えちごトキめき鉄道「国鉄形観光急行」の乗車記です。

 

車両についてはその①

 

妙高はねうまラインやD51レールパークについてはその②

 

日本海ひすいラインと蟹いっぱい釜飯についてはその③

 

今回は最終回その④として、残りのパートをお伝えします。

 

 市振駅で折り返し

 折り返しの市振(いちぶり)では22分間停車。

ここから先は富山県になり、あいの風とやま鉄道になるため、国鉄形観光急行はここて折り返します。

 

駅を出ても特に見どころがあるわけではないので、ホームに降りて体を伸ばします。

もちろん「幕回し」は見られます🙌

 

 

市振駅のホームには、有志の方によるお出迎えの飾り付けがされています。

お出迎えも鉄分濃いめですね😁

 

 

急行2号直江津行きとして、出発準備が整ったようです。

 

 では車内に戻りましょう。

 

リラックスした雰囲気の急行2号

急行2号は、1号で乗車してきた区間を戻ることと、車内での食事提供もありませんので、まったりと過ごします。

 

親不知の見逃してしまったポイントを確認したりしているうちに、糸魚川駅に戻ってきました。

ここで、えちごトキめき鉄道のもうひとつの観光列車「えちごトキめきリゾート雪月花」と並びます。

まったく特徴が異なる観光列車ですが、どちらも乗客の心をがっちりつかんでいます。

 

 

乗車した当時とは料理やサービスもレベルアップした「雪月花」にもまた乗ってみたいと思いつつ、出発します。

 

国鉄形観光急行」では、毎回車内販売が回ってきます。

今年10月をもって東海道新幹線からも車内販売がなくなりますので、車内販売自体が過去のものになる日が近いのかもしれません。

 

 

販売されているのは鉄道グッズが中心で、えちごトキめき鉄道の収入にガッツリ貢献していることでしょう💰️

 

トンネルに挟まれた名立駅

国鉄形観光急行」急行2号のみが停車する駅が、名立(なだち)です。

 

この駅は頸城トンネルと名立トンネルに挟まれた立地で、ホームの端まで行くと、トンネルからの湿っぽい空気を感じることができます。

 

 

またホームが名立川の上にあることも特徴で、北陸自動車道とその奥には日本海も望むこともできます。

 

 

2面4線の構造で、ホームに面した線路の他に立派な通過線を備えています。

 

 

春にはキレイな桜並木も見られる駅とのことです🌸

 

直江津駅は賑やかな時間

再び、直江津駅に戻ってきました。

車内放送では「直江津駅は新潟県鉄道発祥の地」との案内がありました。

これは、1886(明治19)年に直江津~関山駅間が開通したことによるもので、新潟や新津ではないのですね。

 

 

「国鉄形観光急行」が折り返し準備をしている間、直江津駅では「えちごトキめきリゾート雪月花」と「しらゆき6号」が並びます。

各ホームに列車が並び、1日で一番賑やかな時間かもしれません。

 

 

国鉄形観光急行」は、15:03に急行3号として再び市振駅を目指して出発します。

 

急行3号はスイーツ列車

出発して間もなく、スイーツセットとホットコーヒーが配られます。

おやつタイムの15時過ぎということで、タイミングもピッタリです。

 

包み紙には「455パーラーカー」の文字が😳

「パーラーカー」というワードは、151系特急電車を意識してのことに違いありません。

 

 

中身はひとくちスイーツの詰め合わせという感じですが、ヘッドマークのプリントにこだわりを感じます。

 

スイーツは上越市のパティスリー・リ・リさんの謹製。

左下から時計回りに、信州桃ショートケーキ、フルーツタルト、トキ鉄米粉クッキー、雪室コーヒーティラミス、イタリア栗のモンブランです。

 

 

なお10月からはスイーツから、プリンアラモードに変わりました🍮

 

海が見える有間川駅

さて、スイーツを味わうかと思ったところで、急行3号限定の停車駅、有間川(ありまがわ)で、8分間停車となります。

 

写真が曲がっているわけではなくて、カーブ上に駅があるため、列車が傾いた状態で停まっています。

 

 

また、海が見える駅としても知られています。

 

 

車内に戻り、スイーツを楽しみます。

コーヒーは余分があったので、お替りさせていただきました。

 

途中下車して糸魚川の街へ

 このまま終点の市振駅に向かってもいいのですが、「朝から夕まで455」のプランは途中下車して権利放棄することも可能で、再び戻ってきて乗車を継続することもできます。

 

せっかくなので、急行3号を糸魚川駅で途中下車してみることにしました。

この後は市振駅から折り返してきた、急行4号に乗るつもりなので、1時間04分の自由時間になります。

こんな乗り方ができる、自由度が高い観光列車です👍️

 

まずは糸魚川駅大糸線のディーゼルカーを拝見。

乗ってみたい気もしますが、駅の外に出てみることにします。

 

 

まずは駅を背に、まっすぐ5分ほど歩き、日本海を目指します。

 

 

駅からの1本道の突き当りにあるのが「日本海展望台」。

他に観光客の姿がありませんでしたが、日本海を一望することができるスポットです。

 

 

駅への帰り道に、立ち寄ったのが2016年12月に発生し、147棟が被災した「糸魚川大火」に見舞われた場所。

その際には、テレビの画面越しに心を痛めたものですが、実際に新しくなった街並みを散策し、駅北広場「キターレ」でその時のお話をお伺いすることができました。

 

 

残りの時間は、駅に併設されている無料施設、糸魚川ジオステーション「ジオパル」で過ごします。

 

ここには大規模な鉄道ジオラマのほか、大糸線で活躍したキハ52-156、トワイライトエクスプレスの再現車両(車内公開は15時まで)などが展示されています。

 

 

時計を気にしつつ、無事に糸魚川駅から急行4号に戻ることができました🙌

 

帰りの急行4号は途中停車駅もなく、本当の?急行列車として運転。

急行列車らしい走りを体験できます。

 

急行1号~4号では、それぞれ絵柄の異なる記念乗車証が配られます。

 

 

こちらも無事にコンプリートして、直江津駅に到着。

急行2号が到着した時点でもう降りてもいいかなとも思いましたが、全て乗ることで「国鉄形観光急行」を身体の芯まで楽しむことができました🙌

 

観光列車として楽しみたい方は、急行1~2号のかにいっぱい釜飯コースを、鉄ヲタの方は「朝から夕まで455」や「クロザ」で決まりです!

※夏休み期間には、上級者向けの「朝から朝まで455」なんて企画もありました😅