「ねとらぼ」が埼玉県民を対象に標記のテーマで実施したアンケートで、1位になったのは越谷駅だったそうだ。
2位は浅草。
1位の得票率が9%弱だったらしいので、かなりバラついたのかもしれない。
そんな訳で今回は越谷について。
越谷は日光街道の宿場町として古くから栄えた街だが、スプロール現象によって
人口急増した街でもある。
レイクタウンなどはその典型だ。
レイクタウンについては、一昔前に構想の段階でその図面を見たことがあるが、その時は何か非現実的な感じがした。
それが今では当たり前の風景になっている。
越谷といえば、やはりインパクトが強いのはこの建物だ。
一見して、これがごみ焼却場だと思う人はほとんどいないだろう。
バブルの時代、当時の市長は重厚な建築物を好んで建てた。
元荒川に沿って少し西に向かうと、市民会館が見える。
裏側からの眺めだが、これも重厚な建物だ。
越谷は日光街道の宿場町だったのだが、他のほとんどの市町村同様、街並みを保存するという発想がないまま、時代の流れの中で変容してきた。
今は、昔ながらの建物はわずかに点在するだけだ。
観光パンフレットに載っているそれらの中に、テレビドラマの舞台となったこの店がある。
店舗はこじんまりして質素な感じだが、その奥に見える土蔵はがっしりしていて、更にその奥にあるのだろう諸々の建物も含め、国の文化財に指定されているらしい。
ドラマでは竹下景子がこの店の主だったが、私が行ったときは同じように品のいいおばあさんが店で客と話していた。
ちなみにドラマでは、「越谷はとりたてて何もない所」で始まったが、ストーリーの展開とともにそつなく随所で見所と思われる場所が登場し、特に際立ったものはなくても、こうした過去と現在があり、それらをしっかり受け継ぎ、未来を創っていくことこそ誇れる越谷なのだ、という内容だった。