今回の【駅】シリーズは、
栃木県宇都宮市の中心市街地から東に離れた住宅街に位置するLRT路線・宇都宮ライトレール宇都宮芳賀ライトレール線【愛称：ライトライン】の駅、
峰停留場 (みねていりゅうじょう。Mine Station) です。
停留場名
峰停留場 (駅番号：04) 【副駅名：シーデーピージャパン本社前】
(※) 記事内にて「峰駅」「峰電停」と表記することがあります。
所在地
栃木県宇都宮市
路線
宇都宮ライトレール：宇都宮芳賀ライトレール線 (別称：宇都宮・芳賀LRT、ライトライン)
隣の停留場
宇都宮駅東口方………………駅東公園前停留場
芳賀・高根沢工業団地方……陽東3丁目停留場
訪問・撮影時
2023年10月
峰停留場は、JR宇都宮駅東口と宇都宮市東部郊外を結ぶ鬼怒通りと、鬼怒通りに並行する事実上の旧道である柳田街道(宇都宮市道)が交差する交差点(名称なし。便宜上、当記事内では「駅前交差点」と呼ばせて頂きます)の東西、鬼怒通り上に設置されています。
交差点の東側に下り芳賀･高根沢工業団地方面ホーム(安全地帯)が、西側に上り宇都宮駅東口方面ホームがあり、千鳥型配置となっています。
各ホームヘは鬼怒通りを渡る横断歩道からアクセスします。横断歩道とホームの段差はスロープにより解消しており、バリアフリーに対応しています。
写真は上り宇都宮駅東口方面ホームです。交差点北西角より西を望む。
駅前です。駅前交差点より南西を望む。横切っている架線が写っています。
左右方向の道路が鬼怒通りで、道路中央を宇都宮ライトレール線が通っています。
右側に上りホームが、左側に上りホームがあります。
柳田街道が鬼怒通りと斜めに交差していて、写真奥(南西)へ延びています。
駅南側は住宅街で、商店は鬼怒通り沿いを中心に点在していますが、数は多くありません。畑も残っています。
交差点の南東角(写真左前方)には純福音宇都宮教会があります。
写真奥の柳田街道左側には、副駅名に採用された「シーデーピージャパン」の本社があります。屋上の「CDP」が目印です。
そして、約800m南には宇都宮大学の峰キャンパスがあり、峰停留場が最寄駅になっています。
さらに約750m南南西には鶏峯神社が鎮座していますが、この鶏峯神社が「峰」の地名の由来なのかもしれません。
駅前です。駅前交差点より東を望む。
右側を前後方向に延びる道路が鬼怒通りで、道路中央を宇都宮ライトレール線が通っています。
右前方に下りホームが、右後方に上りホームがあります。
また、柳田街道が写真奥(東北東)へ延びています。
駅北側も住宅街が広がっていますが、北側にこれといったランドマークはありません。
駅前交差点東側にある下り芳賀･高根沢工業団地方面ホームへの出入口です。東を望む。
横断歩道に面して傾斜が緩いスロープがあり、登った先にホームがあります。
無人駅かつ車内収受方式なので、改札口はありません。
尚、ICカードのチャージは車内で可能です。
ICカードをお持ちでない場合はホームにある整理券発行機を利用して整理券を受け取り、下車時に運転士に整理券を提示して運賃をお支払い下さい。
駅名標です。非電照式ですが、ホーム上屋の照明により明るいです。
黒地に白文字で、下部は宇都宮ライトレール線のラインカラーである黄色に塗られており、英字は黒文字になっています。
駅番号「04」も併記されています。
下部には時刻表、運賃表、路線図、駅周辺地図などが掲示されています。
写真は駅前交差点東側にある下り芳賀･高根沢工業団地方面1番線ホームです。東(芳賀･高根沢工業団地方)を望む。
後方が出入口と駅前交差点です。
駅構造……地平駅(東西方向)。
配線………千鳥式ホーム2面2線(相対式)。
写真の下り芳賀･高根沢工業団地方面ホームが1番線で駅前交差点の東側にあり、
上り宇都宮駅東口ホームが2番線で、交差点の西側にあります。
ホーム有効長……30m(1編成分)。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………併用軌道区間にある駅にしては広いです。車いすも利用しやすいです。
上屋(屋根)………ホームのほぼ全体を覆っています(両端とスロープは雨ざらし)。
ホーム上設備……ベンチ、整理券発行機。
LRTは超低床車両のため、ホーム高さは低く、ホームと車両の段差もほぼゼロです。
ホームには点字ブロックも設置されており、バリアフリー化されています。
中央部付近にはLCD式の発車標が上家から吊り下げられています。
また、ホームの背面はガラス張りになっていて、車道を走る自動車が気にならないよう、逆に自動車からは電停の様子が気にならないよう、配慮がなされています(と推測しますｗ)。
1番線より宇都宮駅東口方を望む。
下写真右側には整理券発行機が写っています。
1番線より宇都宮駅東口方を望む。
ホーム端からスロープが延びており、その先に駅前交差点があります。
交差点の向こう側には上り宇都宮駅東口方面2番線ホームが見えます。
1番線より芳賀･高根沢工業団地方を望む。
駅前交差点と反対側には出入口がありません。
この先、住宅街の中を通る鬼怒通りの中央部を併用軌道区間で東へ走りますが、鬼怒通りは建設時の用地買収の関係で一直線ではなく軽くカーブを描いています。そして小さな川を渡ってしばらく東へ走り続けると陽東3丁目停留場へと至ります。
こちらは駅前交差点西側にある上り宇都宮駅東口方面2番線ホームです。
4枚とも西(宇都宮駅東口方)を望む。
後方(東側)が出入口と駅前交差点です。
ホーム構造・設備は概ね前述の1番線ホームと同じです。
2番線より芳賀･高根沢工業団地方を望む。
2番線の駅名標です。
下部に峰駅周辺の名所などの写真が掲載されているタイプのものです。
中央には宇都宮大学峰キャンパス内にあるフランス式庭園の写真が大きく載せられています。
2番線より芳賀･高根沢工業団地方を望む。
ホーム端からスロープが延びており、その先に駅前交差点があります。
交差点の向こう側には下り芳賀･高根沢工業団地方面1番線ホームが見えます。
2番線より宇都宮駅東口方を望む。
この先、住宅街の中を通る鬼怒通りの中央部を併用軌道区間で西へ走ると、やがて鬼怒通りは国道4号との峰町交差点をオーバーパスする陸橋へと差し掛かり、ライトラインも陸橋を渡りますが、この陸橋は以前より存在していたもので、そこに宇都宮ライトレールの軌道を敷設することになりました。構造的に路盤をあまり掘り下げられないことから、外国製の薄形レールを導入することで問題をクリアしたそうです(参考：「鉄道ファン」2023年11月号)。そして陸橋を渡り終えると市街地のビルやマンションが建ち並ぶ中を西へ走るようになり、駅東公園前停留場へと至ります。
あとがき
下車(乗車)時・・・2023年
2023年8月26日の開業から約1か月半後の三連休に訪問しました。千鳥式ホーム2面2線で、上下線とも交差点を通過した先にホーム(安全地帯)があります。駅前は宇都宮駅東口から続く市街地が途切れ、住宅街へと変わってすぐの地点にあります。私がライトラインを乗車した際は、峰駅で乗降した人は少なかったです。
また、現在は各駅停車(普通)のみの運転で全ての電車が停車しますが、快速が運転されるようになると、峰駅が通過扱いになる可能性もあります。
鉄路のみで (ルートは一例です)
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
東北新幹線or上野東京ライン経由宇都宮線で宇都宮駅下車。ライトラインに乗換。
大阪から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。東海道新幹線で東京駅まで。以降は上記と同じ。
食料・飲料 (500m以内)
コンビニ・・・・・・あり (最寄店舗は約450m東北東の「セブン－イレブン」)
飲食チェーン店・・・あり (最寄店舗は約150m西の「CoCo壱番屋」)
大阪からの到達難易度はやや高いですが、宇都宮ライトレール線【愛称：ライトライン】を乗り鉄の際は、ぜひ一度は峰電停でも途中下車してみて下さい！
(参考：宇都宮ライトレールのHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)