新潟車掌区乗務員発行 特急・急行用グリーン券 | 菅沼天虎の紙屑談義

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交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

昭和49年2月に新潟車掌区乗務員が発行いたしました「特急・急行用グリーン券」です。

 

 

新潟印刷調製の券となります。

 

左側が乗車駅チェック欄、右側が下車駅チェック欄で、駅名の記載は双方のチェック欄とも同一の記載で、「新潟」から下に向かって「富山」、その右側の「金沢」から上に向かって「大阪」となっており、破線で囲まれた駅名記入欄の下に「信越・北陸線経由」の記載がありますので、信越本線と北陸本線の特急・急行列車に乗務する新潟車掌区の乗務員が携帯していた券と考えられますが、新潟車掌区の乗務員は上越線の上野方面への特急・急行列車にも乗務しておりましたので、上越線方面用の「特急・急行用グリーン券」が別に存在していたものと思われます。

 

この券が発行された当時のグリーン券は、乗車券と同様に特定都区市内制度が適用され、「大阪」と「京都」から201km以上の区間には「大阪市内」と「京都市内」が適用されましたが、乗車駅、下車駅ともに記載がありませんので、その場合は駅名記入欄に記入して発行したものと推察されます。