越後川口駅での長時間停車を終え再び会津若松駅に向け走り出した列車は、『ザ・日本の田舎』といった感じの中を東へ東へと進んでいきます。

 

大混雑だった先ほど行き違った列車とは違い、こちらは相変わらず各車両に数人のみ。2両合わせても、10人も乗っていないのではないでしょうか。改めてこちらにして大正解だったと、車内でひとりほくそ笑みますw

 

会津川口駅を発車すると、次の駅は会津中川。そしてその次は会津水沼・・・ のように、ひたすら『会津○○』

という駅が続き、その中でも比較的大きな会津宮下駅からは数名が乗車し、少しだけ車内も賑やかに。ちなみにここは大沼郡三島町の中心駅とのことですが、今の今までまったく聞いたことのない町の名を聞いたり訪れたりするのは、旅の楽しみともいえます。会津地方には、平成の大合併後も比較的小規模な自治体が数多く残り、それらの名はほとんど聞いたことがありません。今回只見線の車内からだけではありますが、そんな町にいくつか接することができたのは、良かったなと思います。

 

こちらは会津中川駅の駅名標。

 

 

両隣とも『会津』が冠されていますね。

 

列車はしばらく山あいの中を進んでいきますが、9時55分到着の会津坂下駅から先は一気に視界が開け、広大な会津盆地へと突入。

 

 

これほど視界が開けたのは、小出駅以来かもしれません。

 

さらにその先、西若松駅では会津鉄道が合流し、長かった只見線の旅もいよいよ終わりが近づきます。

 

そして定刻の10時32分に、終点の会津若松駅到着。

 

 

 

小出駅を5時36分に出発しおよそ5時間。これで無事只見線を完乗することができました。5時間という長丁場でしたが、車窓は変化に富み見どころもたくさん。まったく睡魔に襲われることなく、とてもいい時間を過ごせたなと思います。何はともあれ、2日めの午前中にしてこの旅最大の目的を達成しました。燃え尽き症候群みたいな感じにならないよう、注意して旅を続けないとね。

 

会津若松駅では1時間ほど待ち時間があり、次に乗るのは11時30分発の磐越西線郡山行き快速。その時間を利用し、駅併設の立ち食いそばで少し早めの昼食をいただきます。まぁ味は可もなく不可もなくといった感じでしたが、じゅうぶん満腹になり、コスパ的にも悪くない食事だったといえるでしょう。今日は宿泊地が仙台ということで、夕食は豪勢に牛たんにしようと思っているので、あまり昼食にお金をかけるつもりはなく、これでバランスが取れ良かったと思います。

 

食後は駅前に出て駅舎を撮影。

 

 

観光地に相応しい、いいデザインの駅舎ではないでしょうか。

 

会津若松幕末関連の見どころがとても多く、一度ゆっくり見てまわりたい街の1つですが、毎度のことながら今回も素通り。過去に何回か来てはいるものの、本当に『来ただけ』であり、これは会津若松にも失礼ですよね。次こそしっかり観光させていただきます!

 

 

会津若松といえば白虎隊で、その銅像の脇には『あいづっこ宣言』なる立て看板が。内容としては今の時代にあまりそぐわないものもあるかもしれませんが、『教え』としては素晴らしいものだとは思います。

 

適当に駅前をフラつき構内へ戻ると、すでに列車は入線済み。

 

 

窓側席を早々に確保し、発車時刻までのんびりと待つことにします。