーブで撮影しています。いわいる顔狙いの写真を撮っていたようです。シンプルなヘッドマークが大変美しかったです。熊本、長崎と東京を結んでいました。

上の画像は、寝台特急「みずほ」号の後追い写真になります。1976年当時、トレインマークはまだ文字だけのシンプルなものでした。個人的にはこの字だけのトレインマークの方が、イラスト入りトレインマークよりも好きです。

上の画像は醒ヶ井寄りの地点で撮影した2レ寝台特急「さくら」号です。当時一番好きだった列車でした。中学校を卒業した春休みに、高校受験合格を祝って一人旅に行った時に下関から名古屋まで乗車しています。ヘッドマークは桜の花びらをバックにした大変美しいデザインでした。もちろん鉄道模型でも持っており、電気機関車はカトー製と天賞堂製を何両か持っています。客車の方はトミックス製で10両ほど持っています。フル編成は長崎~東京の編成と佐世保~東京の編成のそれぞれ7両ずつを繋いだ14両編成になります。自宅のレイアウトのホーム有効長が10両なので、9両にして運転を楽しんでいます。

上の画像は同じく寝台特急「さくら」号を米原に近いカーブのアウトカーブで撮影しています。5時30分なのでまだ薄暗い感じです。とりあえずギリギリのシャッタースピードで撮影していたようです。

寝台特急「さくら」号の後追い写真になります。14系寝台客車は電源車は無くて、緩急車のスハネフ14の床下にディーゼル発電機を備えていました。その音がかなり大きくて、通過していっても大変大きなディーゼル発電機の音がしていたものです。1編成に4両のスハネフ14が連結されていて、列車が通過していく時に大きな音がしていた電源車が印象的でした。

上の2つの画像も2レ寝台特急「さくら」号の写真になります。いずれも米原~醒ヶ井のカーブのポイントでインカーブでの撮影です。いかにこの列車が好きだったかが手に取るようにわかる写真のストックでした。

上の画像も米原~醒ヶ井間のカーブで撮影した2レ寝台特急「さくら」号になります。当時、自分が大変気に入っている写真の1つでした。当時の自分のカメラには、今のような連写機能は無くて、どの写真もシャッターチャンスはたった1回のみでした。シャッターが早すぎても遅すぎても駄目でした。ファインダーに好きな列車が入ってくると、圧倒されてしまい、ついついシャッターを早押ししてしまうことが多かったです。また当時のカメラにはシャッターロック機構があり、そのロックを外さずに撮影していてチャンスを逃してしまったという苦い経験もしました。すべてがアナログで機械仕掛けの時代ならではの出来事でした。

今回もお立ち寄りいただきましてありがとうございました。最後に自宅レイアウトで撮影した16番ゲージ鉄道模型の寝台特急「さくら」号の走行動画を付けます。当時に思いを馳せて頂けたら幸いです。今では「さくら」の愛称は「みずほ」と共に九州新幹線の愛称に引き継がれていて嬉しい限りです。そういえば「つばめ」という愛称も東京~大阪を結んでいた名特急でしたが、現在では博多~鹿児島中央を結んでいる九州新幹線で使われています。今回は以上になりますが、いかがだったでしょうか?今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。

自宅レイアウトの内側線を快走する「さくら」号。牽引機は天賞堂製のEF65P、客車はトミックス製の14系です。