広島高速交通7000系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

時間の都合でどうしようもない画像で恐縮ですが(^^;; 広島市の中心地、本通から広島県の総合運動公園、広島広域公園のある広域公園前までを結ぶアストラムライン。広島市街地は地下を走り、白島を出ると地下から高架へ駆け上がり、次第に山へと入っていくという車窓の変化に富んだ路線です。

 

そんなアストラムライン、開通より6000系や1000系が活躍していましたが、老朽化による置き換えのために2020年より運転を開始したのが7000系です。側面に7000 SERIES と記載されており、この形式への期待感が伺えます。

 

車内です。モノトーンな色調でスタイリッシュに仕上がっており、新時代のアストラムラインを感じさせます。

 

ドアです。地下または高架を走ることから基本的に交通事故を気にする必要が無いため、窓が非常に大きく取られています。高架は見晴らしがいい…のは確かですが、コンクリート壁があるので実態としてはここまで大きくある必要は無いですね。で、景色が見える上部にはステッカーがペタペタと…。

 

ドア上にはLCDディスプレイが1画面設置されています。開閉ランプも備えられていますね。

 

車端部を見てみますが、車長が短くドアが1か所にしか無いので、すぐに車端部に行き当たります。妻面の右側が機器スペースになっていますし、その向かい側、左側も蓋付きの壁なので閉鎖的です。この点、先代の6000形も壁ではありましたが、あちらの方が開放感があったように思います。一方で仕切り扉はガラス張り、視覚的な奥行きという点ではこちらの方がよいでしょうか。

 

最前面です。新交通システムでは珍しく有人運転を実施しているため、乗務員室が仕切られています。全ホームが島式のため運転席は右側に設置されており、仕切り扉は対になる形で左側に設置されています。この関係で、右側に座席が、左側にフリースペースが設定されています。

 

運転台側には広告枠も入っているようで、広告が入るとこんな感じになります。フリースペースの窓は小さい丸を並べた独特のものですが…個人的に、別にこんな感じにせずに大窓はめてやればいいのにと思ってしまいます。

 

天井です。混雑に対応すべく吊革もそれなりに下がっている一方で、カバー付きのLED灯や冷房吹き出し口がとてもスッキリしたデザインで好印象です。

 

座席です。全席ロングシートで、この手の新交通システムで近年採用が多いハイバックシートとなっています。全体的な色調がそうですが座席もモノトーンなモケットで、クールな印象を与えます。機器の関係で5人掛けと6人掛けがあり、いずれにもポールが挟まる格好になります。

 

優先座席はオレンジ色、なんかこの組み合わせ見覚えあるなぁ、と思いましたが、近年の近鉄通勤電車ですね(笑) 袖仕切りはFRPと強化ガラスの組み合わせ、立ち客との分離というにはあまりに微妙な面積なのが何とも…。立ち上がりや立ち客の掴まりを考慮したパイプはグッジョブなんですけどねぇ…。そうそう、この下には消化器もありますが、ピクトグラムにそっと表示しているものの目立たなさすぎです。あなたはもっと存在を示さなければならないのよ…。

 

最前面は4人掛けです。クッション性はほどよく、バケット形状で身体をホールディングしてくれるようには思いますが、背ズリ下部、腰部分のバケットが強めなので、座る人を選んじゃってる気もしなくはないです。

 

フリースペースです。握り棒や非常通話装置など必要なものは備えられています。

 

で、この車両の特徴はと言えばここ、座席との境界に介助者用座席があります。

 

引き出すとあれま、座席の袖仕切りが背ズリに早変わり、立ち席利用でも寄りかかるのに抵抗がありませんし、非常によく考えられた介助者用座席だと思います。

 

最後に最前面のフリースペース。有人運転かつ右側運転台のため仕切り扉が左側にある関係で、ここには介助者用座席はありません。それよりも…窓が小さな小丸窓をたくさん並べたデザインになっていますが、実用性として意味が分からず、デザイン先行で作っちゃった感が否めません。