空港第2ビル駅【千葉県】(成田線空港支線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


今回の【駅】シリーズは、
千葉県成田市南東部、成田国際空港の第2旅客ターミナル地下に位置するJR東日本の成田線空港支線の駅で、改札は分離されているものの京成との共同使用駅であり、線路を挟んで反対側には京成線のホームが並んでいる、
空港第2ビル駅 (くうこうだいにびるえき。Narita Airport Terminal 2・3 Station) です。
 
尚、京成線の空港第2ビル駅の記事につきましては先日UPいたしました⇒記事はこちら
また、記事の一部内容は京成駅の記事と重複いたします。ご了承下さい。
 
  
駅名  
空港第2ビル駅 【副駅名・成田第2・第3ターミナル】 (JO 36)  
 
所在地  
千葉県成田市    
  
乗車可能路線  
JR東日本:成田線【空港支線】       
 
隣の駅  
成田方・東京方……成田駅  
成田空港方…………成田空港駅  
 
乗換可能駅  
京成電鉄:本線成田空港線 【愛称:成田スカイアクセス線】 ……空港第2ビル駅まで徒歩4分  
京成電鉄:東成田線、芝山鉄道:芝山鉄道線……………………………東成田駅まで地下道経由で徒歩12分  
  
訪問・撮影時  
2020年9月   
 
 

駅概要  
駅形態……………地下駅(1992年開業)。
駅舎………………地下1階(ホームは地下2階)。
出入口……………第2ターミナルビル地下1階、西側第2駐車場、東成田駅とを結ぶ地下通路にそれぞれ直結。
バリアフリー……対応済(第2ターミナルビル内に上層階・地上とを結ぶエレベーターあり)。
点字ブロック……駅出入口~改札~ホームに設置。
駅前広場…………1階西側および3階西側に送迎レーン、バス停留所あり(タクシー乗り場は1階)。
 
 

(Wikipediaの写真を使用)  
空港第2ビル駅は地下駅で、地下1階にある改札へは成田空港第2ターミナルビル地下1階からアクセスする形になります。
第2ターミナルビルの1階西側および3階西側には、バス停留所と一般車送迎場があります。1階にはタクシー乗り場も併設されています。
また、ビル内には商店や飲食店が多数入居しています。
写真は東方向を望む。
 
 

第2ターミナルビル1階出入口前より西を望む。
駅前は空港利用者向けの立体駐車場が多いです。正面の立体駐車場ビルにはカプセルホテルも入居しているようです。
また、駅近くの地上部には民家がなく、空港関係の各機関、施設のビルが多いです。商店はコンビニが点在しているくらいです。
ちなみに、成田空港駅は南へ1.3kmほど、京成東成田線&芝山鉄道線の東成田駅へは南へ500mほどですが、成田空港駅がある空港第1ターミナルビルへはJR線・京成線のほか、第2旅客ターミナルビルから無料バスで移動可能です。そして東成田駅へは空港第2ビル駅から地下道でアクセス可能です。
 
 

また、LCCに対応した第3ターミナルビルは500mほど北にあり、最寄駅は空港第2ビル駅です。
床面の青い部分に沿って前方へ進むと第3旅客ターミナルビルに到達できますが、動く歩道などはありませんのでご注意下さい。
 
 

空港第2ターミナルビル地下1階、鉄道駅出入口です。西を望む。手前が第2ターミナルビル地下1階フロアです。
扉の先はコンコースで、改札外は大半がJR東日本・京成電鉄の共用となっています。コンコース内左側にはJRと京成の案内所があり、京成側が運営していると思われるコンビニ「ファミリーマート」もあります。
扉の先の右側、手前(東)にJR改札口が、奥(西)に京成改札口があります。
東成田駅への地下道出入口は突き当たりを右へ曲がり、かつて使用していたセキュリティエリア(検問所)跡を通り抜けた先の左手にあります。反対の右側には京成線の出口改札があります。セキュリティエリアを運用していた際はJR線利用客も京成の出口改札から出て検問(パスポートなどの身分証明書提示および手荷物検査)を受けていましたが、そのためにJRコンコースと京成コンコースを結ぶ中間改札が設置されていました。セキュリティエリアは2015年に廃止され、それに伴い両社間の中間改札も廃止されました。
 
 

地下1階、改札外コンコースより北を望む。
右側に第2ターミナルビル・第3ターミナルビルへの連絡口が(地上方面もこちらへ)、左側に第2駐車場への連絡口と東成田駅への地下道出入口があり、後方にJRおよび京成の各案内所とコンビニ「ファミリーマート」があります。
コンコースは東側(右)がJR、西側(左)が京成と、縦に二分されています。
左手前には京成の入口改札があり、右奥にはJRの入口改札・出口改札があります。
京成線は運賃体系の関係から京成本線と京成成田スカイアクセス線で改札を分けているため、京成本線にご乗車の場合はさらに中間改札を通る必要があります。
ちなみにJR線は改札口を1回通り抜けるだけで入場完了です。
 
 

 

 

改札口です。いずれも北を望む。
奥に自動改札機が並んでおり、有人改札の窓口ボックスを境に右が入口改札、左が出口改札です。
京成より乗車人員が少ないからか、自動改札機の通路数も京成より少なくなっています。
 
駅員配置………あり(業務委託駅)。
自動改札機……あり(入口3通路、出口5通路)。  
ICカード………『Suica』のエリア内。
有人通路………あり(入口の左端通路、出口の右端通路、いずれも自動改札通路兼用。点字ブロック設置)。
幅広通路………あり(入口…左寄り2通路、出口…写真右寄り3通路。車いす、カートで通行可能)。
窓口……………あり(改札窓口および離れた右手前の『みどりの窓口』)。
自動券売機……あり(改札口の右手前。ICチャージ可。『みどりの窓口』の手前に指定席券売機あり)。
自動精算機……あり(ICチャージ可)。
トイレ…………改札内外(いずれも多機能トイレ併設)。
付帯設備………改札外に飲料自動販売機あり。改札内にATMあり。
売店……………なし。  
コンビニ………改札外左後方の京成側に「ファミリーマート」あり。改札内にはありません。
 
カートで入場ですが、ホームへは持ち込めません。改札内コンコースにカート置場があります。
『成田エクスプレス』や新幹線の特急券は『みどりの窓口』および手前側にある指定席券売機で購入可能です。
改札内のトイレ・多機能トイレはコンコースの奥、突き当たりに設置されています。

そして改札の先はJR線専用コンコースで、奥行きが長いです。地下2階にあるホームとは階段1ヶ所・上下方向エスカレーター各2基・エレベーター2基で結ばれています。
 
 

こちらは改札内コンコースより改札口を撮影。南を望む。
右側が出口改札で、左側が入口改札です。出口改札の方が通路数が多いです。
出口改札の右側は京成線の改札内コンコースです。
元々はこの場所に入口改札しかありませんでしたが、2015年のセキュリティエリア廃止に伴い、この場所に出口改札が設置されました。
京成線と違い、横(外側)に出口改札を設置できないため、入口改札を縮小する形で出口改札をねじ込んだ形と思われますが、入口改札左側部分を切り欠いてスペースを捻出し、苦労の跡をうかがい知ることができます。
 
 

ホーム側壁に設置されている駅名標です。電照式で、バックライトは蛍光灯でしょうか?
JR東日本の標準デザインで、近年になって多国語表記かつ駅ナンバリング「JO 36」を併記したものに取り替えられています。
駅ナンバリングは横須賀線~総武快速線からの連番で、成田線では佐倉駅~成田空港駅間のみ付与されています。
矢印の中央には成田線のラインカラーである青緑が表示されています。
また、駅名の下部には副駅名(成田第2・第3ターミナル)が書かれていて、その下の外国語表記も正式駅名ではなく副駅名に準じています。
 
 

 

駅構造……地下駅(ホームは地下2階。北北西~南南東方向)。
配線………単式ホーム1面1線(棒線駅)。
 
番線表示はなく、下り成田空港行き、上り成田・佐倉・千葉・東京方面とも同じホームから発車しますので、乗り間違いに注意が必要です。
また、線路の反対側にあるホームはJR線ではなく京成線のホームです。京成線は島式ホーム1面2線で、上下線ごとに線路を使い分けており、さらにホーム中間に柵を設けて北側を京成本線、南側を成田スカイアクセス線と、線区ごとにホームを使い分けています。
  
ホーム有効長……15両分(快速電車の最大編成長に合わせています)。
ホームドア………あり(2020年3月に昇降式ホーム柵を設置)。
ホーム幅…………全体的に広いです。
待合室……………2ヶ所あり(完全密閉式ではない。空調なし。ホーム空調が導入されているかどうかは不明)。 
ホーム上設備……ベンチ、飲料自動販売機、キャッシュレス型特急券売機、Suicaグリーン券売機。
 
ホームは白基調で、清潔感がありスッキリした印象です。
写真は2枚とも成田方・佐倉方・東京方を望む。
 
 

 

 

3枚とも成田空港方を望む。
線路を挟んで右側は京成線ホームです。京成線では通常タイプ(ハーフタイプ)のホームドアが導入されています。
JR線は普通・快速で使用される車両(E235系、209系。4扉車)と特急『成田エクスプレス』で使用される車両(E259系。2扉車。但しグリーン車は1ヶ所)ではドア数・ドア位置が異なるため、昇降式ホーム柵が導入されています。まぁ、京成線も一般車と『スカイライナー』用のAE形で扉の数が違うのですが、車両側と地上側で各車両とも一致するように考慮されています。
 
ちなみに発車メロディは、上下線とも「Humpty Dumpty」で統一されています。
同じホームでもスイッチの箇所が違うため、上下線の識別の意味でも別々のメロディーにしても良いのでは…と思うのですが……。
 
 

成田方・佐倉方・東京方を望む。
これより先、成田駅手前の成田線本線との合流地点までは右がJR線、左が京成成田スカイアクセス線の単線並列です(京成本線はすぐに左へ分岐します)。しかし、JRが1,067mm、京成が1,435mmと軌間が異なるため、関西空港連絡橋のJRと南海のように複線を共用することができません。結果、閉塞区間が長くなるのを防ぐため、JR・京成とも途中に列車交換可能な信号場が1ヶ所ずつ設けられています。
 
この先、京成本線が左へ分かれて空港用地を抜けるとすぐにトンネルを出ますが、再びトンネルに入り、下総台地を貫きます。3本目のトンネルを抜けると左へカーブしながら丘陵地の山林の中にある堀之内信号場を通過します。その後もトンネルを交えながら走り、進路を西寄りに変えて東関道をくぐるとトンネルがなくなって平地を高架で走るようになります。そして左手にイオンモール成田が見えてくると下り勾配になり、京成成田スカイアクセス線と分かれます。その後は左へカーブして京成成田スカイアクセス線をくぐり、右から来た成田線本線と合流します。その後は複線になり、起伏に富んだ住宅街の中を左へ右へカーブしながら南下し、やがて右から成田線我孫子支線が合流すると大きく右へカーブして市街地に入り、成田駅へと至ります。特急『成田エクスプレス』は、朝方の列車を除き成田駅を通過しますのでご注意下さい。
 
 

成田空港方を望む。
終点の成田空港駅まで成田新幹線の未成線設備を流用していることから、両社で同じ地下トンネルを共用しています。
そして左がJR線、右が京成線の単線並列です。前述の通り会社ごとに軌間が異なるので線路の共用が不可能です。
 
この先、右手の京成線と並走しながら空港用地内の地下を右へカーブして走り、芝山鉄道線と地下同士で交差しますが(交差地点の北側に東成田駅があります)、どちらが上層でどちらが下層なのかは不明です。そして進路を南南西に変えると終点の成田空港駅へと至ります。成田空港駅はJR線、京成線とも1面2線で、京成は空港第2ビル駅と同じく京成本線と京成成田スカイアクセス線でホームを前後で分離しており、改札も分離されています。成田国際空港第1ターミナルへの最寄駅です。
 
 
あとがき  
私がJR線の空港第2ビル駅で下車(乗車)したのは2020年の1度きりです。東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車しました。航空利用ではありませんw 成田国際空港の第2旅客ターミナルにある地下駅で、主要駅ながら単式ホーム1面1線と設備は脆弱です。反対側(西側)に見える京成線ホームも元は1面1線でしたが、成田スカイアクセス線の開業に際して1面2線に拡張しています。コンコースは第2旅客ターミナルビルに直結しており、第3旅客ターミナルビルも当駅下車です。京成線の出口改札近くからは京成東成田線と芝山鉄道線が乗り入れる東成田駅行きの地下道も延びています。駅前には駐車場や空港関係の各施設・機関があり、重々しい雰囲気です。以前は警察官が多く、駅前の撮影は禁止されていましたが、現在はかなり緩和されているようです。
 
新宿からですと山手貨物線ホームから発車する特急『成田エクスプレス』に乗車すれば乗換なしで到達できますが、特急料金が別途必要で割高です。運賃だけで行くには中央総武線各駅停車(東行)で錦糸町駅まで行き、総武線快速の快速・成田空港行き(旧・エアポート成田)に乗り換えて当駅下車です。尚、昼間帯は毎時2本の『成田エクスプレス』と毎時1~2本の快速しか設定されておらず、本数が少ないので事前に時刻をご確認下さい(朝と夕方以降は普通列車の運行もあります)。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅or東京駅で下車、総武線快速の特急『成田エクスプレス』または快速・成田空港行きに乗り換えて当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、成田空港第2ターミナルビル内にコンビニ、売店、チェーン店を含む飲食店が複数あり、困りません。事前に用意しなくても大丈夫です。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。
成田線空港支線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は空港第2ビル駅でも途中下車してみて下さい!
また、成田国際空港第2・第3ターミナルをご利用の際は、ぜひJR線でアクセスしていただき、空港第2ビル駅も観察してみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)  
(参考:成田国際空港のHP、配線略図.net、Departure Melody Room)