人吉駅【熊本県】(肥薩線。2012年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
熊本県南部の球磨川沿いに市域を持つ人吉市の中心市街地に位置する肥薩線の主要駅で、くま川鉄道湯前線との乗換駅でもある、
人吉駅 (ひとよしえき。Hitoyoshi Station) です。
 
くま川鉄道の人吉温泉駅の記事につきましては以前UPいたしました⇒記事はこちら
 
尚、写真は2012年以前の撮影で、古いです。現在は変化が生じています。ご了承下さい。
そして、記事投稿時点において、肥薩線の八代~人吉~吉松間は2020年の水害による運休が続いています。このまま復旧されることなく……の可能性もあります。
 
  
駅名  
人吉駅 (駅番号なし)   
 
所在地  
熊本県人吉市      
 
乗車可能路線  
JR九州:肥薩線 (八代方面は【川線】、吉松・隼人方面は【山線】)    
 
隣の駅  
八代方……西人吉駅  
隼人方……大畑駅     
  
乗換可能駅  
くま川鉄道:湯前線……人吉温泉駅【副駅名:神城文化の森人吉温泉駅】まで徒歩2分  
  
訪問・撮影時  
2003年11月、2011年10月、2012年12月  
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(1908年開業)。
駅舎………………南側に一部2階建ての大きな駅舎あり。
出入口……………南側のみ(北からは南北自由通路の跨線橋(階段のみ)を通って南側へ)。
バリアフリー……対応(駅出入口~改札~各ホーム間に段差なし。各ホーム間は構内踏切で連絡)。
点字ブロック……駅前広場~改札~各ホームに設置。
駅前広場…………南側にあり(ロータリー、バス停留所、タクシー乗り場併設)。
 
 

 

駅舎です。北を望む。
国鉄時代の1977年に改築された一部2階建ての大きな駅舎が今も使用されています。
駅前広場には人吉城の天守閣を模したと思われる「からくり時計」があります。
 
 

2003年時点の人吉駅舎です。
後にリニューアルされて現在の姿になりました。
 


駅前です。南を望む。
駅南側は人吉市の中心市街地です。
駅前道路を400mほど進むと球磨川を渡る人吉橋に差し掛かります。
2020年には球磨川が氾濫して、人吉市周辺において甚大な被害が出ました。
球磨川の対岸、駅から約1.7km南東には人吉城跡(人吉城址)があります。
 
一方、駅北側はすぐ近くまで丘陵地が迫っているため、民家などの建物が少ないです。
丘陵の崖には国の史跡に指定された大村横穴群があります。
尚、北側へは駅舎右側(東)にある南北自由通路の跨線橋でアクセスできますが、階段しかありません。車いすの場合は約400m東の踏切へ迂回する必要があります。
 
 

JR線の改札口です。北を望む。
くま川鉄道にご乗車の場合は南北自由通路から直接ホームへアクセスする形ですが、前述の通り南北自由通路には階段しかありません。車いすでくま川鉄道にご乗車の場合はこちらのJR改札口をご利用になり、構内踏切を経由してくま川鉄道線ホームへ向かうことになります。
  
駅員配置………あり(直営駅)。
自動改札機……なし。
ICカード………エリア外。
有人通路………あり(2通路。有人通路しかありません。窓口側の左通路は点字ブロック設置)。
幅広通路………あり(全2通路)。
窓口……………あり(改札窓口と『みどりの窓口(左手前)』)。
自動券売機……あり(『みどりの窓口』の左手前)。
自動精算機……なし(乗り越しの場合は改札窓口へ申し出て下さい)。
トイレ…………改札外西側(多機能トイレ併設)。 
付帯設備………観光案内所(改札外)。  
売店……………なし。  
コンビニ………なし(最寄り店舗は約300m南南東の「ファミリーマート」)。
 
改札の先は1番のりばです。島式ホームの2番・3番のりばへは右側にある構内踏切(スロープ有)で連絡しています。
 
 

2番のりばに設置の吊下式駅名標です。電照式です。
JR九州の標準デザインで、下部中央の駅シンボルイラストは球磨川下りの絵が描かれています。
尚、肥薩線に駅ナンバリングは導入されていません。
 
 

こちらは1番のりばに設置の吊下式駅名標です。ちょっとブレてしまいました…。
 
 

 

駅構造……地平駅(南西~北東方向)。
配線………JR線は単式ホーム・島式ホーム各1面の計2面3線。北側にはくま川鉄道線の島式ホーム1面2線併設。
 
左端の単式ホーム(南)が1番のりばで上り八代方面、右(上写真北)の島式ホームは左が2番のりば、右が3番のりばで、いずれも下り吉松・隼人方面です。
上りの一部列車は2番・3番から発車し、下りで八代方面から吉松方面へ直通可能なのは3番のみです。
また、下写真右側にはくま川鉄道湯前線専用の島式ホームがあり、左から4番のりば、5番のりばの順です。
 
ホーム有効長……実質5両分(推測)。構内踏切設置により昔より有効長が短くなっています。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………標準レベル。
上屋(屋根)………吉松寄りの、1番は約5両分、2・3番は約3両分(推測)。 
ホーム上設備……ベンチ。
 
1番のりば吉松寄りに面して駅舎・改札口があり、各ホーム吉松方の端に構内踏切が設置されています。昔は各ホームともさらに後方の吉松方まで使用可能でしたが、構内踏切によりホームが分断され、吉松方での客扱いが事実上不可能になりました。
 
上写真は2番のりばより、下写真はくま川鉄道線4番のりばより、いずれも八代方を望む。
 
 

1番のりばより隼人方を望む。左のホームは2・3番のりばです。
くま川鉄道の4・5番ホームは相当奥(隼人方)にずれています。
 
 

1番のりばより八代方を望む。
写真奥の線路右側にはJRの車庫があり、写真右にはくま川鉄道の車庫があります。
この先、市街地を出て右カーブで進路を北西に変え、住宅と農地が混在した郊外を走行します。そして万江川を渡ると左へカーブして進路を西北西に変え、西人吉駅へと至ります。
 
 

1番のりばより隼人方を望む。2012年撮影。
前方の木造跨線橋は老朽化のため廃止され、旧跨線橋の手前に構内踏切が設置されています。
また、木造跨線橋に隣接して南北自由通路の跨線橋がありますが、そちらは現役で使用されています。
写真左前方にはくま川鉄道線の4・5番ホームがあります。
 
この先、市街地を東北東へ進みますが、その際に4・5番のりばからの線路や側線が全て肥薩線に合流して単線になります。すなわち、くま川鉄道の列車が一時的に肥薩線を走行します。その後、右へカーブして山田川を渡るとくま川鉄道湯前線の線路が左へ分岐して、しばらくの間、市街地の中を単線並列で東へ走ります。そして肥薩線が右へカーブして、直進を続ける湯前線と分かれますが、分岐地点のすぐ先に湯前線の相良藩願成寺駅があり、肥薩線の車窓からも見えます。肥薩線はその後、南へ進路を変えて球磨川を渡ると一気に郊外に出て、九州自動車道と並走しながら丘陵地を南下しますが、徐々に高度を上げていきます。そして九州自動車道と離れると民家すらない山里を引き続き南下し、さらに高度を上げます。さらに山深くなると東へ進路を変えて、トンネルも交えながら高度を上げ、横平トンネルでループ線を登った吉松方面への線路をくぐります。最後はトンネルを出て、ループ線とスイッチバックを経由して山を下ってきた吉松方面からの線路が左から合流すると、スイッチバック構造の秘境駅かつ難読駅名である大畑駅(おこばえき)へと至ります。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2003年、2011年、2012年           
  
2003年と2012年は駅の外に出ましたが、2011年は乗換時間が短く、改札を出られませんでした。いかにも地方都市の代表駅と言った感じで、構内は広く国鉄時代の雰囲気を感じられました。駅前は南側が人吉市の中心市街地で、北側は裏山が迫っているため、住宅が少なく閑散としていました。
  
鉄路とバスのみで
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能(滞在時間は20分少々)。新八代から高速バス&路線バス。
大阪から・・・当日到達可能、日帰り往復可能(滞在時間7時間弱)。新八代から高速バス&路線バス。 
 
食料・飲料 (500m以内)
コンビニ・・・・・・あり    
飲食チェーン店・・・なし  
 
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、肥薩線が復旧した場合は、ぜひ一度は人吉駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR九州のHP、Google地図、Wikipedia)